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ホツマツタエのおもしろ記事119『八将神』

2013-05-07 12:58
ホツマツタエのおもしろ記事(119)  八将神



前のページで登場してきた「ヤマサ」は、現在「八将神」(はっしょうじん) と呼ばれている。現在の八将神は、方位の吉凶を司る8神の総称で、暦本の初めにその年に位置する方角が記される。

「方位神」(ほういじん) とも言い、国内外のさまざまな伝承 (九星術・九曜・牛頭天王など) と混合して非常に複雑で解りにくい神となっている。

その8神とは、太歳 (たいさい)、大将軍 (だいしょうぐん)、大陰 (だいおん)、歳刑 (さいきよう)、歳破 (さいは)、歳殺 (さいせつ)、黄幡 (おうばん)、豹尾 (ひようび)、を言う。 



ホツマの伝える「ヤマサ」を見てみよう。
まずその起源であるが、根源神アメノミヲヤは、天元神と呼ばれる「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」の陽陰8神を分霊として生む。次にこの天元の8神は「トシノリタマメ」という分霊を生む。タマメは「五座の神」と「六腑の神」を分霊として生んだ。この11神を総称して「年のり神」と言う。そしてタマメが年のり神を養い育てる過程で、さらに8神が11神より派生する。これが「ヤマサ」である。

『トコタチの 子のトシノリの タマメ神 五臓・六腑を 生み上げる 陽陰より下す 日夜見神』ホ21文

  • 『トコタチ』ここでは「アメトコタチ (天常立神)」。ミナカヌシと天元神 (トホカミヱヒタメ) が天に還って星となってからの呼び名であるが、ここでは特に天元神を言うように思う。
  • 『子 (こ)』は「わく (分く)」の名詞形「わこ」の簡略。よって「子」は「わけ (分け)」の意である。また「わか (若) 」はその変態。
  • 『トシノリタマメ (歳徳玉女)』「年のり神を治める姫」という意。
    「年のり神」は「1年を成す神」という意味で、暦を構成する「日夜見神 (ひよみかみ)」の言い換え。「干支守 (ゑともり)」「陽陰守 (あまもり)」とも言う。そしてこれらは「五座の神」+「六腑の神」の11神の総称である。後世「タマメ」は「年のり神」と混合してしまい、「歳徳神 (としとくじん)」とか「恵方神 (えほうがみ)」などと呼ばれるようになる。
  • 『五座・六腑 (ゐくら・むわた)』五座の神は「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」の5神、六腑の神は「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」の6神を言う。ホツマ干支 (暦) は「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」と「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」の組み合わせからなるため、この11神を総称して「年のり神」「日夜見神」「干支守」「陽陰守」などと言うのである。他にも「地の十一神」「室十一神」「ウマシアシガイヒコチ神」など、うんざりするほど別名が多い。
  • 『陽陰より下す (あめよりくだす)』「あめ (陽陰)」は「非物質界の陽側と陰側」の意。「くだす (下す)」は「(物質界に) 現す」の意。だから「天から地に下す」と考えて良い。
  • 『日夜見神 (ひよみかみ)』「日夜見」とは「陽陰・日月を得ること」という意で、これは「こよみ (暦)」また「ゑと (干支・上下)」の同義語である。


『久方の 天照る神の 発つ代に 日夜見の取りの 日を告ぐる 東・西・央 適の 婚ぎして 年のり神の 現れませる その十一神を ヱト守と 潤み養うて 八御子 成る』
ホ22文 

  • 『久方 (ひさかた)』「遙かに離れる方・遠くて届かない方」の意。「あめ (天)・あ (天・彼)」にかかる枕詞。
  • 『天照る神 (あまてるかみ)』これはアマテルではない。「天空に輝く星となっている神」の意で、元明の49神を言うが、ここでは特に特に天元神を指す。
  • 『発つ代 (はつみよ)』「発生した時代」の意。
  • 『日夜見の取りの日を告ぐる 東・西・央 適の婚ぎして (ひよみのとりこかおつくるきつおかなねのとつきして)』
    この部分はまだ解読できていない。現時点での解釈は「陽陰見 (暦) の解釈において陽を示す "東" と "西" と "央" の神が程よくブレンドして」。
  • 『年のり神 (としのりかみ)』「1年を成す神」という意味で、暦を構成する「日夜見神 (ひよみかみ)」の言い換え。「干支守 (ゑともり)」「陽陰守 (あまもり)」とも言う。そしてこれらは「五座の神」+「六腑の神」の11神の総称である。
  • 『干支守 (ゑともり)』「ゑと (干支)」を守る神。「ゑと」は「上下・陽陰・兄弟」が原義。「守る (もる)」は「合わす」が原義で、「仕える・治める・調える・保つ・見張る・世話する」などの意を持つ。
  • 『潤み養う (あみやしなう)』高め調える。養い育てる。「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」の六腑の神に語呂合わせしている。


二神 (イザナギ・イザナミ) は八御子にそれぞれ名を賜り、宮の正門 (鳥居) に据える。

『門の高屋に ヤマサ守 纏るば 民の 枯生州』ホ21文
『民心 天地に届きて 君が門 ヤマサの守が 知る故に』ホ21文


そして「五座神+六腑神」と共に人々の生活を守護するようを命じるのである。

『陽陰の神 ヤマサを生みて 竈 守り』ホ21文
『日夜見神 二神 これに ヤマサ 和す』
ホ21文
『天二神の御言宣 ・・・ 各々御名を賜わりて 日夜見を守るヤマサ神なり』ホ22文

ホツマは人の地上での生活を『竈 (みかま・みかまど・かまど)』と呼んでいる。竈は「高め栄すこと・熟成すること」が原義で、「加熱・加熱設備・煮炊き・台所」の意を派生し、転じて「生活 (衣食住) に関する物事」を表す。そして人の下界での肉体生活を治めることを「くにつまつり (地つ政)」と呼び、対して魂・魄や精神などの霊的 (非肉体的) な事柄を治めることを「あまつまつり (天つ政)」と呼んでいる。


「ヤマサ」の語義は複数の意味が重なっている。
1.「や (八)」+「まさ (枡)」。
「まさ」は「ます (枡)」の変態。「枡」は相撲観覧の「枡席 (ますせき)」のそれで、「分け・区切・仕切」などの意。よって「やまさ」は「8分割・八方」の意。
2.「や (屋)」+「まさ (座す)」。
屋に座すもの」の意。これは「ヤマサ」が屋の門を居場所とするところから。
3.「や (屋)」+「まさ (増す・全す)」。
「屋」は「家事・竈・生活」を表す。「増す・全す」は「高める・勢いづける・栄す・優れさせる」などの意。よって「やまさ」は「生活向上」の意。



ヤマサ各員の紹介に移ろう。
  1. ウツロヰ

    空を治める自然神。ヤマサ守の一兄 (他の箇所では末とある) で、雷の主。
    雷と地震を鎮める。八将神の大将軍に当たる。
    東北 (丑寅・鬼門) の柳の一木を社として、東北の方角を守る。

  2. 他のヤマサ守とは異なり、ヱトの六十日に守り余る五日間 (12月29・30日、1月6・14日、5月30日) の空白を補い守る。これは1年=365日なので60日周期のヱトでは5日の余りが出るためである。またアヱよりヤヱの中五日は、東北の守を離れて遊びに行くという。

    空を治めるので「ウツロヰ (空率)」「ウツヲ (空治)」、また空白を埋めるので「ウツロヰ (空埋)」、守を離れて遊行するので「ウツロヒ (移ろひ)」、柳の木を社とするので「ヤナヰカクロヒ (柳隠ろひ)」、また「ウツロヰのヲマサ」とも呼ばれる。「ヲマサ」の意味は不詳であるが、これが「大将」と解釈されたものと思われる。

    またウツロヰは金属・刃物に関係するらしく、世に「金神 (こんじん)」とも呼ばれる。 『山に空の 通り成る 粗金のアワ 錫・鉛』ホ15文
    したがって大本教の「丑寅の金神」は、ホツマ的には「東北を守るウツロヰ」ということになる。
    ウツロヰについては別に詳しく述べる。

    『もしも 地 搖り 鳴神の 騒る障りの あらん時 東北の一木を 居社に ヱトの六十日に 守り余る ヤナヰカクロヒ 空 守る』ホ22文
    『ウツロヰの神 現れば たとえ鳴神 地 搖るも 逸技 なして 鎮むべし』ホ22文


  3. シナト (シナトベ)

    科戸。級長戸。級長戸辺。風を治める自然神。
    「しな」+「と (留・統)」。「しな」は「しぬ (繁ぬ)」の名詞形。「勢い付けるもの・栄すもの・活性化するもの」などの意で、「かぜ (風) 」の異称。「と (留・統)」は「治め・まとめ・統べ」などの意。「しなと」は、「しなとべ (級長戸辺)」とも呼ばれる。

    叢雲 (汚穢隈) を吹き払い、空を明くする。
    守る方位については記されていない。 また八将神のどれに相当するのかも不明。

    『もしも叢雲 光を奪ひ 道に障りの あらん時 シナトベの神 現れば 道の明 奪ふ 八重雲を シナトの風に 押し払ひ 夜も明け方と 知らすべし』ホ22文


  4. カグツチ

    軻遇突智。迦具土。火を治める自然神。
    「かく (輝・焦)」+「つち (治)」。「つち」は「たす (治す)」の変態「つつ」の名詞形。

    火の穢れを防ぎ、清き火を守る。
    守る方位については記されていない。 また八将神のどれに相当するのかも不明。 

    ハニヤスとの間にワカムスビを生む。またカグツチはハニヤスに多くのオコロも生ませている。

    『もしも火穢れ あらん時 カグツチの神 現れば たとえ穢焚きの 輝や あれ 新に火打の 改めて 清き愛宕と 繁み熟り 竈 清く 守るべし』ホ22文


  5. ミヅハメ

    網象女。弥都波能売。水を治める自然神。
    「みつ (水)」+「はめ (侍)」。「はめ」は「はべ (侍)」の女性形で、「付くもの・仕えるもの・世話するもの」などの意。「うひ (水と埴)」は、陰の属性なので「ミヅハメ」と「ハニヤス」は女神なのである。

    泉を清め、飲料水を守る。
    守る方位については記されていない。 また八将神のどれに相当するのかも不明。

    『もしも井の水 汲み絶えて 食方の障り あらん時 ミヅハメの神 現はれば 井手の真水を いさ清く 新ため換えて 一奮に 水瓶も清く 守るべし』ホ22文


  6. ハニヤス (ハニヤスメ)

    埴安。埴安姫。土を治める自然神。
    「はに (埴)」+「やす (合す・治す・養す)」+ (「め (姫/女)」)。「やす」は、ここでは「合わす・治める・調える」などの意。「うひ (水と埴)」は、陰の属性なので「ミヅハメ」と「ハニヤス」は女神なのである。

    土を清め守る。
    守る方位については記されていない。 また八将神のどれに相当するのかも不明。 

    ハニヤスとの間にワカムスビを生む。またカグツチはハニヤスに多くのオコロも生ませている。


  7. ヲヲトシ (オオトシ)

    大歳神。大年神。
    「おおとし (大年・大歳)」は「成果・収穫・豊作」などの意。
    この神は八将神の「太歳」の一部である。一部というのは「太歳」には「トシノリタマメ (歳徳玉女)」の神格も混合しているからである。現在では豊穣神の名の下に、大歳神 (御歳神) [ヤマサのヲヲトシとオオトシクラムスビ] 、 歳徳神 [ヒルコとヱト守神]、歳徳玉女、宇迦御魂、保食神、これらすべてが混合してしまっている。

    作物の豊穣を守る。
    守る方位については記されていない。 また八将神のどれに相当するのかも不明。

    『六つの名は 繁 大年の 力 守る ヲヲトシ神と 称えます』ホ22文


  8. スベヤマズミ

    総山統。 陰 (水・埴) の源である山を治める自然神。
    「すべ (総)」+「やま (山)」+「すみ (統み)」。「すべやま」は「すべての山」の意。「ずみ」は「すぶ (統ぶ)」の変態「すむ」の名詞形で、「まとめる者・治める者」の意。

    現在は山の神として「大山祗神」が祭られているが、本来はこの「スベヤマズミ」だったと推察する。

    山に木を繁らせ、水禍 (洪水・渇水) を防ぎ井堰を守る。
    守る方位については記されていない。 また八将神のどれに相当するのかも不明。

    『七名は水埴の 本 領ける スベヤマズミの 神となる』ホ22文
    『もしも水災の あらん時 スベヤマズミの 現はれば たとひ長雨 溢れても 山は繁木に 持ち堪え 流れを深く なすことも 常に井堰を 守るなり』
    ホ22文
    『添の捩せば スベヤマズミの 神 祭れ 妻の操も 妬み ねせれば』
    フ104


  9. タツタメ (タツタヒメ)

    龍田姫。竜を治める神霊。
    「たつ (竜)」+「ため」。「ため」は「たむ (治む)」の名詞形で、「とべ (留・統)」「とめ (留・統)」の変態。「たむ」は、ここでは「合わす・まとめる・治める」などの意。また「たつ (竜)」+「た (治)」+「め (侍・女・姫)」。よって「たつため・たつたひめ」は「竜を治める女神」の意。竜は水属性の生き物であるため女神なのである。

    竜を治め操り、波を鎮め、火を消す。(竜は水をあやつる能力を持つ)。また宮の敷居 (鴫居) と鴨居に居て、火の災いを除くともいう。
    守る方位については記されていない。 また八将神のどれに相当するのかも不明。

    『八妹の神は 火の鎮め 立つ波 治む タツタ姫』ホ22文
    『もしも火災の あらん時 タツタ姫の神 現はれば たとひ炎に 徴るとも 竜治に鎮め 除くべし』ホ22文


各々御名を 賜わりて 日夜見を守る ヤマサ神なり この神の 常に恵りて 守る故 火水の災の 障り 無し ホ22文

  • 『日夜見を守る (ひよみおまもる)』「日夜見」はここでは「日夜見神」、つまり「年のり神」、つまり「キ・ツ・ヲ・サ・ネ」と「ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ」の11神を指す。「守る」は「添う・付く・仕える・助ける」などの意。
  • 『恵る (めぐる)』「めぐむ (恵む)」の変態。「めぐる (巡る)」の裏の意として使われる場合が多い。


以上、「ヤマサ」のあらましであった。
醤油製造業者の「ヤマサ」との関わりは定かでない。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma21.html
     :http://gejirin.com/hotuma22.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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