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ホツマツタエのおもしろ記事115『宮造りの法』

2013-05-02 17:54
ホツマツタエのおもしろ記事(115)  宮造りの法


これまでのお話:『瓊瓊杵尊


ニニキネは筑波山の北の「ニハリ (新治)」 (現在の茨城県筑西市新治) の地に、新たな都市を拓こうとやって来る。クシタマホノアカリに愛想を尽かして大和を落ちた大物主クシヒコとアマノコヤネも、ニニキネに召されてこの地に随行していた。ニニキネはクシヒコに、フトマニに照らして宮造りの法を制定するように命ずる。



先ず建つる 名もニハリ宮
『フトマニに 宮造り法 定めよ』と
オオモノヌシに 御言宣
  ホ21文

  • 『ニハリ』は「にいはり (新治)」の音便。ホツマでは「新たな治まり」「新たなコミュニティ」という普通名詞としては「にいはり」、固有地名としては「ニハリ」と使い分けている。
  • 『宮 (みや)』は「みゆ (見ゆ)」の名詞形で、「みゆ」は「合わす・まとめる・収める・治める」などの意。よって「みや」は「入れ物・器」「まとまり・集積・都市」「政殿・政庁」などの意を重ね持つ。ここではこれらすべてを総合した意味である。
  • 『フトマニ (太兆)』は「すべての現れ・万象」という意で、これは万物万象の本源である「陽陰の48神」を指す。この48神は日本語のいわゆる五十音なのである。よってここでの「フトマニ」は、「言葉」「言霊」「まじない」「語呂合わせ」と同義である。詳しくは『ふとまに』を参照。
  • 『御言宣 (みことのり)』は「ことのり (言宣)」の尊敬語。「のり (宣)」は「のる (宣る)」の名詞形。「のる」は「のぶ (延ぶ・述ぶ)」の変態で、「放つ・延ばす・広げる」の意。アマテルと天君の専用語なのであるが、2人の例外がいる。 天君となる前の「ニニキネ」、そして「ヤマトタケ (日本武尊)」である。


モノヌシ 受けて 法 定む 
『まず杣人をして 木を伐るは キヤヱの日 好し 手斧初め』
ホ21文

  • 『杣人 (そま)』 杣木を伐り採ることを業とする人。きこり。「そま」は「そる (剃る)」の変態「そむ (▼背む)」の名詞形。「そむ」は「離す・分ける・切る」などの意。
  • 『キヤヱ』ホツマ干支にいう「キアヱ」の日。「キヤ」は「きる (切る)」の変態「きゆ」の名詞形として、「ヱ」は「上・吉」の意に捉えている。つまり「切るに吉」の意。
  • 『手斧初め (ておのそめ)』「ておの」は訛って「ちょうな・ちょんの」とも呼ばれる。「ちょうなはじめ (手斧初め)」という語が辞書にある。
    【手斧初め】ちょうな-はじめ (1) 新年に大工が初めて仕事をする日の儀式。 (2) 大工が家の建築にとりかかった初めの日に行う儀式。こづくりはじめ。おのはじめ。-広辞苑より-
  • 大物主クシヒコは御言宣を承けて宮造り法を定める。
    『最初にきこりが木を切るのは "キヤヱ" の日が好い。手斧初めである。』


『ネシヱ 礎 柱立て 中・隅柱 南 向き 北・東・西 回り立つ』 ホ21文

  • 『ネシヱ』ホツマ干支にいう「ネシヱ」の日。「寝すに吉」の意と思う。「寝す」は「平らにならす」の意。
  • 『礎 (いしすゑ)』「いし (居し・居州・居敷)」+「すゑ (据ゆ)」。
    「いし」は「(何かを設置する) 場・座・区画・敷地」の意。「すゆ」は、ここでは「合わす・平らす・整える・安定させる」などの意。「いしすゑ」は「敷地を平すこと・基礎整備」を言い、ホツマでは「はひき (地平き)」とも呼ばれる。今は「ぢびき (地引・地曳)」と呼ぶ。
  • 『柱立て (はしらだて)』-広辞苑より- 家屋の建築で、初めて柱を建てること。また、その時の祝賀の儀式。
  • 『中・隅柱 (なか・すみはしら)』中心に立てる柱と四隅に立てる柱。
  • 『"ネシヱ" の日に地を平して柱立てする。最初に中柱を立て、正面が南を向くように、南→北→東→西 の順に四隅の柱を立てる。』


『州・枯生門 中・隅に よりて定むる』ホ21文

  • 『枯生門 (からふかど)』宮の正門 (南門) を言う。何故それを「からふかど」と呼ぶかは、この後に説明される。
  • 『州 (しま)』枯生門の両脇にある「日の州 (ひのしま)」と「月の州 (つきのしま)」を言う。クシマト (奇磐間戸神) が「日の州」、トヨマド (豊磐間戸神) が「月の州」に入って門を守る。神社の正門にはよく見られ、門の両脇の小さな部屋に仁王像が立っているが、それらがクシマトとトヨマトである。
  • 『中・隅 (なか・すみ)』中柱と四隅の柱。
  • 枯生門と日州・月州の位置は、中柱と四隅の柱の配置に従って決める。


『棟上げは ツアヱに祝ひ 赤炊飯 十三膳 陽陰 日と月と 八膳 天元 棟に据え 餅 三百六十六 弓矢 添え』 ホ21文

  • 『棟上げ (むねあげ)』柱・梁 (はり) などが組み上がった後に、その上に棟木 (むなぎ) を上げること。またその祝典。上棟(じようとう)。建前 (たてまえ) とも言う。「むね (棟)」は「みね (峰)」「おね (尾根)」「うね (畝)」「やね (屋根)」の変態。
  • 『ツアヱ』ホツマ干支にいう「ツアヱ」の日。「ツア」は「つふ」の名詞形。「つふ」は「とふ (飛ぶ)」の変態で「高まる・上がる・突き出る」などの意。「つは (唾・鍔)」「つわ (強・兵)」などは「ツア」の変態。「ヱ」は「上・吉」の意。つまり「上げるに吉」の意。
  • 『赤炊飯 (あかこわゐ)』赤飯。「こわゐ」は「強飯」と書かれ「固く炊いた飯」と解されているが、そうではなく「かゐ・かゆ (粥)」の変態で「炊いた飯」のこと。これは「高め・勢いづけ・栄し」を意味する。「あか (赤)」は「開き・明け・上がり」を象徴する。「赤炊飯」は、物事の開始・繁栄・成就・完成を祝う物実
  • 『十三膳 (そみかしは)』13膳は「1つの日」+「12の月」へ。
  • 『陽陰 (あめ)』=天地=日と月。
  • 『八膳天元 (やかしはあもと)』8膳は「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」の天元神へ。
  • 『餅 三百六十六 (もち みもむそむ)』餅を366個。「365」ではなく「366」である理由は不明。
  • 『弓矢 (ゆみや)』かご弓」と「はは矢」。今に言う「破魔弓」と「破魔矢」。
  • 棟上げは "ツアヱ" の日に祝う。赤飯を炊き、13膳を陽陰の日と月のため、8膳を天元神のために棟に据え、餅366個と弓矢を添える。


『柱に奉る 五座の五 トシノリタマメ 六腑の七 皆 一夜酒 サイを振る 棟と柱根 槌を打つ』ホ21文

  • 『五座 (ゐくら)』「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」の「ゐくらかみ (五座神・五臓神)」。
  • 『トシノリタマメ (歳徳玉女)』暦を構成する「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」と「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」を合せて「年のり神」と言うが、この11神を治めるのがトシノリタマメ。
  • 『六腑 (むわた)』「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」の「むわたのかみ (六腑の神)
  • 『一夜酒 (ひとよみき)』一夜の酒宴。
  • 『サイを振る (さいおふる)』「サイ(金へんに且のつくり)」は、木を削りそぐ道具。「サイを振る」という行為は「さいわふ (幸ふ)」の物実
  • 『槌を打つ (つちおうつ)』今に「槌打の儀」と呼ばれている。「つちおかふ (槌を交ふ)」の言い換えで「培う」を意味する。
  • 『次に五座神のための赤飯を5膳、トシノリタマメと六腑神のための7膳を柱に供える。そして皆で一夜の酒宴を催す。サイを振り、棟と柱の根には槌を打つ。』


『時に匠は 'ム' のタミメ その宣言は 
“天地の 開く室屋の 神 あれば えやは弱かれ 主は長かれ”』
ホ21文

  • 『匠 (たくみ)』「た (手)」+「くみ (組み)」。 本来は「手を使って物を作る者・手工業者」の意。
  • 『タミメ (手見め)』は「手の組み合わせ」という意。手を組み合わせた造形で陽陰の48神を表現したもので、仏教伝来後は「手印 (しゅいん)」とか「印相 (いんぞう)」などとも言う。タミメを平面上に押し写したものがヲシテ (押手) である。
  • 『天地の開く (あめつちのひらく)』クニトコタチ」にかかる。
    『天地 開け 初む時に クニトコタチの 神孕み 』ホ22文
    『この鈴は 天地開く トコタチの 宮の真榊』ホ28文
  • 『室屋の神 (むろやのかみ)』クニトコタチを指す。クニトコタチが 'ム' のタミメを結ぶことで室屋が建ったことから。 「室屋 (むろや)」は詳しくは不明であるが、洞穴のような原始的なものではなく、少なくとも柱と茅葺の屋根を備えたものであった。
    『往にし守の屋は 'ム' のタミメより ムロ屋 建つ』ホ17文
    『クニトコタチの 神の代に "ム" のタミメより ムロ屋なる』ミ8文
  • 『えやは』「どうして~できようか」の意。
  • 『その時に匠は 'ム' のタミメ を結び、こう宣言する。
    “天地の 開く室屋の 神 あれば どうして弱かろう 主は長かろう”』


『かく三度 宣して餅を 投げ散らす』ホ21文

  • 『このように3度宣言して、棟に据えた366個の餅を投げ散らす。』



クシヒコが定めた屋造りの作法は、今もなお日本建築に生きている。
これは驚嘆すべきことではないだろうか。

『上棟式 -Wikipediaより抜粋- 』
上棟式(じょうとうしき;ridgepole-raising ceremony)とは、日本で建物の新築の際に行われる神道の祭祀である。棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)ともいう。なお仏教でも上棟式は行われる。竣工後も建物が無事であるよう願って行われるもので、通常、柱・棟・梁などの基本構造が完成して棟木を上げるときに行われる。
神社本庁では「諸祭式要鋼」で上棟式の基準を示している。それによれば、祭神は屋船久久遅命 (やふねくくのちのみこと)、屋船豊宇気姫命 (やふねとようけひめのみこと)、手置帆負命 (たおきほおいのみこと)、彦狭知命 (ひこさしりのみこと)および当地の産土神である。まず、他の祭祀と同様に修祓・降神・献饌・祝詞奏上が行われる。次に、上棟式特有の儀礼として、曳綱の儀 (棟木を曳き上げる)、槌打の儀 (棟木を棟に打ちつける)、 散餅銭の儀 (餅や銭貨を撒く) が行われる。最後に、他の祭祀と同様に拝礼・撤饌・昇神・直会 (なおらい) が行われる。



-つづく-



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma21.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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ホツマツタエのおもしろ記事114『瓊瓊杵尊』

2013-05-02 08:31
ホツマツタエのおもしろ記事(114)  瓊瓊杵尊



日本書記では「瓊瓊杵尊」、古事記では「邇邇芸命」と書かれ、「ににぎのみこと」と読む。『記・紀』は天照大神の命により、葦原中国を統治するため高天原から日向の高千穗に降臨したとしているが、ホツマにはそのようなことは書かれていない。日向の高千穂はホツマにおいては臨終の地である。
またホツマでは一貫して「ニニキネ」と呼ばれている。この違いは「タカギ (高木神)」が「タカキネ」とも呼ばれるのと同じ理由による。

「きね」は「きぬ」の名詞形で、「きぬ」は「こなす (熟す)」や「こねる (捏ねる)」などの原動詞「こぬ」の変態である。これらはみな「高める・熟成する・優れさす・精緻にする」などの意を持つ。だから「きね」は「熟・高」の意であり、「き (貴・奇)」と同じなのである。ちなみに「きぬ (絹)」も「きね」の変態であり、同じ意味である。

また「きね・き」は、「いざなき」「うひるき」の「き」と同じで、「軽くて高みに上った陽」の意から「男」を表す。 (参照:天地創造) だから「きね」は、「タマキネ」「ヤソキネ」「ハナキネ」など、男の斎名の「のり (乗り)」に使われる。

『幼名の "ウ" は '大い'なり "ヒ" は日輪 "ル" は日の霊魂 "キ" は "キネ" ぞ 故 大日霊貴の 尊なり "キネ" は女男の 男の君ぞ』ホ4文
『天つ君 一り十までを 仕す故 "ヒト" に乗ります "キネ" と "ヒコ" "ウシ" も乗りなり』ホ4文




アマテルはセオリツ姫の生んだオシホミミを世嗣御子とする。オシホミミは、7代タカミムスビで同時に代の殿でもあるタカキネの娘のタクハタチチ姫を后とし、ヒタカミの「タカの首」に遷都する。そしてタクハタチチ姫はクシタマホノアカリ (斎名:テルヒコ) と ニニキネ (斎名:キヨヒト) を生む。
クシタマホノアカリについては『十種神宝』『皇孫降臨』『そらみつやまと』『飛鳥の意味』のページで詳しく書いた。



ところで「ニニキネ」という名は、どうも斎名くさい名である。ホツマは黙しているのでここからは想像なのだが、もともとの斎名だったのではないだろうか。

以前、ホヒ (天穂日命) はもともと「タナヒト」という斎名だったが、オシホミミが生まれてからは「タナキネ」に変わったことを書いた。「-ヒト」の斎名は皇位継承者のものだからである。それと同様のことがクシタマホノアカリとニニキネの兄弟にも行われたのではないかと勘ぐっている。

つまり、この兄弟の当初の斎名は「テルヒト」と「ニニキネ」で、テルヒトが世嗣御子だったのだ。だからこそ三種宝と十種宝を受けて中国 (なかくに) の大和に下っているのである。それを兄の出来があまり良くなく、そして何よりも世嗣の子が生まれないものだから、途中で世嗣御子を弟に変更した。それに伴って斎名も「テルヒト」を「テルヒコ」に、「ニニキネ」を (ニニヒトでは音的に締りがないからか)「キヨヒト」に改めた。こんなことを空想するのである。 

ひょっとしたらこの兄弟のことを詠っているのではないかと思われる歌が「フトマニ」に2首あるので、参考までに挙げておく。

『をのきにの いさおしおとに あるなれは ゐゑもさかいも さにそきにける』
   (兄の貴の 功 弟に あるなれば 敬も栄も 下にぞ来にける)
フ83

『すきにふき あにかひさこは よのうつわ おとかなすひは すきになるなり』
   (鋭き 鈍き 兄が瓢は 万の器 弟が茄子は 杉に成るなり)
フ99



ニニキネが初めて登場するのは、行楽するアマテルに随行して「オノコロ」の意味を尋ねる時である。

『天地 晴れて 和かに御幸 遊びます "タカマは万の 地形 これ オノコロ" と にこ笑みて 中の巌に 御座します』『側に臣あり 天孫 御前に詣で 謹みて そのオノコロの 故を請ふ』ホ18文

次には、クシタマホノアカリが大和に下る際、ヒタカミから陸路を南下して鹿島に入った時、民の出迎えに田畑の耕作がおろそかになることを心配したアマテルは、ニニキネとタチカラヲを使者として、斎船で海路を行くように伝言させている。

『"汝とチカラと 速船に 行きて斎船 奨むべし"  よりて御孫と タチカラヲ ワニ船に乗り 上総の ツクモに着きて カトリ宮 神言 宣れば』ホ20文


これらの記述から、理由は不明だがニニキネは若年の頃、ヒタカミではなくイサワ宮のアマテルのそばに侍っていたことが推察される。



そして 26鈴17枝23穂 に、ニニキネは筑波山の北の「ニハリ (新治)」 (現在の茨城県筑西市新治) に現れる。この年はクシタマホノアカリが三種宝と十種宝を受けて大和に下る 26鈴16枝41穂 のわずか42年後である。ホツマの時間スケールで計れば、これはほぼ同時と言って良い。
しかしニニキネの場合、この時点では三種宝も十種宝も与えられていない。ニニキネがアマテルから三種宝を受けるのは 29鈴501枝38穂 だから、それからおよそ21万年後のことである。したがって少なくともその時までは、オシホミミの世嗣御子はニニキネではなく、クシタマホノアカリだったと言えるのである。



ともあれ、ニニキネはこのニハリの地に新たな都市を拓こうとやって来る。クシタマホノアカリに愛想を尽かして大和を落ちた大物主クシヒコとアマノコヤネも、ニニキネに召されてこの地に随行していた。

二十六鈴 十七枝二十三穂 三月初日 キヨヒト御子の 御言宣 
『オオモノヌシが 親の国 出雲八重垣 和り治む その元法は 先守の 功なれば 我も殊 立てんと四方を 巡る内 好き野を得たり ここに居て 治を開かん』 (ホ21文)

  • 『オオモノヌシ (大物主)』 ここでは2代大物主のクシヒコ。オオモノヌシについては こちら を参照。
  • 『出雲八重垣 (いづもやゑがき)』「オホナムチ」にかかる枕詞。「出雲の国守であり八重垣の臣でもある」の意。八重垣の臣=剣臣=オオモノヌシ。
  • 『和り治む (のりをさむ)』「和して治める」の意で「調和の道によって国を治める」ことを言う。「調和の道」のことを「調の道」「陽陰なる道」「トコヨの道」「ヤマトの道」などと言うが、その実現のための具体的手段が「経と矛」(法と罰) であった。
  • 『功 (いさおし)』「いさお」+「し (為)」。「いさお」は「いさむ (勇む)」の名詞形「いさみ (勇)」の変態で、「高まり・勢い・栄え・優れ・至り」などの意。「いさおし」はそれを行うことを言う。
  • 『殊 (こと)』「傑出したさま」を言い、「いさお (勲・功)」の同義語。
  • 『治 (た)』「たす (治す・足す・助す)」の名詞形で、「たす」は「合わす・和す」の意。よって「た (治)」は「収まり・まとまり・調和」などの意。ここでは「調和したまとまり」「コミュニティ」の意。


先ず建つる 名もニハリ宮
『フトマニに 宮造り法 定めよ』と
オオモノヌシに 御言宣  
(ホ21文)

  • 『ニハリ』は「にいはり (新治)」の音便。ホツマでは「新たな治まり」「新たなコミュニティ」という普通名詞としては「にいはり」、固有地名としては「ニハリ」と使い分けている。
  • 『宮 (みや)』は「みゆ (見ゆ)」の名詞形で、「みゆ」は「合わす・まとめる・収める・治める」などの意。よって「みや」は「入れ物・器」「まとまり・集積・都市」「政殿・政庁」などの意を重ね持つ。ここではこれらすべてを総合した意味である。
  • 『フトマニ (太兆)』は「すべての現れ・万象」という意で、これは万物万象の本源である「陽陰の48神」を指す。この48神は日本語のいわゆる五十音なのである。よってここでの「フトマニ」は、「言葉」「言霊」「まじない」「語呂合わせ」と同義である。詳しくは『ふとまに』を参照。
  • 『御言宣 (みことのり)』は「ことのり (言宣)」の尊敬語。「のり (宣)」は「のる (宣る)」の名詞形。「のる」は「のぶ (延ぶ・述ぶ)」の変態で、「放つ・延ばす・広げる」の意。アマテルと天君の専用語なのであるが、2人の例外がいる。 天君となる前の「ニニキネ」、そして「ヤマトタケ (日本武尊)」である。



-つづく-



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma04.html
     :http://gejirin.com/hotuma18.html
     :http://gejirin.com/hotuma20.html
     :http://gejirin.com/hotuma21.html




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