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ホツマツタエのおもしろ記事(91)『女のつつしみ』

2013-03-11 15:43
ホツマツタエのおもしろ記事(91)  女のつつしみ



アマノコヤネの妻となったタケミカヅチの一人娘「ヒメ (比賣神)」はコヤネの子を身籠った。アマテルは医学に詳しいコモリ (子守神) に往診するよう命ずる。それを承けてコモリは鹿嶋に出向き、妊娠時の留意点を一通りヒメに講義する (参照:人の発生)。その後ヒメの質問にコモリが答えるという形で話が始まる。
 
この部分は『妹背の道・鈴明の道』の延長となる教えであるので、ぜひそちらも合せて読んでいただきたい。



『民は子多に 守・殿の 子無きは如何ん』ホ16文

  • 『子多 (こさわ)』子の多いこと。子沢山。「さわ (多)」は「さふ (騒ふ)」の名詞形で、「高まるさま・勢いづくさま・栄えるさま」を表す。
  • 『守・殿 (かみ・との)』「かみ (守)」は「束ね治める者」を指し、「司・長・臣」の同義語。「との (殿)」は特に高位の臣を指す。
  • 民は子沢山なのに、守や殿は子ができない者が多いのは何故か?


『セオリツ姫の 謹みに 民の為す業 身を砕き 働くとても 心 向く 油 盛んに 子を得るぞ』ホ16文

  • 『セオリツ姫の謹み (せおりつひめのつつしみ)』これは不明。「セオリツ姫」については『瀬織津姫』を参照。「つつしみ」は「(心を)添えること・(気を)付けること・留意・配慮」などの意。
  • 『業 (わざ)』は「わす (和す)」の名詞形。「わす」は、ここでは「為す・する」などの意。よって「わざ」は「為すこと・すること・仕事」などの意。
  • 『心 (こころ)』は「かくれ (隠れ)」の変態で、「中/奥に隠れるもの・内容・中核・本質」などの意。「心=魂=陽」「身=魄=陰」の関係がある。
  • 『向く (むく)』「むく」は、ここでは「うく (浮く)」の変態で「上がる・高まる・勢いづく・栄える」などの意。
  • 『油 (あぶら)』ここでは「髄油 (ほねあぶら)」を言う。「ほね (骨・髄)」は「はぬ (跳ぬ)」の変態「ほぬ (穂ぬ)」の名詞形。「ほぬ」は「高まる・上る・優れる・中心にある」などの意。よって「ほね」は、ここでは「先ず上って天となった陽」を表す。「あぶら」は、ここでは「エッセンス」の意。「陽の油」で、「しらほね (精髄)」と同様「精子・精液」を意味する。
  • セオリツ姫の配慮によって、民の業は体を酷使するけれども心は向上する。だから陽の油にも勢いがあって子ができるぞ。


『国守などは 民のため 心 尽して 油 減り 子種 稀れなり』ホ16文

  • 『国守 (くにかみ)』「くに」には「(天に対しての) 地」と「(中央に対しての) 地方」の2つの意があるが、ここでは前者で「地を治める者」の意。
  • 地を治める者などは民のために心を尽くすため、陽の油の勢いが衰えて子種が稀なのだ。


『高き身は 下が羨み 叶はねば 掟を恨み 君 謗る これも仇なり』ホ16文

  • 『羨む (うらやむ)』「うら(裏・心)」+「やむ(病む)」。「うら」は、ここでは「内・中・奥・心・本質」の意。「やむ」は、ここでは「反る・曲がる・傾く・逸れる・外れる」などの意。
  • 『掟 (おきて)』は「おきつ(掟つ)」の名詞形。「おきつ」は「おく(置く)」から派生した動詞で、ここでは「合わす・乗る・則る」の意。「おきて」は「法・定め」また「置かれた状況・仕合せ・境遇・仕置」などの意。
  • 『恨む (うらむ)』は「うむ (倦む)」の変態「うる」から派生した動詞。「うる」は「ある (粗る)」の変態。「ある・うる・うむ・うらむ」はいずれも「低める・弱らす・果てさす・悪く思う」などの意。
  • 『君 (きみ)』は「きむ (極む)」の名詞形で「極み・頂点」が原義。
  • 『謗る (そしる)』は「そす (殺す・損す)」から派生した動詞で、「低める・蔑む・悪く言う」などの意。
  • 『仇 (あだ)』は「あつ (当つ)」の名詞形で「あて (当て・宛)」「まと (的)」などの変態。「当たるもの・相手・対抗するもの」などの意。
  • 高位の者は下の者が羨み、下の者は叶わぬ理由を掟のせいにして君を誹る。これも敵となる。


『内宮の 青侍のいぶり 気を冷ます 傍のコトシロ 忠なれば これを下侍が 恨むなり』ホ16文

  • 『内宮 (うちみや)』フトマニ図中心の「アウワ」の位置を表し、「万物の本源」を意味する。これを地に具現したのが皇居・内裏である。
  • 『青侍 (あおめ)』天君には后と12人の局に加えて、その下に30人の「青侍」と呼ばれるが若い女が侍っていた。
  • 『いぶり』は「いぶる (燻る)」の名詞形。「いぶる」は「あぶる (炙る)」の変態。「いぶり」はここでは「(気の) 高ぶり・やきもち・嫉妬」の意。
  • 『コトシロ』は「こと (事)」+「しる (領る・知る)」の名詞形。「しる (領る・知る)」の原義は「合わす」で、ここでは「治める・支配する・執り行う」の意。 だから「ことしろ」は「物事を支配して執り行う者」という意味で、これは今風に言えば「支配人」「知事」「領事」である。ここでは交替で君の世話を執り行った東西南北の局たちを指すと思われる。
  • 『下侍 (さむめ)』「さむ」は「しも (下)」の変態で、「さむめ」は「しもめ (下侍)」と同じ。ここでは「青侍」を指す。それを君の気を冷ます「さむめ (冷む女)」にかけている。
  • 内裏の若い青侍たちの嫉妬は君の興を冷ます。傍にいて君の世話を執り行う局たちが忠なので、これを下侍 (冷む侍) が恨むのである。


『君が恵みも つい忘れ 恨み妬むの 庭桜 咲かずば知れよ』ホ16文

  • 『つい』は「対」である。「反応的・反射的・うっかり」のさまを表す。
  • 『妬む (ねたむ)』は「ねつ (捩づ・捻づ)」から派生した動詞で、「(心を) 曲げる・反らす」などの意。
  • 『庭桜 (にわざくら)』「にわ」は「区切られた空間」の意。「さくら」は「さかり (盛り)」の変態。「庭桜」は、ここでは「宮中の華やぎ」の意。
  • 『咲く (さく)』ここでは君の子種を得て生むことを言っている。
  • 君の恵みもうっかり忘れ、恨み妬むの庭桜たちよ。我が身の花が咲かないなら知るべきであるよ。


『万民の 恨めん侍殿 万桜 天に植えてぞ 愚か女が 妬むイソラの 金杖に 子種 打たれて 流れゆく 或は片端と なすイソラ』ホ16文

  • 『恨めん (うらめん)』は「うらむ」の連体形「うらめる」の音便。
  • 『侍殿 (めどの)』「め」は「はめ (嵌め)」「はべ (侍)」の簡略で、「(心・身を) 合わすこと/もの」の意。女の場合には「め」、男の場合には「べ」と呼ぶ場合が多い。「との」は「つの (角)」の変態で「秀でるさま・突出」の意を表し、敬称として用いる。「めどの」は「君に心身を添える女」の敬称。
  • 『愚か女 (おろかめ)』自分の恨みや妬みが生き霊に転じて他人を害し、ひいては我が身にその報いが戻ってくる法則を知らない女。(このことは後に説明される。)
  • 『イソラ』人の妬みや恨みなどの程度の低い想念が生き霊に転じたもの。
  • 『片端 (かたわ)』は、「かた (片・傾)」+「はえ (生え)」の転。均整のとれてない状態を言う。
  • 多くの民が恨めしく思う内裏に侍る女たち。その万桜を君のそばに植えたところで、愚か女の妬みが転じたイソラの鉄槌に子種は打たれて流れゆく。あるいは生まれてもイソラはその子を不具となす。


『妬む その息 一万三千 群れて鱗の オロチなす』ホ16文

  • 『一万三千 (ひよろみち)』1日当りの呼吸数。この数は通常男子の13,680回、通常女子の13,186回に若干足りない。
    『さすらても ハタレも放来 満つ 足らず』ホ8文
  • 『鱗 (うろこ)』「うろ(万)」+「こ(小・分)」。「うろ」は「うる(熟る)」の名詞形で、「よろ(万)」「いろ(色)」の変態。「数多い小片」の意。
  • 『オロチ (愚霊)』ここでは「イソラ」と同じ。「イソラ」に支配された人間を「オロチ」という場合もある。
  • 人を妬む者は呼吸が満ち足りず、その数は一万三千。この一万三千の妬みの息が、鱗のように集合して生き霊 (イソラ・オロチ) を生む。


『玉島の隙 窺ひて 子壺に入りて 孕み子を 噛み砕く故 種 成らず 片端 生むなり』ホ16文

  • 『玉島の隙 (たましまのひま)』玉島川に同じ。「玉島」は「恥丘」。「隙」は「空き・すきま」。
  • 『子壺 (こつぼ)』「つぼ」は「つも (積も)」「つめ (詰め)」の変態で、ここでは「(集め溜める) 器・入れ物」の意。
  • 恥丘の隙を窺って子宮に入り、孕んだ子を噛み砕く故に、種は発芽成長せず。あるいは発芽しても片端となる。


『貧しきは 及ばぬ富を 羨みて 恨みの仇に 種 滅ぶ』ホ16文

  • 貧しき者は及ばぬ富を羨み、その恨みが転じて成る生き霊 (イソラ・オロチ) に自分の種をも滅ぼされる。


『人を妬めば 日に三度 炎 食らひて 身も痩する 妬む 妬まる みな咎ぞ』ホ16文

  • 『日に三度炎 (ひにみたびほのほ)』ハタレや人を恨む者が悩まされるという一日に三度の発熱。「日三の炎 (ひみのほのほ)」「三の火 (みのほ)」「日三 (ひみ)」「瘧火 (おこりび)」などとも言う。
  • 『炎 (ほのほ)』「ほ (陽・火)」の「ほ (放・発・穂)」。「陽の放射・形なきエネルギーの放出」というのが原義で「光・熱・匂い」などを指す。「をのほ (陽の放)」とも言う。
  • 『咎 (とが)』は「とく (退く)」の名詞形で、「退けるべきこと・忌むべきこと」の意。
  • 人を妬めば1日に3回発熱するようになり体も衰弱する。このように妬む側、妬まれる側のどちらにも害は及ぶのである。


『喩えば侍る青侍達 五色の花ぞ その君の 心 青きは青に愛で 黄なるは花の黄を愛でし 赤きは花の赤に愛で 白きは花の白に愛で 黒きは花の黒に愛す 同じ心に合い求む』
『君の心と 我が花と 合ふや合わぬや 敢え知らず』
ホ16文

  • 『愛づ・愛す (めづ・めす)』は「めす (召す)」の変態で、「合う/合わす」が原義。ここでは「(心を) 合わす・寄せる」の意。
  • 『合い求む (あいもとむ)』「あふ (合う)」+「もとむ (求む)」の同義語の複合。どちらも「合う/合わす・寄る/寄せる」の意。これが後世には、お互いに求め合う「相求む」の意に転じている。
  • 『敢え知らず (あえしらず)』「あえ」は、打ち消しの語を伴って「~できない」の意を表す。つまり「え (得・能) ~ず」と同じ。「敢え知らず」は「知り得ない」の意。
  • 君に侍る青侍たち、喩えば五色の花である。もし君の心が青ならば青の花に心寄せる。君の心が黄ならば黄の花に寄る。赤なら赤の花に寄り、白なら白き花に寄り、黒なら黒に心寄せる。同じ心に寄り合うのである。 (同気相求む・同類相求む:これはイソラにも言えることである。) しかし君の心が自分の花に合うかどうかは決してわからない。


『てれば 恨むな 厭けらるも 上も辺も寄らず 求むなり』
『てれば 召すとも 幾度も 畏れて 後は 恨み 無し 謹みはこれ』
ホ16文

  • 『てれば (者)』であれば。なれば。されば。じゃあ。
  • 『厭けらる (あけらる)』「避けられる・疎まれる」の意。
  • 『上も辺も寄らず (ゑもへもよらず)』「ぶれることなく一途に」の意。
  • 『求む (もとむ)』は「合わす・寄る・付く」の意で、ここでは「(心・身を)合わす・侍る・仕える」の意。
  • 『畏る (おそる)』ここでは「かしこむ (畏む)」の意。「おそる」は本来「気後れする・気が引ける」の意であるが、これは相対的に相手を「高める・尊ぶ・敬う」意味にもなる。
  • 『謹み (つつしみ)』『謹み (つつしみ)』は「つつしむ」の名詞形で、「つつしむ」は「つつす」から派生した動詞。「つつす」は「たたす (正す・直す)」の変態で、「合わす・収める・直す」などの意。ここでは「(心を)添える・(気を)付ける・留意する」などの意。「静める・控える・約める・抑える」という意ではない。
  • そうであれば恨むな。たとえ疎まれても、ぶれることなく一途に仕えるべし。さればたとえ召されても、その寵愛を幾度も畏んで、その後(君が他の花に心寄せること)は恨み無し。留意すべきはここなのである。


『諸姫ら 真に知るべし 色の花 一度 愛でて 早や散れば 塵と捨てられ 他所の花 召す時はその花盛り』ホ16文

  • 諸姫たちよ、真に知るべし。華やかに咲く花は一時を楽しませてくれるが、束の間に散ればゴミと棄てられ、今が盛りの別の花に取り替えられるのである。


『つらつら思え 満の花も人も 移れば 散る花ぞ 誰 指し恨む 人も無し』ホ16文

  • 『つらつら』「つら」は「つる (連る)」の名詞形。「つらつら (連々)」は「つくづく・重ね重ね」の意。
  • よくよく考えてみよ。満開の花にせよ人にせよ、時が移れば早晩散る花の運命なるぞ。散った責任を特定の誰かに負わせ、その人を恨む筋合など無いのであるぞ。


『もし誤れば 種 絶ちて 己咎め あれど その人は まだ 太刀 持たず 杖 打たず 他人 打ち殺す 故も無し』ホ16文

  • 『誤る (あやまる)』は「あやむ (危む)」から「あやむ」は「あゆ (零ゆ)」から派生した動詞。「あゆ」は「ある (離る・散る/粗る)」の変態で、ここでは「離れる・反る・曲がる・逸れる」また「低まる・劣る・衰える」などの意。
  • もし下手をすると、自分の恨みが転じてイソラとなり、他人の胎児を噛み砕いてしまう。その報いはいずれ自分に戻ってくるが、被害者は種が流れた原因の見当がつかないため、まだ太刀を持つわけでなく、杖で打つでもなく、他人を打ち殺す理由を持たない。


この章のこの一文だけでは理解の難しい所であるが、「故意であれ過失であれ自分が犯した罪は、その被害者から仕返しされなくとも、天地 (宇宙の自然法則) によって必ず報いを受ける」ということを言っている。

『他人を惑わす 我が欲も 他人は打たねど 魂の緒に 覚え責められ 長き夢』ホ13文
『天地の報ひは 盗めるも 謗るも打つも 己に返る 人を打てども その時は 痛き報ひも あらざれど 後の病ふは 天地が槌』ホ17文



『女は一途に 思えども 妬み煩ふ 胸の火が オロチと成りて 子種 噛む 障り 除かん 世嗣文』ホ16文

  • 『煩ふ (わづらふ)』は「わつ」から派生した動詞で、「曲る・反る・ねじける」などの意。「わつ」の名詞形が「わだ (曲)」である。ここでは「妬む」と同義。
  • 『胸の火 (むねのほ)』「むね」は、ここでは「中・奥・裏・心・中心」の意。「ほ (火・放)」は「形なきエネルギー」の意。「むねのほ」は「内なるエネルギー・心情・想念」などの意。
  • 『子種 (こだね)』ここでは「精子」の意ではなく「胎芽・胎児」の意。
  • 『世嗣文 (よつぎふみ)』ホツマにも詳しい説明はないのであるが、世嗣ができない時に「世嗣社」という物を建て、そこに世嗣となる予定者の魂魄を収容保護し、「世嗣文」によって子種を噛むオロチの障りを除く、というものらしい。アマテルとヰツセ (五瀬命) の誕生の際にはこの処置が取られている。
  • 女は一途に思い込むけれども、妬みのねじ曲った想念が生き霊 (イソラ・オロチ) となって自他の子種を噛み砕く。その障害を除こうというのが「世嗣文」である。


『謹む綾の 花と花 打てば散るなり 諸共に 常に謹み な忘れそ これ』ホ16文

  • 『謹む綾 (つつしむあや)』「つつしむ」は「(心を) 配る・添える」などの意。「あや」は「あふ (合う)」の名詞形で「現れ・表れ・表現」などの意。「つつしむあや」は「心尽くしの表れ・気配りの結晶」などの意。木草や女が「開花」にかける心尽くしや気配りを説明しているように思われる。
  • 心尽くしの結晶である花も、花どうしでぶつかり合えば散ってしまうのである。みんな常に注意を怠ってはなるまいぞ。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma16.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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