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ホツマツタエのおもしろ記事108『稜威雄走神』

2013-04-25 07:38
ホツマツタエのおもしろ記事(108)  稜威雄走神



「稜威雄走神 (いつをばしり)」は、記紀においては「天之尾羽張 (あめのおはばり)」「伊都之尾羽張 (いつのおはばり)」とも呼ばれている。
ホツマの伝えによれば、この人物はトヨケ (豊受大神) の孫であり、「ミカサヒコ」の別名 (斎名かもしれない) を持つ。ホツマでは「ヲバシリ」と呼ばれている。「イツ (稜威)」は「至・甚・逸・頂」の意で、ヲバシリが賜った「甚だ優れたるもの・至高の逸品」という意味の肩書き・称号である。
そしてこの人の子がタケミカツチ (武御雷神) である。

『この守は トヨケの孫の ミカサヒコ その子 ヒサヒコ カシマ守 雷 拉ぐ 功を タケミカツチと 名付くこれかな』ホ191文



ヲバシリは、アマテルが二神 (イザナギ・イザナミ) を継いで天君になった時、「馬屋治め (むまやをさめ)」という官職に任じられている。

『御子ワカヒトに 天地照らす 日月を譲り ます時に 左の臣は オモイカネ 右 サクラウチ カナサキは 日を写します 大老臣 カタはウケモチ ヲバシリは 馬屋治めぞ』ホ191文

  • 『ワカヒト』アマテルの斎名。 「分日人」で「日から分れ出た人」の意。
  • 『天地照らす日月 (あまてらすひつき)』=天地つ日月 (あまつひつき)。 「キ・ミ(君)」を、天空を廻って天が下を和し恵む「日と月」と同一視したもので、天君たる位・皇位を表す。これは言い方を代えれば「天地照らす君 (あまてらすきみ)」となる (「キ・ミ」はもともと「日・月」の同義語である)。ウヒチニ・スヒチニ以降イサナキ・イサナミまでは、「キ・ミ (君)」は「貴卑=陽陰=日月=男女」のペアを意味していた。妹背神 (太陰・太陽の分霊) のアマテル神以降は、一人で「日と月」双方の機能を担うこととなる。
  • 『左の臣 (ひだりのとみ)』『右の臣 (みぎのとみ)』左右の臣。鏡臣と剣臣。「君の両側に侍る臣」を、ホツマは「羽の臣 (はねのおみ)」とか「両羽臣 (もろはとみ)」と呼んでいる。 「左」は日の昇る「東」を、「右」は日の沈む「西」を表し、「左」の方を格上と見ていたようだ。「昇る」は「陽・天」、沈むは「陰・地」を象徴するからである (参照:天地創造)。したがって「右の臣」は地の治め、つまり国の行政を司る。「左の臣」は「天のまつり」を担当する官職である。「天のまつり」というのは「神 (日・月) を都に留めること」と表現されており、天界と地上界を橋渡しすることを言う。 主な実務は祝詞を宣ることである。
  • 『オモイカネ』タカキネの子。詳しくは『思兼命』を参照。
  • 『サクラウチ』二神以来の重臣でオオヤマズミの祖。詳しくは『大山祗神』を参照。
  • 『カナサキ (宇都志日金折命)』二神以来の重臣で筑紫統治の元締め。詳しくは『住吉神』を参照。
  • 『日を写します大老臣 (ひをうつしますゑをやとみ)』「日」は「日の神」とも呼ばれるアマテル神の威光を意味する。だから「日を写します大老臣」とは、アマテルの威光を写して地 (筑紫の地) を照らす大老臣、という意味。
  • 『カダ (荷田)』8代ウケモチ。詳しくは『稲荷と狐』を参照。
  • 『ウケモチ (保食神)』日・月から日・夜潤種を授かったクニサツチの子を初代とする一族の族長を表す名。この一族は代々ヤマシロの花山の野を治め、先進の農業技術を持っていた。ウケモチの名は以後世襲され、農水大臣のような官職名となったようだ。イナル (稲荷) 神とも称えられる。初代ウケモチの八世の孫がカダ (荷田)。


「馬」は「うま」「おま」「むま」「ま」「め」「ば」などと読む。
これから察するに「ヲバシリ」の語義は、
「をば (馬または御馬)」+「しり (領り)」である。
「しり (領り)」は「しる (領る・知る)」の名詞形。「しる」は「しむ (締む・占む)」「すふ (統ぶ)」などの変態で、「占める・治める・支配する」などの意。
よって「ヲバシリ」は「馬領り・御馬領り」で、「馬 (御馬) を治める者」の意。これは「馬屋治め」の換言と言えるだろう。



そこでヲバシリはヒタカミにいる祖父のトヨケを尋ね、乗り法 (のりのり:乗馬術) についての教えを請う。

『時にヲバシリ ヒタカミの 宮に詣でて 道 請えば トヨケの守の 教えには』ホ191文



トヨケから乗り法を授かったヲバシリは、毎日100度の乗馬をこなし、年月を経て遂に「地道 (ぢみち)」「荒乗 (あれのり)」「厳乗 (いつのり)」をマスター。そしてそれを発展させ、地道の19技、荒乗の39の放技、厳乗の59の妙技を確立する。

『ここにヲバシリ 道を得て 日々に百度 乗り慣るる 千万 調ひ 練り熟れて やや得る 地道 十九の技』ホ191文
『年を重ねて 練り熟れて 荒乗 三十九 放技も また熟れ聳みて 厳乗の 五十九 サツメの 妙技の 乗法 定む』ホ191文



そしてアマテルより「乗教人 (のりをしえど)」に任命される。その教え子はイブキドヌシやソサノヲを始めとして、総勢85万3018人に上った。

『御言宣 "乗教人" と なる 寄子 イフキドヌシや ソサノヲと 総べ 八十五万 三千十八の 守に伝ふる 乗技も』ホ191文



根のマスヒトらに群がる六ハタレ70万9000人による世の乱れも、ヲバシリが確立して教えた乗弓の技に祓い除き得た。

『満つれば欠くる よこしまの 早るマスヒト 群がるる 七十万九千の 妨げも 破るヲシテを 賜われば 程良く掃ふ 六つの守』ホ191文

  • 『満つれば欠くる (みつればかくる)』月の満ち欠けのように、万物万象は「生 → 盛 → 熟 → 枯」のサイクルを繰り返すという「あめなる道」を説明したもの。
  • 『よこしま (邪・横しま)』「よこ (横)」+「しま(方・様)」。「よこ」は「よく(避く)」の名詞形で、「よく」は「離れる・反る・曲る・外れる」などの意。「よこしま」は「曲るさま・外れるさま」の意で、「さかしま (逆しま・倒)」「さかさま (逆さま・倒)」などの同義語。
  • 『早る (はやる)』は「はゆ (映ゆ・栄ゆ)」から派生した動詞で、「高まる・勢いづく・栄る・急ぐ」などの意。「逸る」「流行る」も同じ。
  • 『マスヒト (益人)』ここでは根の国のマスヒト「シラヒト」、サホコチタル国の副マスヒト「コクミ」、後任のマスヒト「アメオシヒ」を言っている。詳しくは『大祓詞』を参照。
  • 『七十万九千 (なんますこち)』「なん」は「な (七)」の音便。「ます」は数の単位で「十万」を意味し、「はかり」とも言う。「七十万九千」は六ハタレの兵員の総数である。
  • 『破るヲシデ (やぶるをしで)』アマテルがハタレを破るために、サクナタリ (急流) に禊して得たまじないの武器。「ヲシデ (押手)」は、文字の原点であるタミメ (手印・印相) を平面上に押し写したもので、文字・文書・称号・証書などを表す。「まじない」は「申し述べ」の意で、「ことたま (言霊)」と同じ。
  • 『六つの守 (むつのかみ)』六ハタレを退治した六人の分隊長。フツヌシ・タケミカヅチ・ツハモノヌシ・カダマロ・イフキヌシ・タチカラヲの6人。カナサキがその司を勤めた。「むまさかみ (六将神・六座守)」とも言う。


『猛モノノベら 荒・厳の 乗弓技に よこしまを 除けば 総て 四八十万 大御宝も 皆 既に 気を安く潤る』ホ191文

  • 『モノノベ (物部)』「もの (物)」の「べ (辺・方・部)」。「もの」は「もぬ」の名詞形。「もぬ」は「もる (守る)」の変態。「もる (守る)」は「(心身を) 合わす」が原義で、「添う・仕える・侍る」「世話する・まとめる・保つ」などの意。そして「みる (見る)」「はる (張る)」なども変態である。 よって「もの」は「もり (守)」と同義であり、「君に仕え、民を治める者」を言う。これは「とみ (臣)」の同義語である。 「べ (辺・方・部)」は、「区分・区画・セクション」を表す。 したがって「もののべ」は「君に仕え、民を治める者」の区分であり総称である。
  • 『荒・厳 (あれ・いつ)』「荒乗」と「厳乗」。
  • 『乗弓 (のりゆみ)』馬に乗りながら矢を射ること/走法。「こりゑ (駆射)」「うまゆみ (騎射・馬弓)」とも言う。
  • 『四八十万 (よそやます)』480万。当時の民の総数だろうか。
  • 『大御宝 (ををんたから)』「最重要のもの」という意味で「民」を指す。
  • 『気を安く (ゐおやすく)』「心安らかに」の意。
  • 『潤る (ぬる)』は「にる (煮る)」「ねる (練る)」などの変態で「高まる・勢いづく・栄る・潤う」などの意。


そして乗弓によって敵を破ったモノノベの功をねぎらう意味 (教え子にとって、自分が習った先生がノーベル賞を受賞したら誇らしい) で、ヲバシリに「イツ (至・甚・逸・頂)」の名を賜ったのである。

『乗弓の 功 立つる モノノベを 恵み給ひて ヲバシリに "イツ" の名 賜ふ』ホ191文



ヲバシリの馬術の奥義は「タカヒコネ (高彦根命)」に受け継がれる。
タカヒコネはヲバシリの再来ということで「フタアレ守 (二現守)」の守名を賜り、これが「二荒 (日光)」の地名を生む。
そのタカヒコネからニニキネ (瓊瓊杵尊) は乗馬術を習っている。

『ニニキネの 御幸 ホツマの ニハリ 成る 乗法 召せば ヲバシリが 技を受けたる タカヒコネ』ホ192文
『タカヒコネには "二現" の ヲシテ 賜えば 子も孫も 馬の君なり』ホ192文



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma19-1.html
     :http://gejirin.com/hotuma19-2.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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