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ホツマツタエのおもしろ記事(8)『酒』

2013-01-12 21:37
ホツマツタエのおもしろ記事(8)   



ホツマは酒のことを、「さけ」「ささ」「ささけ」「みき」などと言い表し、
その起源について次のように伝えている。


クニトコタチの時代を「トコヨ」と言うが、その末期に「スクナミ (少名御神)」 という国守が、琵琶湖南岸の「ヰノクチ (井口・水口)」という地域を治めていた。
スクナミは、すずめが竹株に籾を入れるのにヒントを得て、はじめて酒の製造に成功する。


スクナミは造った酒を、御酒(みき) と称して都にいる君(きみ) にささげる。
都は越国 (越前国) の「ヒナルノ岳 (日野山)」にあり、モモヒナとモモヒナが、今まさに新たな君とならんとしていた時であった。


三月三日、二人は、宮の庭に植えた桃の花の下で、その酒を酌み交わす。
器に注いだ酒に逆さの月が映り (さかづき) 、優雅な雰囲気を醸し出す。
まずモモヒナミが飲み、気分が高揚する。次にモモヒナキが飲む。(三三九度)
こうして二人は結ばれ、君となった。


モモヒナキは、スクナミを褒めて「ササナミ」という名を授ける。
また「ヒナルノ岳」は「ヒナが岳 (雛ヶ岳・日永岳) 」と称えられるようにもなった。


ざっとこんなストーリーである。




スクナミは、酒壽 (さかほがい) 祝詞の中に周玖那彌伽未 (スクナミカミ) として出てくる。
スクナミが治めた琵琶湖の南岸には「ヰノクチ山 (猪口山)」 (現在の繖山/観音寺山) があり、その西麓に沙沙貴神社 (ササキ神社) がある。
この一帯を古くは「鷦鷯郷 (ササキノゴウ)」「篠笥庄 (ササケノショウ)」「沙沙貴郷 (ササキノゴウ)」「佐佐木庄 (ササキノショウ)」などと称した。
この神社の祭神は「スクナヒコナ (少名彦神)」となっているが、本来は「スクナミ」だったと思う。
現在も、沙沙貴神社神饌田で御田植祭・抜穂祭を行い、収穫した米で醸造した「神乃滴」という酒があるという。



スクナミは、モモヒナキから「ササナミ (細波・漣)」という名前を賜るが、辞書によると、これは琵琶湖の南西岸地方を指す名前である。


またすずめが籾を入れたという竹株。
竹は「笹の幹 (ささみき)」であるし、竹株は「笹笥 (ささけ)」である。




さけ」「ささ」「ささけ」「みき」 これらの語源を考えてみよう。


「さけ」は「さく」の名詞形で、「さく」は「咲く・栄く・繁く・優く」であり、意味は「UPする」である。

「ささけ」は「ささく」の名詞形で、「ささく」は「捧ぐ・繁々く・騒々く・誘く」であり、意味はやはり「UPする」である。

「ささ」は「さす」の名詞形で、「さす」は「栄す・繁す・誘す・騒す・精す」であり、意味はやはり「UPする」である。

「みき」は「みく」の名詞形で、「みく」は「満く」であり、意味はやはり「UPする」である。

したがっていずれも「栄え茂るもの」「高め・熟成・醸成・精製したもの」、また「気分を高めるもの・気を誘うもの」と言うような意味となる。



関連ページ:ホツマツタエのおもしろ記事(4)『ひなまつり』
関連サイト:http://gejirin.com/hotuma02.html
     :やまとことばのみちのく(2)



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ホツマツタエのおもしろ記事(7)『日前国懸神宮』

2013-01-12 04:47
ホツマツタエのおもしろ記事(7)   日前国懸神宮



以前、ホツマツタエのおもしろ記事(1)『和歌』のページで、イナゴに襲われた紀州の稲田をワカ姫 (ヒルコ) が救ったという話をしましたが、今回はその続きです。


イナゴ被害の知らせは、当時の都イサワ宮にも伝えられた。しかし君のアマテルは真名井に出かけて不在である。そこでアマテルの内宮 (正室) のムカツ姫は、30人の青侍を引き連れて紀州に急行する。現場に到着すると、ワカ姫が田の東に立って、ヒオウギの花を貼り付けたヒノキの扇であおぎながら、意味不明の歌を歌っていた。


ワカ姫の不思議な行動に何かを感じたムカツ姫は、30人の青侍をワカ姫の左右に立ち並べて、ワカ姫と共にその歌を合唱するよう命じたのである。


 たねはたね  うむすきさかめ 
 まめすめらの そろはもはめそ 
 むしもみなしむ



360回、繰返し大合唱した。するとどうだろう。イナゴはさらりと去って、枯れた稲が若返ったのである。
(このイナゴ祓いは、現在も御田植で使う「田扇」や、熊野那智大社の「扇祭」の神事として残っている。)


これにより、紀国の豊穣の守護として、ムカツ姫の「天日の前宮」とワカ姫の「タマツ宮(玉津島神社)」を建てたのである。ワカ姫はタマツ宮を住まいとした。ムカツ姫はアマテル君の正室としての務めがあるため、天日の前宮は紀国の国懸とした。国懸とは今で云う県庁舎で、知事の宿舎も兼ねている。


『喜び返す キシヰ国 天日の前宮 タマツ宮 造れば安む 天日宮を 国懸となす』ホツマ1文



これが日前国懸神宮の由緒である。
今は「ひのくまくにかかす神宮」と読み、日前神宮と国懸神宮の二つに分かれているらしい。
祭神の「日前大神」は言うまでもなく「ムカツ姫」である。
ムカツ姫は正確には「あまさかる日に向つ姫」といい、「あまさかる日」とは「アマテル神」を指す。
「アマテル神に向かい合う姫」つまり「アマテル神の内宮 (正室)」と言う意味である。
また「日の前向つ姫」という、そのものずばりの言い方もホツマには出てくる。
これはまた、西宮市の廣田神社の祭神「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命」と同一神である。


『素直なる セオリツ姫の ミヤビには 君も階段 踏み下りて あまさかる日に 向つ姫 遂に入れます 内宮に』ホツマ6文

『母は日の前 向つ姫 斎名 ホノコの 産宮は フチオカ耳の オシホヰに 生れます御子の 乳にむせぶ』ホツマ11文



この神宮は「日像鏡 (ひがたのかがみ)」と「日矛鏡 (ひぼこのかがみ)」という2枚の鏡を御神体としているという。この鏡はホツマに登場する「マフツのヤタ鏡 (真経津の八咫鏡)」だろうと思う。

「マフツのヤタ鏡」は単に「マフツの鏡」とも言い、アマテル自らが出向いて、六ハタレの首領「ハルナハハミチ」と対戦する時に、随行したムカツ姫 (=セオリツ姫) が携えていたものである。


『君 ヤサカニの環珠 セオリはマフツヤタ鏡 アキツ 草薙八重剣』ホツマ8文


こう書かれているように「マフツのヤタ鏡」は、三種宝のプロトタイプと考えていいだろう。
この鏡は「真実・正体を写す鏡」「心の内を写す鏡」で、表鏡と裏鏡の2枚1組の円鏡である。
表鏡を「日」に、裏鏡を「月」に擬えていて、おそらく「マス鏡 (真澄鏡)」と同じものである。


ハタレ退治が終わった後、セオリツ姫はこの鏡を、万人がいつでも見ることができるよう、伊勢の二見岩 (フタミノイワ) に置いた。


『人 成る法の 御鏡を セオリツ姫の 持ち出でて 後のハタレの 人と成る マフツの鏡 見るために フタミの岩と 名付けます』ホツマ8文

『代々荒潮の 八百会に 浸せど錆ぬ 神鏡 今 存えり』ホツマ8文


「二見の岩」は、伊勢の二見浦にある夫婦岩だと思うが、現在ここにマフツの鏡は存在しない。
いずれかの時代に、何らかの理由により、日前国懸神宮に移されたものと推測する。



日前国懸神宮 由緒  http://www10.ocn.ne.jp/~hinokuma/menu01.html
日前神宮は日像鏡 (ひがたのかがみ) を御神体として日前大神を奉祀し、國懸神宮は日矛鏡 (ひぼこのかがみ) を御神体として國懸大神を奉祀しております。
神代、天照大御神が天の岩窟に御隠れになられた際、思兼命 (おもいかねのみこと) の議 (はかりごと) に従い種種の供物を供え、天照大御神の御心を慰め和んで頂くため、石凝姥命 (いしこりどめのみこと) を治工とし、天香山 (あめのかぐやま) から採取した銅を用いて天照大御神の御鏡 (みかがみ) を鋳造しました。
その初度に鋳造された天照大御神の御鏡 前霊 (さきみたま) を日前國懸両神宮の御神体として、後に鋳造された御鏡を伊勢の神宮の御神体として奉祀されたと『日本書紀』に記されております。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma01.html
     :http://gejirin.com/hotuma08.html




ホツマツタエのおもしろ記事(6)『食と寿命の関係』

2013-01-12 00:34
ホツマツタエのおもしろ記事(6)   食と寿命の関係



驚くことに「食べれば食べるほど、寿命は縮む」とホツマは語っている。


『経る年 (寿命) 古より 月 三食の 人は百万に 月 六食の 人は二十万 今の世は ただ二万年 生き均るる 食 重なれば 齢 なし』ホツマ1文

『人種の食 頻る故 生れ 賢しく ながらえも 千齢は百齢と 萎り枯れて』ホツマ27文

『今の人草の 弥々 食べ増すを 謹めと 子のながらえを 思す故 道 教えるも』ミカサ4文



その理由については説明されていないが、『人種の食 頻る故 生れ 賢しく』とあるように、人の心の素直さに関連付けているようだ。


『食にも依れども 昔 あり 万鈴も減り 百年より また万に増す これ (心) 鈴 (齢) を 結ぶ上 (源) なり』ホツマ23文




また、食べていい物・いけない物についてかなり詳細に書いている。
まず一番良いのは、日と月のエネルギーを受けて育つ農作物。具体的には穀物と野菜である。

ホツマは、日のエネルギーを「ヒル (日潤・日霊)」と呼び、これを浴びた作物を「ソロ (繁)」と呼んでいる。
月のエネルギーを「ヨル (夜潤・夜霊)」と呼び、これを浴びた作物を「ナロナ (和菜)」と呼んでいる。
「ナロナ (和菜)」は根菜や芋の類をいうようである。植物の根は「ヨル (夜霊)」によって成長すると考えられていたらしい。


『昔 中国 ウケモチの 守が食菜を 天に乞えば 日・夜潤種を 地に下す』ホツマ15文

『日潤に生ゆる 潤の繁は 潤田の具え 夜潤波に 生ゆる和菜は 畑の種』ホツマ15文

『ソロは月日の 潤波ぞ 故に堪ふる』ホツマ15文




次に良いのが魚である。ただし鱗魚でなければならない。
したがって、ウナギ・ナマズは ✕、貝・カニ・エビも ✕、イカ・タコも ✕、ということになる。


『諸民も 良く聞け 常の 食物は ソロは幸ひ 鱗魚 次なり』ホツマ15文




それ以外の鳥獣の肉は基本的に良くない。


『オホナムチ 一人 恵りて 民の糧 獣肉 許せば 肥え募り 皆 早枯れす』ホツマ9文

『鳥は 火が勝ちて 殆んど罷る 灯し火の 掻き立て 油 減る如く 火 勝ち 命の 油 減る』ホツマ15文

『誤り 三手 (三文字) の 獣 食めば 肉 凝り縮み 空肥えて 身の油 減り 気も枯れて やがて罷るぞ』ホツマ15文

『二手獣 (二文字の獣の肉) は 食えば 生きても 腐り臭 神と中絶え』ホツマ15文

『崑崙山下は 愚かにて 肉味 嗜み 早枯し 百歳や二百歳ぞ』ホツマ15文




鳥獣の肉はなぜ良くないのだろう。


『汚の肉 食めば 霊 穢れ 四つなる獣 (四文字の獣) は 汚火 過ぎて 縮み穢れて 身も枯るる』ホツマ15文

『誤らば たとえ命は 惜しまねど 霊 穢れ 故に 魂の緒も 乱れて 元に 還らねば 魂・魄 迷ひ 苦しみて 獣の種を 合い求む』ホツマ15文


鳥獣の肉を食べると、人の肉体が凝り縮み、命の油が減り、寿命を縮める。
それはよいとしても、死後、魂・魄が迷って獣に転生してしまう、というのである。




しかしやむを得ず鳥獣の肉を食した場合の対処法についても書いている。


清菜を食めば 血も清く 潮の如し 万齢 保つ』ホツマ15文

『夜潤波 受けて 成る 潮 焼塩 清の 器物 食めば 身の垢 免かるる』ホツマ15文

『誤り三手の 獣 食めば 肉 凝り縮み 空肥えて 身の油 減り 気も枯れて やがて罷るぞ 二月半 スズシロ 食えよ』ホツマ15文

『二手獣は 食えば 生きても 腐り臭 神と中絶え 忌籠屋に 三年 スズシロ シラヒゲも ハジカミ 食みて 垢 濯げ』ホツマ15文

『間物の 魚は四十あり これも三日 スズ菜に消せよ 水鳥を 食えば 二十一日 スズ菜 得よ』ホツマ15文

『菊 日月の 霊種ゆえ 食えば目の玉 明らかに 合ひ求むなり 陽陰の道 為す人 神に 合ひ求む』ホツマ15文


有効な解毒食品:
・ 清菜   1.大根菜 2.蕪菜 3.シラヒゲ草 (芹) 4.菊
・ ハジカミ (生姜)
・ 塩 (潮の結晶)




ほかに寿命を延ばす食物についての記事もある。

アマテルは月に三回だけ食事をするが、その時に食べるのが「ハホ菜」とよばれる草であった。
ハホ菜は、「千齢見草 (千代見草)」といわれるものの一つで、食べると1,000年寿命を延ばすという。
千齢見草には、他に「ラハ菜」と「ミ草」 がある。


『食 重なれば 齢 なし 故に御神 月に三食 苦きハホ菜や』ホツマ1文

『ハオ菜を食めば 千代を得る』ホツマ24文

『天神の 桑に周らす ハ・ラの菜の  苦きに形 頑く成し 百万寿を 守るべらなり』ミカサ4文







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