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ホツマツタエのおもしろ記事(92)『常陸帯』

2013-03-12 04:06
ホツマツタエのおもしろ記事(92)  常陸帯



「常陸帯 (ひたちおび)」とは、妊娠5ヶ月から着用する妊婦帯で「孕みの帯 (はらみのおび)」「岩田帯 (ゐわたおび)」「さつさ腹帯 (さつさはらおび)」「狭布の細布 (けふのほそぬの)」「狭布の帯 (けふのおび)」また「女男羽二重 (めをはぶたえ)」などとも呼ばれるが、どれも同じものである。

アマノコヤネの妻「ヒメ (比賣神)」はコヤネの子を身籠り、医学に詳しいコモリ (子守神) は担当医として鹿嶋に居る「ヒメ」を往診する。ある時ヒメはコモリに尋ねる。



ある日 ヒメ上 またの問ひ
『押えの帯は 技 ありや』
ホ16文

  • 『ヒメ上 (ひめがみ)』「かみ」は「ははうえ (母上)」の「うえ (上)」と同じで、敬称である。
  • 『押えの帯 (おしえのおび)』「おしえ」は、ここでは「おさえ (押え)」の変態。
  • 『技 (わざ)』「わす (和す)」の名詞形で、「わす」は「為す・する」などの意。よって「わざ」は「為すところ・行為・効能」、また「効果的な行為・格別な行為」などの意も派生。


コモリ 答えて
『タマキネの 教えの帯は 己々の果に 品 弁えて 地 治む 帯は五腑の 固めなり 男は下合せ 女は上ぞ』
ホ16文

  • 『タマキネ』トヨケ (豊受大神) の斎名。
  • 『教えの帯 (をしゑのおび)』上での「おしえ (押え)」が、ここでは「をしゑ (教え)」となっていることに注意。「タマキネが教えた押えの帯」ということである。「おび (帯)」は「おふ (負う)」の名詞形で「合わすもの・締めるもの・まとめるもの」などの意。
  • 『己々 (みみ)』「己々」は「おのおの」の意を表すために筆者が当てた漢字で、本当は「身々」と当てるべきと思う。
  • 『果 (は)』は「なりは (成生)」の簡略と考える。「生え成ったもの」で「成果・結実」の意。ここでは人の「身体」を指す。
  • 『品弁ふ (しなわきまふ)』「しな」は「属性・質・区別・種類」などの意。「弁ふ (わきまふ)」は「わく (分く)」+「ふまう (踏まふ)」の合成語と考える。「分別して考える」「弁別する」の意。
  • 『地 (くに)』ここでは「埴 (はに)」と同じ。陽陰の精製過程で「沈んで凝ったもの」を指し「凝固物・固形物」を意味する。ここでは「五色の埴」(血が熟成してできる5色の凝固物) を指すと思われ、これは「五腑 (ゐわた)」と同義と見て良い。詳しくは『人の発生3』を参照。
  • 『五腑 (ゐわみ)』ここでは「ゐわた」ではなく「ゐわみ」と書かれている。「わた」は「わつ・わす (和す)」の名詞形、「わみ」は「うむ (埋む)」の変態「わむ」の名詞形で、どちらも「(空きを) 埋めるもの・詰めるもの」などの意。窪地を埋めるのが「海 (うみ/わた)」であり、衣服の中を埋めるのが「綿 (わた)」であり、腹を埋めるのが「腑 (わみ/わた)」なのである。
  • タマキネの教えの帯は、各々の身体の質を識別して内臓腑を調える。帯は五腑の固めである。男は下方に巻き、女は上側に巻く。

したがって「タマキネが教えた押えの帯」は元来、妊婦に限らず男女ともに、内蔵を調えるために着用した帯だったようである。



『孕みの帯は カツラギの 世嗣社に 御種 祈る 時に天より 丹斎鳥の 一羽 落つれば 天つ宣 これは息吹の 成る紅葉 化けてカツラギ 斎鳥山』ホ16文

  • 『カツラギ』は「カツラギ山」(山形県の鳥海山) を言う。「かつらぎ」は「かつらぐ」の名詞形で、「かつらぐ」は「くつろぐ (寛ぐ)」の変態。「高まる・栄える・優れる・至る」などの意。
  • 『世嗣社 (よつぎやしろ)』ホツマにも詳しい説明は無いのであるが、世嗣ができない時に「世嗣社」という物を建て、そこに世嗣となる予定者の魂魄を収容保護し、「世嗣文 (よつぎふみ)」によって子種を噛むオロチの障りを除く、というものらしい。アマテルとヰツセ (五瀬命) の誕生の際にこの処置が取られている。
  • 『御種 (みたね)』「尊い種」の意で「人を生む源」を指す。人は悉くアメノミヲヤの末裔であることからの尊称。ここではミヲヤと同一視されるアマテルを生む種であるからなおさらである。
  • 『丹斎鳥 (にいとり)』丹色の斎鳥。「斎鳥」は「尊い鳥・聖鳥」という意であるが、その形状・生態についてはホツマにも全く描写されていない。
  • 『天つ宣 (あまつのり)』ここでは「天の知らせ・天上の声」の意。
  • 『息吹 (いぶき)』は「いぶく (息吹く・気吹く)」の名詞形で、「いぶく」は「いふ (斎ふ)」から派生した動詞。「いふ」は「いむ (斎む)」「いる (炒る)」などの変態で「高まる・勢う・栄える」などの意。よって「いぶき」は「勢い・繁栄・幸運・祝い」などの意。
  • 『紅葉 (もみぢ)』は「もみつ (紅葉つ・黄葉つ)」の名詞形で、「もみつ」は「もむ (揉む)」の派生動詞で「熟れる・満ちる・至る」などの意。「もみぢ」は「熟成」の意。ここでは「丹斎鳥」の丹色の羽を「もみぢ (紅葉)」に喩えている。
  • 『化く (ばく)』は「わく (沸く)」の変態で、「(水が蒸気に変化するように) 大きく変化する」という意。
  • 孕みの帯は、トヨケがカツラギ山の世嗣社に尊い神の種が降誕することを祈っていた時、天から丹斎鳥の羽が1枚降ってきた。トヨケは「天の知らせだ。これは幸運の成就する紅葉にちがいない。」と、以来カツラギ山は「斎鳥山」へと化ける。

鳥海山は古くは、鳥見山、大物忌山、日山、羽山、鳳山、などと呼ばれており、おそらく「とりみやま (鳥見山)」が「とりうみやま (鳥海山)」に解釈されたものと推察する。「出羽」という国名も「斎鳥の羽が出た国」と言う意味だろうと思われる。



『羽先 見れば 二十四筋 数 備われど 常 有らず 諸鳥 見れば 十五に割け』ホ16文

  • 『二十四 (ふそよ)』この数は「陽陰の神」の48神を構成する、陽属性の24神と陰属性の24神を表す数である。
  • 『筋 (すぢ)』は「すつ (棄つ)」の名詞形。「すつ」は「離す・分ける」の意。よって「すぢ」は「分け目・境目・分割・区分」などの意。
  • 降ってきた丹斎鳥の羽先を見ると24筋に分かれていた。その数は陽陰の各24神の数を備えているのだが、常日頃入手できる鳥の羽ではない。他のいろんな鳥の羽を見ると15筋に分かれていた。


『ヒタカミに鶴 奉る 羽先 見れば 二十四なり 故 諸羽を 寄り直し 雄鶴を経に 雌を緯に 経緯の臍布 織り 以て 四十八 備わる 満腹帯』ホ16文

  • 『寄り直す (よりただす)』「つなぎ合わせて一本にする」の意。「撚る」も結果的には同じだが「ねじる」ことに力点が置かれているので「寄る」とした。「直す」は「唯にする・唯一にする」の意。
  • 『経 (たて)』は「たつ (起つ・発つ)」の名詞形。先ず上って天となった「陽」「主」を象徴する。ここでは「縦糸」を言う。
  • 『緯 (よこ)』は「よく (避く・汚く)」の名詞形。後に下って地となった「陰」「従」を象徴する。ここでは「横糸」を言う。
  • 『経緯の臍布 (けふのほそぬの)』「けふ」は「かふ (交ふ)」の名詞形で、「交わり・交差」の意。そこから「縦と横・経と緯」の意が派生。おそらく「けいい (経緯)」は、この「けふ」の転であろう。「ほそ (臍)」は「合わせ」の意。よって「けふのほそぬの」は「経緯 (陽陰) を合わせた布」というのが本来の意味。辞書には「狭布の細布」とある。
  • 『四十八 (よそや)』陽属性の24神 + 陰属性の24神 =「陽陰の神」48神。
  • 『満腹帯 (みはらおび)』「満腹」は「妊婦の満ちた腹」の意と考える。「ちはら (繁腹)」とも呼んでいる。またハタレマの障りを「見張る」の意もかけているように思われる。
  • ヒタカミに鶴が献上される。羽先を見ると24筋であった。そこですべての羽をつなぎ合わせて1本とし、雄鶴 (陽) の羽でつくった糸を経に、雌鶴 (陰) の羽でつくった糸を緯に用いて、「経緯の臍布」を織り、これを以って陽陰48神が備わる「満腹帯 (見張帯)」と成した。


『母のイサナミ 長孕み 九十六月 経て 生み給ふ アマテル神ぞ ハタレマの 障れど帯に 調ひて 四十八 備わる その例』ホ16文

  • 『イサナミ』伊弉冉尊
  • 『アマテル神』天照大御神
  • 『ハタレマ』「マ」は「モノ」と同じ。「ハタレ」をつくる原因となるモノ (愚・魔・鬼)で、イソラ・オロチ・ハハなど低級霊の総称。
  • 『障る (さわる)』「触る」と同じで、「添う・付く」が原義。これから「干渉する・差し支える」などの意となる。
  • 母のイザナミは長孕みで、96ヶ月をかけてアマテル神を生み給うた。ハタレマが出生を邪魔してきたが、この帯によってそれらは治まった。これぞ陽陰48神の備わる威力の例である。


『てれば 姫君 障らねど 息為 直ちと なす帯ぞ』ホ16文

  • 『息為 (いきす)』生き・活きを為さしめるもの。息をすること。呼吸。
  • 『直ち (ひたち)』は「ぴったし」と同義。「ズレや狂いのないさま」「合致」「完全」などの意。
  • されば姫君の場合はハタレマの干渉は無いけれども、呼吸を完全なものにする帯ぞ。


時にミカツチ 訝しく
『息為 直ちと なる帯の 技に息為は 何処へか」
ホ16文

  • 『ミカヅチ』ヒメの父のタケミカヅチ (武甕槌命)
  • 『訝し (いぶかし)』「いぶく (息吹く・気吹く)」+「し(如・然)」。「いぶく」は「高まる・勢い付く・栄る」などの意。「いぶかし」は「(心が)高さまである」「好奇心の高まるさまである」「気に掛かるさまである」などの意。
  • 時にミカヅチは好奇心を刺激されて「呼吸が完全となる帯の効能によって、呼吸は一体どうなるというのかや?」

  
時にコモリの答えには
『天地より授く 経緯の帯 天地に則りて 父の丈 比ぶる帯に 母の息 直ちとなるは 至くなり』
ホ16文

  • 『天地 (あめ)』=陽陰=経緯=男女=父母。
  • 『経緯の帯 (けふのおび)』経緯の臍布でつくった帯。
  • 『至く (いたく)』「いたし (甚し)」の連用形が名詞化したもの。「大いなるもの・この上ないもの」の意。
  • 天地 (陽陰48神) より授かる経緯の帯。天地 (陽陰) の法に則り、父 (陽) の身丈の長さに合せた帯によって、母 (陰) の呼吸が完全となることは、この上なき恵みである。


『天より至き 地に編みて 連なり育つ 子の例 父の恵みは 頂く天 母の慈し 載する埴』ホ16文

  • 『天 (あめ・あ)』=陽=男=父=経。
  • 『至き (いたき)』「いたし (甚し)」の連体形が名詞化したもの。「いたく (至く)」と同じ。
  • 『地 (は)』=埴=陰=女=母=緯。
  • 『頂く (いただく)』は、ここでは「上がる/上げる・高まる/高める・上にある/上に置く」の意。
  • 『慈し (いつくし)』は「いつくす」の名詞形。「いつくす」は「いつくしむ (慈しむ)」と同じで、「(心・身を) 合わす・添える」の意。
  • 天 (陽) より大いなる恵みを地 (陰) に浴びせ、地はそれに呼応共鳴し、天地 (陽陰) が連合して子を育てるという陽陰協働の例である。父の恵みは上に頂く天からのもの、母の慈愛とはその恵みを受けて育む大地となることである。


『アマテル神も 忘れじと 糸 二十四筋 寄り合わせ 陰陽羽二重の 御衣となす』ホ16文

  • 『寄り合わす』は「つなぎ合わす」の意。
  • 陰陽羽二重 (めをはふたえ)雌鶴の羽から作った緯糸と雄鶴の羽から作った経糸を織ったものを起源とし、後には24本をつないだ経糸と、別種の24本をつないだ緯糸を使った織物と推察する。
  • アマテル神もそのことを忘れまいと、24筋の糸をつなぎ合わせた経糸と緯糸を織って、陰陽羽二重の御衣となされた。


『この御衣 召して 朝毎に 天地 祭り 父母に 継がふ御心 その君も これ』ホ16文

  • 『天地 (あめつち)』=陽陰=陽陰48神。
  • 『父母 (たらちね)』ここでは肉体の親に加えて、魂魄の親である「日・月」や「アメノミヲヤ (陽陰の上祖) 」までも含めているのかもしれない。
  • 『継がふ (つがふ)』は「付く・継ぐ」から派生した動詞で「合わす・連なる・続く」などの意。「仕ふ・番う」も語源は同じ。
  • 『その君 (そのきみ)』ここではミカヅチが仕えるタカノコフにいるオシホミミを指す。
  • この御衣を召して朝ごとに天地 (陽陰の48神) を祭り、父母の業績を進展しようという真心。貴殿のオシホミミ君も同じである。


『カトリとカシマ イキス宮 賜ふ 直ちの帯の名も 結機帯とぞ』ホ16文

  • 『カトリ』カトリ宮 (今の香取神宮)。「カトリ」はフツヌシ(経津主命) の守名で、「カトリ宮」はフツヌシが知行する地域の政庁殿。
  • 『カシマ』カシマ宮 (今の鹿島神宮)。「カシマ」はタケミカヅチ(武甕槌命) の守名で、「カシマ宮」はタケミカヅチが知行する地域の政庁殿。
  • 『イキス宮』今の息栖神社。イキスは「息為」で「生き/活きを為さしめるもの」「呼吸」の意。アマノコヤネ (天児屋命) が知行する地域の政庁殿。コヤネは後にカトリ・カシマ両家の家督を受け継ぐ。
  • 『結機帯 (ゐはたおび)』「ゐ (結)」+「はた (機)」+「おび (帯)」。「ゐ」は「ゐふ」の名詞形で「ゆひ (結ひ)」と同じ。「はた」は、ここでは「経緯・陽陰」の意。「ゐはたおび」は「経緯を結った帯」という意で「けふの帯 (経緯の帯)」や「めをはぶたえ (陰陽羽二重・陰陽合ふ栲)」の同義の言い換えである。また「ゐわた (五腑)」にもかけていると思われる。現在は「岩田帯」と書かれる。


というわけで「ひたち帯 (直ち帯)」とは「妊婦の呼吸をぴったし完全にする帯」であり、その帯を「けふのほそ布」という「陽陰を合せた布」でつくったのである。「陽陰」は「陽陰の48神」であり、「天地・日月」であり、また「男女・父母」であり、また「経と緯」である。だから「けふの帯 (交の帯・経緯の帯)」「めをはふたえ (陰陽羽二重・陰陽合ふ栲)」「ゐはた帯 (結機帯)」とも呼ばれるのである。

また妊婦が着用する帯なので「はらみのおび (孕みの帯)」とも言い、父の身丈の長さに合せたので「みたけのおび (身丈の帯)」とも言う。

もう一つ「サツサ腹帯」という言い方がある。
「サツサ」とは「五月サの頃 (さつきさのころ)」の略で、ホツマ干支での五月最初の「サの日」を言うが、これは中国の「端午 (最初の午の日)」と同じ日に当たる。この頃 (妊娠五ヶ月目) から妊婦が孕みの帯を着用したので「サツサ腹帯」と言うのである。この帯は胎児の五腑形成の助けとなるため、「ゐはた帯 (結機帯)」を「五腑帯」の意にも掛けている。

『五月サの頃 一回り サッサ腹帯 五腑 成す』ホ14文
『五月は元の一回り 祝ふ 二万六千 八百四十六 腹帯の妹 謹みよ』ホ16文
『五月に両葉 乗る露を 舐めんと蓬 菖蒲 噴く サツサは五腑』ミ7文



現在の「岩田帯」は、「五ヵ月目の戌の日」から着用するものとされているが、ホツマの伝えから言えば「五ヵ月目の午の日 (=五月サの頃)」であるべきである。どこで狂ったのかな?



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma16.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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