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ホツマツタエのおもしろ記事116『鴫居と鴨居』

2013-05-03 17:48
ホツマツタエのおもしろ記事(116)  鴫居と鴨居


これまでのお話: 1.『瓊瓊杵尊』
         2.『宮造りの法』


クシヒコの「宮造りの法」はさらに続く。

円・方 ともに 屋造りの 本はトコタチ "ム手" 結び 室屋 造りて 民を潤む 後 "ヤ手" 結び 社 成る ホ21文

  • 『円・方 (まる・けた)』円形の屋と方形の屋。「円屋」と「方屋」の建物の種類があったことが伺えるが、それ以上のことは言及されていない。ただ古代日本では「屋の向き」が重視されていたことを考えると、「円屋」では方位が曖昧となるので「方屋」が望ましいとされていたのではないかと思われる。そこで中核となる建物 (主屋) は「方屋」に造り、それ以外の付属的な建物 (物置や便所など) は「円屋」に造ったのではないかと推測している。あるいはこの辺りに前方後円墳の起源が潜んでいるのかもしれない。
    『ツキヨミ 遣りて 潤繁種 得んと到れば 丸屋にて』ホ15文
  • 『トコタチ』クニトコタチ。「室屋の神」とも呼ばれる。
  • 『ム手 (むて)』”ム” のタミメ。「タミメ (手見め)」は「手の組み合わせ」という意味。手を組み合わせた造形で陽陰の48神を表現したもの。タミメを平面上に押し写したものがヲシテ (押手) である。
  • 『室屋 (むろや)』詳しくは不明であるが、洞穴のような原始的なものではなく、少なくとも柱と茅葺の屋根を備えたものであった。
  • 『潤む (うむ)』は「いむ (斎む)」「うる (熟る)」などの変態で、「高める・勢いづける・栄す・潤す」などの意。
  • 『社 (やしろ)』「や (弥・敬・上)」+「しろ (代)」。「しろ」は「区分・区画」の意。「やしろ」は「上位者の区画・尊い区画」という意で、「やかた (敬方・館)」「かみがた (上方)」などと同義。
  • 円屋にしろ方屋にしろ、屋造りの源はクニトコタチである。"ム" のタミメを結んで「室屋」を造り、民を恵む。その後に "ヤ" のタミメを結んで「社」を成す。


これにいまする 今の宮 オオクンヌシの 考えは
『木は逆しまに 頭 下 故 棟を以て 屋根となす 葺くは "やね" 根ぞ』
ホ21文

  • 『これ』室屋と社。
  • 『いまする』「います」の連体形。この「います」は「いむ」+「す (為・使役)」。「いむ」は「いる (入る・居る)」「あむ (編む)」「うむ (埋む)」などの変態で、「合う・加わる・添う・居る」などの意。「います」はここでは「合わす・加える」などの意。
  • 『オオクンヌシ』「おお (大)」+「くん (地)」+「ぬし (主)」。「大地を治める者」の意。いわゆる「大国主」でクシヒコを指す。なぜクシヒコが大地を治める者なのかといえば、ここで語られている宮造りの前提となる「埴祭の法 (はにまつりののり)」(地鎮祭の法) をあらかじめ定めているからだと思われる。ただここで唐突にこの名を出してしまっているのは、ひょっとすると原文著者の勇み足なのかもしれない。
  • 『棟 (むね)』は「みね (峰)」「おね (尾根)」「うね (畝)」「やね (屋根)」などの変態で、「頂」の意。
  • 『屋根 (やね)』ここでは「屋の根っこ・屋の土台」の意。
  • 『葺く (ふく)』は「はく (佩く・履く・接ぐ)」の変態で「合わす・覆う・包む」などの意。「服」はその名詞形。
  • 室屋と社に加えるところの今度の宮。大地主の考えは
    『材木は上下を逆さまにして頭を下とする。よって棟を以て屋の根とする。葺くのは "屋の根"、根ぞ。』


『もし柱 継がば 下継げ 上は根ぞ 根は足ち継がず "ム" のヲシテ 軒より棟に 手を合わす "ム" 継ぎ "ネ" と成す』ホ21文

  • 『もし』は「もす (模す)」の名詞形で「似るさま・匹敵するさま・同じさま」の意。「まさ(正)」「マジ」の変態。普通は助詞の「も・や」を伴って「まさしく・ひょっとして・実際に・現実に」などの意となるが、省略される場合も多い。
  • 『下 (しも)』は「しむ (凍む・垂む)」の名詞形。「しむ」は「低まる・下る」などの意。
  • 『上 (かみ)』は「かむ (醸む・上む)」の名詞形。「かむ」は「高まる・上がる」などの意。
  • 『足ち継ぐ (たちつぐ)』「足し合わせる」の意。「たつ」はここでは「たす (足す)」の変態。
  • 『ムのヲシテ』→ 図。「ヲシテ (押手)」は文字の原点であるタミメを平面上に押し写したもので、ここでは文字を表す。
  • 『軒 (のき)』は「のき (退き)」で、「放れ出るもの・突出・はみだし」の意。
  • 『"ム" 継ぎ "ネ" と成す (むつぎねとなす)』「ム」は「し (垂む)」の名詞形の略態で「しも (下)」と同義。「ネ」は「みね (峰) 」「おね (尾根) 」の意。「下に継いで頂となす」の意。
  • 『もし柱を継ぐなら下に継げ。上は根ぞ。根本には足し継がず。"ム" の押手は、軒から棟に手を合わす形である。下に継いで頂を成せ。』


『棟木 模し 末は継ぐべし 根は継がず 張りの根は冬 鬱き 末 末は継ぐべし 根に継ぐな』 ホ21文

  • 『棟木 (むなぎ)』棟に用いる材木。
  • 『模し (もし)』「もす (模す)」+「し (如)」の音便。「模す如し」「同じ」の意。
  • 『末 (すえ)』は「すゆ (饐ゆ)」の名詞形で、「すゆ」は「低まる・下る・衰える」などの意。「しも (下)」「すみ (隅)」などの変態。
  • 『張り (はり)』は「はる (張る)」の名詞形で「はる (春)」の変態。「張る」は「はふ (生ふ)」「はぬ (跳ぬ)」 などの変態で「放つ・発す・起る」などの意。だから「草木の芽が張る」のと「春」は同根なのである。
  • 『冬 (ふゆ)』は「ふる (降る)」「ひゆ (冷ゆ)」などの変態「ふゆ」がそのまま名詞になったもの。「ふる・ふゆ・ひゆ」は「低まる・下る・衰える」などの意。
  • 『鬱き (うつき)』は「うつく (弼く)」の名詞形。「うつく」は「いつく (斎く)」の変態で「高まる・勢いづく・栄える」などの意。
  • 『棟木にしても同じである。末は継ぐべし、根は継がず。草木が芽を張る春の根源は冬であるが、伸び栄えるのは末端の部分である。だから末は継ぐべし、根に継ぐな。』


『日挿しは覆ひ 東・南に指せ 蔀は臣の 調の教え 徹るを見るぞ』ホ21文

  • 『日挿し (ひさし)』ここでは「日光を入れるもの」の意で「窓」を表す。
  • 『覆ひ (おおひ)』日挿しの窓を覆うもの。窓の覆い・蓋。
  • 『東・南に指す (つさにさす)』「東か南に合わす・向ける」の意。「つさ (東・南)」にも語呂合わせ的な意味があると思われるが、解けていない。
  • 『蔀 (しとみ)』は「しとむ」の名詞形。「しとむ」は「しつ (棄つ・失つ)」からの派生語で、「離す・分ける・区切る」などの意。よって「しとみ」は「限り・仕切り」などの意で「垣」や「囲い」と同義。
    とみのをゑ ほるおるそ」という語呂合わせ。
  • 『調の教え (とのをしゑ)』「調の導き (とのみちびき)」とも呼ばれ、「調和の道に導くこと」「調和の恩恵を教えること」を言う。これを民に施すのが臣の仕事だとアマテルは指導している。
  • 『日挿しの窓の覆いは、東か南に向けよ。』『蔀は、臣たる者の本分「調の教え」が民に浸透するを見せてくれるぞ。』


『火の鎮め 戸の開け閉てに 摺れ合えば 下を鴫居と 上 鴨居』ホ21文

  • 『鎮め (しづめ)』「しづめ」は「しつむ」の名詞形。「しつむ (為集む/沈む)」には「収(治)める・調える」と「低める・下げる」の意に分かれるが、ここでは前者の意。
  • 『戸 (と)』は「と (門)」と同じ。これは「とす (吐す)」また「とつ (閉づ)」の名詞形で、「開閉するもの・行き来するもの・満ち干きするもの」の意。「くち (口)」「かど (門)」の同義語。
  • 『鴫居 (かもゐ)』「かも (上)」+「ゐ (居)」。「かも」は「かむ (上む)」の名詞形で「高み・上」の意。だから「かもゐ」は「上にあるもの」というのが本来の意。それを語呂合わせにより「鴨の居る所」の意を持たせている。
  • 『鴫居 (しぎゐ)』「しき (敷き)」+「ゐ (居)」。「しき」は「しく (敷く)」の名詞形で、「低み・下」の意。だから「しきゐ」は「下にあるもの」というのが本来の意。それを語呂合わせにより「鴫の居る所」の意を持たせている。
  • 『火の治め。戸の開閉に摺れ合う上居と敷居。これの下を「鴫居」とし、上を「鴨居」とせよ。』


『鴫は田の鳥 戸は潮 鳴る戸の響き 潮 鳴る 上に鴨船』ホ21文

  • 『鴫 (しぎ)』は「しく (頻く)」の名詞形で「しげ (繁・茂)」の変態。「しぎ」は「頻繁に見られる鳥・繁殖する鳥」という意と考える。おそらく「さぎ (鷺)」はこの変態であろう。
  • 『田の鳥 (たのとり)』水田にいる鳥。
  • 『潮 (うしほ)』は「うす」+「しふ」の合成動詞の名詞形。「うす」は「うつ (打つ)」の変態で、「合う/合わす」の意。「しふ」は「ちる (散る)」の変態で、「離れる/離す」の意。よって「うしほ」は「合って離れるもの・往き来するもの・満ち干きするもの」である。したがって「と (戸・門)」の同義語なのである。
  • 『鴨船 (かもふね)』鴨の船。「船」は「(2点間の) つなぎ・渡し」の意。よって「鴨船」は、ここでは「鴨の渡し」で「鴨居」の言い換えだと思われる。
  • 『まず鴫は水田にいる鳥である。また開閉する戸は、満ち干きする潮に同じ。鴨居に摺れ合って鳴る戸の響きは、満ち干きに鳴る潮騒である。 そして上には鴨の渡し (鴨居) が浮かぶ。』


『水鳥の 火の鎮めなす 鴫鴨居 ここにタツタの 神 居ます』ホ21文

  • 『水鳥 (みずとり)』水辺に生息する鳥の総称。
  • 『タツタの神 (たつたのかみ)』「たつた (竜治)」は「竜の治め」の意。竜は水を操って火を消し、また海の高浪を静める能力を持つ。竜治の神とは、その竜を治める自然神を言い、「タツタメ・タツタ姫」と呼ばれる。
  • 『居ます (ゐます)』「いむ」+「す (為・使役)」。「いむ」は「いる (入る・居る)」「あむ (編む)」「うむ (埋む)」などの変態で、「合う・加わる・添う・居る」などの意。「います」はここでは「合わす・据える・居させる」などの意。
  • 『水鳥が火の鎮めをなす鴫居と鴨居。ここにさらにタツタの神を据える。』


『且つ 山入りは "ツヱ" "サヱ" ぞ  "キ" "ヲ" の二は忌む ヱトに染む 陽陰 分る日は 万事 吉 屋造りはこれ』ホ21文

  • 『且つ (かつ)』「かつ (交つ)」が副詞化したもの。「合せて・加えて」などの意。
  • 『山入り (やまいり)』山に入ること。その具体的な目的は不明だが、木材入手のためだろうか。
  • 『ツヱ・サヱ』ホツマ干支に言う「ツ*ヱ」「サ*ヱ」に当たる日。
  • 『キ・ヲ』ホツマ干支に言う「キ**」「ヲ**」に当たる日。
  • 『ヱトに染む (ゑとにそむ)』ホツマ干支に表す/現れる。
  • 『陽陰分る日 (あめあかるひ)』不詳。仮に「日月の運行によって生じる「陽陰の節」の中で、陽と陰が交錯しない日」と考えている。陽陰が交錯する時期は汚穢が発生しやすいと考えられていたようだ。
    『然れども 後前かかり 三十二日も 粗る間 窺う 汚穢・モノを』ホ1文
    『前後 乱れて流る わが恥を 後の掟の 占形ぞ』ホ7文
    (「あとさき (後先)」は「陰陽」 「まえうしろ (前後)」は「陽陰」の意)
  • 『万事 (よろづ)』あらゆる区画・区分・方面。「よろ (万)」+「つ (方・州・処・事)」。「つ」は「区分・区画」を表す。
  • 『吉 (よし)』「よす (寄す/弥す)」の名詞形。「よす」は「(心に) 寄せる」また「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる」などの意。
  • 『加えて山入りは "ツヱ" と "サヱ" ぞ。"キ" と "ヲ" の二つは避ける。干支に表される「陽陰の分れる日」は万事これ吉。屋造りはこれ。』


時に君 ヲコヌシ守と 名を賜ふ 柱名もこれ ホ21文

  • 『君 (きみ)』ニニキネ。
  • 『ヲコヌシ (大国主)』先出の「オオクンヌシ」のバリエーションで「大地を治める者」の意。「を (大)」+「こ (凝・地)」+「ぬし (主)」。「おお・おほ」は、しばしば「を」あるいは「う」の一文字で表す。「こ」は「凝り」の略で、陽陰の精製過程で重く沈んで凝り成った「地」を表す。「ぬし」は、「うし (大人・氏)」「をち (大人)」「をさ (筬・長)」「よし (寄し)」などの変態で、「治める者・束ねるもの・司・長」を表す。
  • 『柱名 (はしらな)」ヲコヌシ柱。これが「大国柱」と表記され、今に「大黒柱」となったようだ。
  • この時に、ニニキネ君は「大地主守」という守名を賜う。中柱の名もこれである。


現在、「新治」(茨城県筑西市新治) のすぐ東に「大国玉 (おおくにたま)」(茨城県桜川市大国玉) という地名がある。この地名はおそらく、クシヒコの賜ったもう一つの守名「大和大国魂 (やまとおおくにたま)」を起源とする名だろうと思う。



-つづく-



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma21.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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