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ホツマツタエのおもしろ記事(10)『日高見国』

2013-01-13 05:31
ホツマツタエのおもしろ記事(10)   日高見国




初めに地球へ降誕した神はミナカヌシ (天御中主神) であった。
ミナカヌシは地球に万子を生み、「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」の八御子を世嗣とする。


八御子は地上の八方に下り、おのおのの国を治めた。
日本には「ト」と「ヱ」の二尊が降誕している。
八御子は「アメミコト (天尊)」とも言う。


それに継いでウマシアシガヒヒコヂ神 (可美葦牙彦舅神) が世を治める。
「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」の11神で、「ワノソヒカミ (地の十一神)」「ワノミコト (地の尊)」「クニミコト (地尊)」などとも言い、別名が非常に多い。
日本には4神が降誕しているらしいが、ホツマはそれ以上の説明をしていない。


それを八方のクニサツチ (国狭槌尊) が継ぐ。クニサツチは各々5人の子供を生む。
5人の内、世嗣の御子をトヨクンヌ (豊斟渟尊) と言い、「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」8国の君となる。
日本は「ト国」にあたる。 (ちなみにChinaは「カ国」)。


日本のトヨクンヌは中央政府の君となり、琵琶湖を中心とする本州中央部 (狭義にはこれをヤマト国と言う) を直轄する。
トヨクンヌの兄弟に「ハコクニ (葉木国野尊)」と「ウケモチ (保食神)」がいた。
ウケモチはヤマシロに落ち着き、農業技術を研究開発するようになったようだ。
そして「ハコクニ」は東北に新天地を求めて、ヒタカミ国を建国する。


ヒタカミは、今の仙台付近を中心とし、おおよそ「みちのく (陸奥)」「奥州」とよばれる地域に一致する。その範囲は時代によって変動していると思うが、今の福島県・宮城県・岩手県・山形県・秋田県南部を含む地域である。
「ヒタカミ」は「日高み」であり「日が高まる/昇る方向にある国」、つまり「東の国」という意味である。「タカミ」「タカヒ」とも言う。語義的には「ヒタチ (日立・常陸)」や「ホツマ (秀真)」とダブっている部分もあるが、それぞれの地名はまた別の意味も持っている。


ヒタカミは完全な独立国というわけではなく、一応トヨクンヌの中央政権の傘下にありながら、友好的な協力関係をベースに自治を保つという、まさに姉妹国、いや兄弟国的な関係だった。


ハコクニの子の「キノトコタチ (東の常立)」は、この地方の平定を完成し、初代の「タカミムスビ (高皇産霊尊)」となる。
「タカミムスビ」とは「ヒタカミを結ぶ者 (くくり結ぶ者・統べる者)」という意の役職で、個人名ではない。


キノトコタチは「アメカガミ (天鏡尊)」を生み、アメカガミは筑紫に渡り、その地を平定する。
アメカガミは「アメヨロツ (天萬尊)」を生み、これをウヒヂニ (中央の君) のもとへ養子に出す。
養子のアメヨロツは、四国に渡りこれを平定。「アワナギ (沫蕩尊)」と「サクナギ (析蕩尊)」を生む。
サクナギは父に継ぎ四国を治め、「イヨツヒコ (伊予津彦)」を生む。


アワナギは根国 (北陸) に渡り、これを平定し、版図をサホコチタル (中国地方) 全域に広げる。
「カミロギ (神漏岐)」「クラキネ」「ココリ姫 (菊理媛)」を生む。
このカミロギが、「イザナギ (伊弉諾尊)」である。


この間の、当のヒタカミ国の事情については、ホツマは何も語っていない。
おそらくキノトコタチの子孫が連綿とタカミムスビを引き継いできた思われる。
そしてタマキネ (豊受大神) が五代目のタカミムスビに就任する。


一方中央は、トヨクンヌの後をウヒヂニ・スヒヂニが引き継ぐ。
この二人は世に男女の別が生じて、初めての夫婦の天君である。


そしてその後は「ツノクヰ (角杙神)」と「イククイ (活杙神)」の夫婦が引き継ぐ。
ツノクヰ・イククイは、別名を「オオトノチ (大戸之道尊)」・「オオトマエ (大苫辺尊)」と言い、この二人の名が、夫を「殿」、妻を「前」と呼ぶ本源である。


その後を「オモタル (面足尊)」と「カシコネ (惶根尊)」の夫婦が引き継ぐ。
近江の安曇を都とし、この時点で姉妹国ヒタカミと合わせて、ほぼ日本全土の平定統一が完成する。
しかしこの天君には世継ぎの御子が生れることがなく、ついにミナカヌシ以来の皇統は断絶する。


中央政府を失った日本は、しだいに荒廃していった。


この窮状をなんとかするため、タカミムスビのタマキネはヒタカミに元明の四十九神を勧請し、『天のタカマ』を地上に写して『地のタカマ』とする。


これによりヒタカミも天上の神の顕現の地となり、地理的に辺境にありながらもタカマ (中央政府) たる資格を得る。これを以てタマキネはトコヨの道 (トコヨ神の皇統たる資格) を受けて『東の君』と認定され、『外廻のトヨケ守』とも呼ばれることになる。


タマキネは暫定的にヒタカミをタカマ (中央政府) とし、本家の立場を引き継いで日本全土を総括した。タマキネは、自分の娘のイサコ (伊弉冉尊) と、根国を治めていたアワナギの子のタカヒト (伊弉諾尊) を結婚させ、その子を以て天君とし、真の中央政府を復活しようと図る。そしてアマテル (天照大御神) が生まれることで、国家存亡の危機を切り抜けるのである。




参考サイト:http://gejirin.com/hotuma02.html
     :http://gejirin.com/hotuma04.html
     :http://gejirin.com/mikasa06.html





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ホツマツタエのおもしろ記事(9)『床入り』

2013-01-13 01:27
ホツマツタエのおもしろ記事(9)   床入り




「とこ」は、けっこういろんな意味を持つ言葉である。
まずは「床」。これは「下にあるもの・底」「下に置くもの・下敷き・土台」である。


「寝床」は「寝る時に下に敷くもの」で、「ベッド・ふとん」である。
「土台として何かを下に敷く」と、結果としてその分だけ底面が浮き上がる。


だから「一段高く設けた所」も「床」と言う。「床の間」などがそれである。
考えてみると「家の床 (ゆか)」も、地面から浮き上がっている。



クニトコタチやトコヨの「とこ」はどういう意味であろうか。
この「とこ」は「とく (疾く)」の名詞形で、「早まる・急ぐ」などの意である。
「とっくの昔」の「とっく」と同じである。
だからここでの「とこ」は、「早」「earliness」「草創」などの意味である。
ただし上記の「土台」の意もからませているとは思う。



また「とこ (常)」がある。
これは説明が難しいが、やはり「とく」という動詞の名詞形なのである。
これに当てる漢字が無いのだが「つく (付く・継ぐ・接ぐ)」と姉妹で、「合う・つながる・続く・連なる」の意なのだ。
だから「とこ (常)」は「途切れず連続するさま」の意なのである。



また「とこ (所)」もある。
これは場所や位置を表す語尾の「と」「こ」を連続してつくった語である。
「と (戸)」: かま (竈)・い (井戸) など。
「こ (処)」: あそ (彼所)・みや (都) など。

それに、「ろ (路)」: やし (社)・なわし (苗代) など。
を加えれば「ところ (所)」になる。
「ころ (頃)」「とき (時)」なんかもファミリーだ。




前置きが長くなった。本題に入ろう。


だから「とこいり (床入り)」とは「布団に入る」という意味である。
しかしこれは表向きの意味で、実は裏の意味があるのである。


「とこ」は「とく (溶く・融く)」の連用形の異型で、「合わす・交える・和する」などの意。
「いり」は「いる (入る)」の名詞形で、「いる」も同じく「合わす・交える・和する」の意。
つまり「とこいり」は「溶け入る」の名詞形で、「融合・融和・調和・合体」などの意なのである。
そしてこれは「男女が溶け合うこと・男女が合体融合すること」なのである。


「床入り」の前に飲むのが「とこみき (床酒)」で、これも男女を「溶かす酒・融合させる酒」の意であるが、「ささみき」とも呼ばれている。「ささ」は「繁々・騒々・壮々・誘」の意で、「気分を高める酒・興奮させる酒・その気を起させる酒」の意。


そして男女の融合・調和によって、子供が生まれる。(融合・調和=繁栄)
この等式を拡張すると、世の繁栄のためには融和・調和が必要で、その調和を得るためには「経 (法)」と「矛 (戒)」が必要であると言っているのである。




ホツマの記述を見てみよう。

『女神 まず 飲みて進むる 後 男神 飲みて交わる 床の酒』ホツマ2文

『二神の 交わる時に 床酒や 床は経矛に 子をもとむ』ホツマ2文

『天の守より 二神の 七代の幹も 経矛法 子を調ふる 床酒の 法 以て』ミカサ2文

『床酒は先ず 女が飲みて 後 男に進む 床入の 女は言 挙げず 男の装い 女が知り 婚ぐ』ホツマ4文

『子を調ふる 床酒は 国 生む道の 教えぞと』ホツマ4文




参考サイト:やまとことばのみちのく
     :http://gejirin.com/hotuma02.html
     :http://gejirin.com/hotuma04.html




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