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ホツマツタエのおもしろ記事113『飛鳥の意味』

2013-04-30 19:01
ホツマツタエのおもしろ記事(113)  飛鳥の意味


これまでのお話: 1.『十種神宝』
         2.『皇孫降臨』
         3.『そらみつやまと』


クシタマホノアカリ (斎名:テルヒコ) は、上総のツクモ (九十九里浜) から天地の斎船に乗って浪速に向かう。その船が遥か洋上を駈け回る姿は、空を飛んでいるかのさまだったという。浪速にて鴨船に乗り換えて大和川を逆上り、イカルガの峰より最終目的地の白庭に着く。天地の斎船が空を駆け回ってやってきたこの地は「空回つ大和国」と呼ばれるようになる。


宮つ屋 成りて 十二の后 スガタが娘 御后に なして歌 詠み カダカキの 琴を楽しむ

  • 『宮つ屋 (みやつや)』 「みや」+「つ」+「や (屋)」。「みや」は「うや (敬・礼)」「いや (礼・敬)」の変態で「高み・尊さ・中心」などの意。「つ」は「たる」の簡略。「や」は「入れ物・器」の意。よって「みやつや」は「中心たる建物」の意で「政庁・政殿」を表す。「みや (宮) 」はこの語の簡略なのかもしれない。
  • 『十二の后 (そふのきさき)』天君が備える12人の侍女。『つぼね』を参照。
  • 『スガタ (菅田比古命)』クシタマホノアカリの最初の内宮、スガタ姫の父。奈良県大和郡山市の「菅田神社」の祭神。
  • 『御后 (みきさき)』内宮。中宮。
  • 『カダガキ (葛掻)』イサナギが宮の垣に茂る葛 (カダ) を掻く糸薄 (イトススキ) にヒントを得て造った三弦琴。詳しくは『琴の起源』を参照。


イカルカの 宮に移りて そのあすか 高殿に四方を 望む折 白庭山に カラス 飛ぶ 隈野と思ひ 宮遷し

  • 『イカルガの宮』クシタマホノアカリが大和国に下って始めに入った宮の名。イカルガ峰の麓にあったのだろう。
  • 『あすか』「あす (上す・明す)」+「か (方・処・時・日)」。「あす」は、ここでは「進展する」の意。「か」は「区分・区画」を表す。よって「あすか」は「翌時・翌日・直後・即刻」などの意。
  • 『高殿 (うてな)』「う (大・上・敬)」+「てな」。「てな」は「との (殿)」「つの (角)」の変態で、「突き出たもの・突出」の意。
  • 『白庭山 (しらにはやま)』イカルカの峰の別名と思われる。
  • 『カラス』カラスはイサナミがイサナギを追わせた、鬼霊八人の化身で隈の神の使。人のを「枯らす」。
  • 『隈野 (くまの)』ここでは隈の神の使いのカラスが飛ぶ「災いの地」の意。詳しくは『熊野』を参照。


これが「あすか」を「飛鳥」と書く理由のようである。 また、
『浪速より カモにて到る イカルカの峰より トリの白庭に』
前ページでは「トリの白庭」を「最終地点の白庭」と説明したが、実は「鳥の白庭」の意もかけていたわけである。したがって『旧事』に記載されている「鳥見の白庭」も「カラスを見た白庭山」という意味なのであろう。

白庭山にカラスが飛ぶのを見たクシタマホノアカリは、イカルガ宮に入ってまだ日も浅いにもかかわらず、ここは「隈野」(災ひの地) であるから、すぐに他所に宮を移さねばならぬと言い出す。



時にコヤネは「早かれ」と オホモノヌシも 止めける
フトタマが言ふ「考なえて 君の仰すを 止めんや」
カグヤマも言ふ「隈野なる 翌時 移せば 好き例 既に極まる」


  • 『コヤネ』 アマノコヤネ (天児屋命)。本来テルヒコの左の臣になる予定だったと推測している。
  • 『オホモノヌシ (大物主)』ここでは2代大物主の「クシヒコ (大国主命)」。本来テルヒコの右の臣になる予定だったと推測している。
  • 『フトタマ (天太玉命)』タカキネの第3子。ナガスネヒコ (長髄彦)、ミカシヤ姫 (御炊屋姫)、アメトミ (天富命) の祖父。テルヒコの左の臣となる。
  • 『考なふ (かかなふ)』「かく (交く)」+「なふ (和ふ・綯う)」の複合。どちらも「合わす」の意。ここでは「(心に) 合わす」で「かんがふ (考ふ)」と同義。
  • 『カグヤマ』カグヤマツミの略。カグツミの第2子。「カグヤマツミ (橘山統み)」の名は「橘山を治める者」の意であり、これは父のカグツミに継いでハラミの宮 (サカオリ宮) の治めを預かったことを推測させる。後にテルヒコに従って大和に下り、右の臣となる。アマテルの三子の娘の一人「タキコ (湍津姫・多岐都比売命)」を娶り、「カゴヤマ (天香語山)」 と「アメミチ姫 (天道日女命)」を生む。
  • 『隈野なる翌時 (くまのなるあすか)』「隈野となった直後」「災いの地となって即刻」の意。
  • 『極まる (きわまる)』「極む (きわむ)」から派生した自動詞専用形。「きわむ」は「きふ」から派生した動詞で、「きふ」は「きむ (決む・極む)」の変態。ここでは「至る」の意。


モノヌシは 怒りて曰く
『フトタマは 君の執の大人 臣翁 昨日 万歳 君 祝ひ 今日 また変わる 宮遷し』


  • 『モノヌシ』=オホモノヌシ=クシヒコ。
  • 『曰く (いわく)』「いふ (言う)」+「しく (如く)」の合成から「し」を省いて名詞化したもの。「言う如く」の意。これを世にク語法と呼ぶ。
  • 『執の大人 (とのおち)』「と」は写本によっては「ち」ともなっている。「と (留・統・執・治・左)」の「おち (大人・治人)」。あるいは「ち (治・領・占・統)」の「おち (大人・治人)」で「統治の司」の意と考える。
  • 『臣翁 (とみをきな)』臣の長老。老熟の臣。「をきな」は「大きなる者」の意で「上位の者・老熟の者」を意味し、この反対語が「おさな」。
  • 『万歳 (よろとし)』「よる (熟る・喜る)」と「とす (突す・達す)」の名詞形を合せた熟語。どちらも「高まる・栄る・熟れる・優れる・至る」などの意。


『万千は遠し 一年も 経ざるを迫めば 世の恥は 汝の心 穢れより』

  • 『迫む (せむ)』「(空きを) せばめる」という意で、この場合は「突き詰める」「突き止める」という意。
  • 『恥 (はち)』は「はづる (外る)」の原動詞「はつ」の名詞形で「反り・逸れ・曲り・外れ」などの意。「はす (斜)」の変態。


『君 肖らば 我 居らず 茜炎に 潰みすとも 磨金 食めど 穢れ 得ず』
かく言い 帰る


  • 『肖る (あやかる)』「あゆ (肖ゆ)」+「かる (交る)」の複合語。どちらも「合う・似る・交ざる・匹敵する」などの意。
  • 『茜炎 (あかねほのほ)』燃え盛る炎。烈火。「あかね」は「あかぬ」の名詞形。「あかぬ」は「あかる (上がる)」「あかむ (赤む・崇む)」などの変態で、これらは「あく (上ぐ)」からの派生語。「高まる・勢いづく・栄る」などの意。
  • 『潰みす (つみす)』「つみ (詰み)」+「す (為る)」。「つみ」は「つぶれ (潰れ)」「ついゑ (費え・弊え・潰え)」と同義。
  • 『磨金 (まろかね)』粗鉱に対して「精錬した金属・精げた金・まろやかにした金」を言う。


おもしろいのは、この部分によく似た表現が『八幡大菩薩託宣』という文書の中にあることである。
 
「鉄丸を食すと雖も、心汚れたる人の物を受けず 銅焔(どうえん)に座すと雖も、心穢れたる人の処に至らず」



諸 議り 遂に遷して アスカ川 周に堀りて 禊 なすかな

  • 『アスカ川 (飛鳥川・明日香川)』この「あすか」は意味が異なる。この「あすか」は「あすく」という動詞の名詞形。「あすく」は「いすぐ・ゆすぐ (濯ぐ)」「はじく (弾く)」などの変態で、「離す・放つ・祓う」などの意。よって「アスカ川」は「穢れ祓いの川・みそぎの川」という意なのである。このことを確認できる歌が万葉集にある。
    『君により 言の繁きを 故郷の 明日香の川に 禊しに行く』万四
  • 『周 (くるわ)』は「くるふ」の名詞形。「くるふ」は「くるむ (包む)」などの変態で「包む・囲む」などの意。


諸守は協議したが、結局は宮を遷したのである。これは「アスカ宮」と呼ばれる。そして新宮の周囲にアスカ川を掘り、その川の流れにクシヒコの言う穢れを祓ったのだという。
何が「穢れ」なのかはっきりしないが、基本的にホツマでは「穢れ」とは「心の曲り・偏り・不調和」を言う。

したがって「あすか」の意味は、
1.翌時。翌日。直後。即刻。性急。
2.祓い。禊。
である。



どこに宮を移したのかが書かれていないが、「アスカ宮」は後に「カグヤマ宮」とも呼ばれるようになるので、香具山の麓の地であったと推察される。



こうして大物主のクシヒコはホノアカリから離れ、大和を去っていった。
クシヒコの何を犠牲にしようとも、相手が何物であろうとも「穢れ食まず」「曲りを絶つ」という精魂は、八重垣の臣 (大物主家) の伝統となる。
クシヒコの8代の孫のオミケヌシ (大御気主命) は、開化天皇が、父・孝元天皇の妻イカシコメを内宮に立てるに際し、シラウド・コクミの母犯しの例を挙げて諫めるも、聞き入れられず、やはり父のミケヌシと共に宮を落ちている。

『オミケヌシ 諌め申さく "君 聞くや シラウド・コクミ 母 犯す 汚名 今にあり 君 真似て 汚名を被るや"』
『嘆きて曰く "大御神 陽陰の道 成す 代々の君 継ぎ受け 収む 天地日月 汝が政 諌めずて 阿り 君を 穴にする 心 汚なし 君 如何ん 我が上祖神 離れんや 穢れ 食まず" と 言い終り 帰れど 君は これ 聞かず ミケヌシ親子 噤み下る』
ホ32文


開化天皇の子、崇神天皇に夢に顕れた「大物主神」とは、クシヒコを原点とする歴代の大物主の霊魂の顕れなのだろう。天皇が神の言葉に従って発掘したオオタタネコ (大田田根子命) はオミケヌシの孫である。

『我はこれ オオモノヌシの 神なるが 君 な憂ひそ 治せざるは 我が心あり 我が裔 オオタタネコに 祭らさば 等しく平れて 遠つ地も まさに服ふ』ホ33文


またフトマニにはこんな歌がある。

『上の諫め 君は臣あり 親は子の 共に宝の 恵るなりけり』フ15

「上位者に対する諌め」を詠うこの歌も、我が身を顧みずクシタマホノアカリを諌め、また父のオオナムチを諌めたクシヒコがモデルになっていると思われる。



この章には記されていないが、コヤネもクシヒコと同じ行動をとっている。

『例ひ落ちても  な恨めそ 陰の忠 なせ この芽 出る 故はアスカを 落ちた時 忠を忘れず』ホ28文




彼らはどこへ行ったのだろうか・・・

もう一人の御孫の所である。




参考サイト:http://gejirin.com/hotuma20.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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