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ホツマツタエのおもしろ記事(89)『子守神』

2013-03-08 22:07
ホツマツタエのおもしろ記事(89)  子守神




「子守神 (こもりかみ)」とは、クシヒコミホツ姫の子 (斎名:ミホヒコ 幼名:ヨロギマロ) の贈り名である。
ミホヒコは、父クシヒコが御諸山の辞洞に隠れた後を受けて、ニニキネ中央政府の大物主となり、以後ホオテミウガヤフキアワセズの三朝に大物主として仕えている。



記紀には登場しないので知名度は低いが、奈良市本子守町の率川神社 (いさがわじんじゃ)、長岡京市の子守勝手神社 (こもりかってじんじゃ)、吉野郡吉野町吉野山字子守の吉野水分神社 (よしのみくまりじんじゃ) など、全国の子守神社に祭られる「子守明神」とはこの人である。また「水分神」というのは「御子守神」が訛ったものと思われる。



幼名の「ヨロギマロ」という名は、ミホヒコが「よろぎ (万木:現在の高島市安曇川町)」で生まれたことを物語っていると思われる。ここは父のクシヒコが母のミホツ姫を娶った時に賜った地で、クシヒコはここに「万木の宮」を建て、様々な植物を植えて薬学の道を開く。そのためか、子のミホヒコは医薬学に秀で、医者の草分けとも言える存在となっている。 (子守勝手神社の「勝手神 (かってかみ)」は「ヤスヒコ」の贈り名で、こちらは「助産夫」の草分けだと言える。)



ある時アマテルはイサワ宮に臣民を集め、「世嗣を得るための教え」を授けるが、この時にミホヒコも世嗣に対する自分の心を歌う。「こもり」という名はその歌に由来するのである。

『子を乞ふる 妹背の交に 籠りくの 子 守り育てん タラチネの守』ホ14文

  • 『妹背の交 (いもをせのか)』女男の交わり。陰陽の交わり。
  • 『籠りく (こもりく)』は「こもる (籠る)」のク語法。「籠る如き (さま・こと・もの)」が原義。
  • 『タラチネの守 (かみ)』「父母の守護・父母の味方」意で、コモリ自身の医者としての使命を誓っていると思われる。


この歌を聞いたアマテルより「コモリ守」の守名を授かるのである。これはミホヒコが、一人の妻に男子のみ18人を、もう一人の妻には女子のみ18人を、みごとに生み分けさせている医学的な知識と技術を称えた名でもある。

『またミホヒコが 三十六子を 養す心は 実に応え 賜ふヲシテは コモリ守』ホ14文

  • 『実に応ふ (みにこたふ)』「心に響く」の意。「み (実)」は「内・中・奥・心・核」の意。「こたふ (応ふ)」は、ここでは「届く」「反応する・共鳴する」などの意。「をにこたふ(央に応ふ)」「きもにこたふ(肝に応ふ)」「むねにこたふ(胸に応ふ)」などとも言う。
  • 『ヲシデ (押手)』文字の原点であるタミメ (手印・印相) を平面上に押し写したもの。文字・文書・称号・証書などを表す。


『ミホヒコの妻 スヱツミが イクタマヨリ姫 十八子 生む 越 アチハセの シラタマ姫 十八の姫 生む 三十六人 ゆだね養せば 御言宣 賜ふヲシテは コモリ守』ホ10文

  • 『スヱツミ (陶津耳命)』語義は「陶統み」で「茅渟県の陶村を統べる者」の意。イクタマヨリ姫 (ミホヒコの妻)、ヤスタマ姫 (ヒトコトヌシの妻) の父。
  • 『イクタマヨリ姫 (活玉依媛)』スヱツミの娘。ミホヒコの妻となり、男子のみ18人を生む。
  • 『越 (こし)』越国。北陸地方。=越根国 (こゑねのくに・こしねのくに)・根の国 (ねのくに)。
  • 『アチハセ (阿治波世)』白山姫の孫らしい。シラタマ姫の父。ニニキネが、八島巡りの一環として越根国に行った時、峰輿を献上する。
  • 『シラタマ姫』越のアチハセの娘。ミホヒコの妻となり、女子のみ18人を生む。
  • 『ゆだね養す (ひたす)』「ゆだぬ」は「ゆでる (茹でる)」の変態。「高める・栄す・熟成する・至らす」などの意で、「ひたす (養す)」「いたす (致す)」の同義語。

             ┌────────┐

             ├タケフツ    ├チシロ

             ├ヤサカヒコ   ├ミノシマ

             ├ナラヒコ    ├オオタ

             ├コセツヒコ   ├イワクラ

             ├チハヤヒ    ├ウタミワケ

             ├ヨテヒコ    ├ミコモリ

             ├ヨシノミコモリ ├サギス

スヱツミ─イクタマヨリ姫 ├ツミハ     ├クワウチ

      ┃──────┴カンタチ    └オトマロ

クシヒコ─コモリ

      ┃──────┬モトメ     ┌トヨリ姫

アチハセ─シラタマ姫   ├タマネ姫    ├アワナリ姫

             ├イソヨリ姫   ├ワカネ姫

             ├ムレノ姫    ├ハザクラ姫

             ├ミハオリ姫   ├アサ姫

             ├スセリ姫    ├ムメチル姫

             ├ミタラシ姫   ├ハモミ姫

             ├ヤヱコ姫    ├ミチツル姫

             ├コユルキ姫   ├シモト姫

             └────────┘


長女のモトメはホオテミの典侍、次女のタマネ姫は「ホノアカリムメヒト」の内宮となり「クニテル (ニギハヤヒ)」 の母となる。三女のイソヨリ姫はホオテミの内侍となった後、カモタケスミに下され「タマヨリ姫」を生む。「タマヨリ姫」はウガヤに召され、「タケヒト」の母と成る。つまりニギハヤヒはコモリの孫、神武天皇はコモリの曾孫なのである。しかも次男ツミハの娘タタライスズ姫は神武の内宮になっている。凄まじい家系と言うより他にない。本当にみごとな子守である。

ニニキネが三種の宝をアマテルから授かる時、コモリは剣臣 (=大物主) として「八重垣の剣」を大典侍のハヤアキツ姫から渡されている。これが三種宝を分授する制の始めであった。

『文を御孫に 授けます セオリツ姫は 御鏡を 持ちてカスガに 授けます ハヤアキツ姫は 御剣を 持ちてコモリに 授けます』ホ24文



14女のアサ姫とその夫ツエは、タガ付近 (彦根か) を治めていて、通りがかったコモリから、蚕飼(繭醸)と衣の織り方を習う。アサ姫らは大国魂 (クシヒコ) の神を祭り、民に蚕飼と衣の織り方を教えたところ、大いに普及した。これにより蚕得国 (こゑくに) と呼ばれるようになり、ツエとアサ姫は蚕得国の守となった。また大国魂を蚕得国の神と称え、蚕得国は大国の里とも呼ばれるようになる。

『(コモリ) タガに至れば ツエが妻 アサ姫 迎ふ』ホ24文
『モノヌシは 桑 良きを見て アサ姫に 繭 醸ひ 衣 織る 経緯の 道 教ゆれば』ホ24文
『ヲコタマの 神を祭りて 五座 治し 衣 差し作り 経緯の 道 教ゆれば 八方徹り 蚕得国の守 ヲコの里 繭醸 得るなり』
ホ24文



コモリの最期については記述が無い。ウガヤに世嗣がいないことを憂いて、「世嗣文」を進言したのが最後の記事となっている。

『コモリ 申さく "世嗣文 あり" とて アマノ オシクモに 宣して 世嗣 社 成す』ホ27文



遥かに時代は下り、カヌナカワミミ (綏靖天皇) の御代、内宮(中宮)のミスズヨリ姫が難産に苦しむ時、ある夫婦がやって来て無事に御子を取り上げる。姓を問うと男は「コモリ」、女は「カッテヒコ」と答えた。天皇はコモリ(子守神)・カッテ(勝手神)の二神を吉野に祭る。
おそらくこれが現在の「吉野水分神社」の由緒だと思われる。(以前は奥に金峯神社、中にこの水分神社、下手には勝手神社と三社に分かれていたという。)

『ミススヨリ姫 カワマタ姫 磯城クロハヤが 館に行き 御子 生まんとし 三日 病める 時 夫婦 来て これを請ふ 君に申して タマテヒコ 抱え 取り上げ 易く生む』ホ31文
『姓を問えば 男はコモリ 女はカツテヒコ 賜ふ名は "若宮の治人" "守の臣" コモリ・カツテの 二神を 吉野に祭り』ホ31文


また能の『嵐山』にも、これに因んだ話がある。 http//www.tessen.org/dictionary/explain/arashiyama
帝の臣下が勅命を受けて吉野から嵐山に移された桜の花を見にやってくる。そこで花守の老人夫婦に出会う。花の下を清め、礼拝する老人に勅使が尋ねると、この花が神木であり、吉野から移植したため吉野山の神が姿を現すのだと答える。さらに老人は、神木の花に姿を現す子守明神と勝手明神という夫婦の神が自分たちであることを告げ、老夫婦は南方へと消えてしまう。やがて子守と勝手の男女の神が現れ、桜の花を喜び、舞を舞う。さらに蔵王権現が現れ、蔵王・子守・勝手の三体は一体分身であると語り、栄え行く世のめでたさを讃える。




参考サイト:http://gejirin.com/hotuma14.html
     :http://gejirin.com/hotuma10.html
     :http://gejirin.com/hotuma24.html
     :http://gejirin.com/hotuma27.html
     :http://gejirin.com/hotuma31.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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