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ホツマツタエのおもしろ記事124『源の一滴』

2013-06-08 15:58
ホツマツタエのおもしろ記事(124)  源の一滴


ホツマツタエ23章『衣定め 剣名の文』全文解釈 その3


『日上し所は "日高み" よりぞ 治まりし そのヤス国の 千五百村 皆 頭あり』

  • 『日上し所 (ひがしら)』「ひ (日)」+「かす (上す)」+「ら (所)」。「日の上る所」で「東」を表す。
  • 『日高み (ひたかみ)』「日の高まる所」の意。やはり「東」を表し「ひがしら (日上し所)」の同義語。ここでは固有地名の「ヒタカミ国」を指すものでは無いことを示すために「日上し所はヒタカミ」と同義語を連ねていると思われる。
  • 『治まりし (をさまりし)』「し」は連体形で、終止形は「き」。これは「しく (如く)」を起源とする。また「しく+あり (如くあり)」が「しかり (然り)」あるいは「くあり」→「けり」と変化する。「しく」は「合う・似る・匹敵する」の意。よって「き」「しかり」「けり」はいずれも「~の如くである・~に相違ない・~に違わず・~なのである・~するのである」の意となる。ここでの「治まりし」は「治まるに然り」という断定的な意となる。
  • 『ヤス国 (やすくに)』は中国の別名の一つ。「やす (安)」は「凸凹が中和して収まるさま」の意で、これは「中」「ヤマト (和)」と同義である。また「やす (弥す・養す)」には「高まる・栄える」の意もかけられている。
  • 『千五百村 (ちゐもむら)』「千五百」は葦原中国の村の総数を表す。
  • 『頭 (かうべ)』は「かふ (上ふ・高ふ)」+「へ (辺・端・方・部)」で、「上部」が原義。ここでは「(民の) 上にあるもの・上位」の意で、「臣・司・守・長」の言い換え。
  • 日は東から昇るように、ヤス国も東から治まってゆくのだが、そのヤス国の千五百の村にはそれぞれ司がいる。


『今 これを 合せて三千の 守 治む 天地 離りて 遠ければ 私 立つる』

  • 『これ』ヤス国の千五百の村。
  • 『守 (かみ)』上に言う「頭 (かうべ)」の言い換え。上位にあって下位の者を束ね収める者。
  • 『天地 (あめつち)』ここでは「中央と地方」の意。「中と端」=「上と下」の関係がある。
  • 『離る (さる)』「去る・避る」と同じ。「離れる・隔たる」の意。
  • 『遠し (とおし)』「とふ」+「し (如)」。「とふ」は「たゆ (絶ゆ)」の変態で「離れる・切れる・途絶える」などの意。
  • 『私 (わたくし)』「わた」+「くし」。「わた」は関西弁の「わて」の変態で「自己」を表す。「くし」は「かす (離す)」の変態「くす」の名詞形で、「離れる・分れる・異なる」などの意。よって「わたくし」は「他と区別される自己」「数多い同類の中での一個体」の意で、簡単にいえば「自分」である。
  • 『立つる (たつる)』は現代語では「立てる」となる。元来は「立つ (他下二)」の連体形。連体形は終止形に「~である」の意の「ある・なる」を加えたものであるため、ホツマでは終止形と連体形はあまり区別なく使われる。ここでの「立つる」は「立つなり」と同義である。また動詞の活用も後代ほど固定しておらず、同じ一つの動詞でもさまざまな活用が見られる。
  • 今、この千五百村を合計三千人の守が治めている。君のいる中央官庁と地方の官庁とでは地理的に離れ、また意識的にも隔絶しているので、どうしても自我を立てようとする者が出てくる。


『この故に モノノベ 四方に 遣わして 天マスヒトと 副 二人 清汚を数える 道 立てて 汚の三百六十位 天の満ち 及べば殺す 道はこれ』

  • 『モノノベ (物部)「もの」は「もり (守)」の変態で、「(君に) 添い仕える者・侍る者」、同時に「(民を) 治める/調える/保つ/見張る/世話する者」の意。「べ」は、ここでは「辺・端・方・部」の意で、「区分・区画・セクション」を表す。
    よって「モノノベ (守の部)」は「君に仕えて民を治める者」の総称で「臣・守・司」と同義、今で言えば「役人・公務員」に当たる。モノノベを司る最高長官が「オオモノヌシ (大物主)」である。しかし「臣・守・司」の場合には、地方役人や粗長・村長なども含むのに対し、モノノベは狭義には中央に直属する官吏、いわば国家公務員を指すように思われる。
  • 『天マスヒト (あめますひと)』「あめ (天)」は「中央政府」の意。 「ます」は「合わす・和す・収める」の意で、この名詞形が「ます (枡)」。「ますひと」の語義は「治める人」で、「かみ・もり (守)」「とみ (臣)」「をさ (長)」「つかさ (司)」などと同義であるが、特に天 (中央) から派遣されて地方の国を治める国守を言い、「つうぢ・つうじ」「くにつこ (国造・国司)」とも呼ばれる。二人の副のマスヒトが付く。
  • 『清汚 (さが)』原義は「直ぐ&曲り」。「が (汚)」は「罪」と同じ。「さ (清)」はその情状の酌量減軽と考えて良いと思う。
  • 『汚の三百六十位 (がのみもむそゐ)』罪科の360座。「ゐ (位)」は「くら (座)」と同じで度数の単位。アマテルは天の運行の360度を基本に四分割 (90度) して罪に対する処罰を定めた。犯した罪の合計が90座を超えると「処を去る」。180座を超えると「さすらう」。270座を超えると「交わり去る」。360座を超えると「命去る」。
  • 『天の満ち (あめのみち)』天体が360度回転すると原点に戻るという意味。これに倣って人も360度で原点 (あの世) に還すということ。
  • この故に天マスヒトと副二人の中央官吏を地方に派遣し、清汚を数える道を立てる。犯した罪の合計が、天が原点に戻る360度に及べば殺すという制度がこれである。


『もし誤りて 殺さるも 敵を捕れば 緒を解くと 普く民に 触るるなり』

  • 『敵 (かたき)』は「かたく」の名詞形。「かたく」は「かつ (交つ)」から派生した動詞で「合う・当たる・相当する・釣合う・対する」などの意。よって「かたき」は「匹敵/相当/対応/敵対するもの」の意で、「あだ (仇)」「てき (敵・適)」「まと (的)」などと同義。ここでは「(真犯人に) 相当する者」の意。
  • 『緒を解く (をおとく)』魂の緒を解く。人は死ぬと魂と魄の結合が解けて分離し、魂はムナモト (陽の核=日) へ、魄はミナモト (陰の核=月) へ還るのであるが、納得の行かない早死をした場合などには、魂の緒が乱れて魂と魄の結合が解けず、故にムナモト・ミナモトに戻れず浮遊・徘徊する場合がある。 こうした場合、人としての行き来の道 (転生プロセス) から逸脱してしまうので、次の転生では人以外の生き物に生まれる恐れがあるという。「緒を解く」というのは「魂返し」などの方法により乱れた魂の緒を解いて、迷える魂と魄をムナモトとミナモトに返すことを言う。
    詳しくは『魂魄と魂の緒』を参照。
  • 『遍く (あまねく)』形容詞「あまねし (遍し)」の連用形。「あまね」+「し (如)」。「あまね」は「あまぬ」の名詞形。「あまぬ」は「あまる (余る)」「あふる (溢る)」などの変態で、「満ちる・至る」などの意。よって「あまねし」は「満ち至る如し・行き届く如し・漏れ無き如し」などの意。
  • 『触るる (ふるる)』は「ふる (触る)」の連体形で、現代語では「触れる」となる。「ふる」は「合わす・付ける・告ぐ・伝える」などの意。
  • 万一無実の罪で処刑された場合でも、真犯人を捕えた時には処刑された者の魂の緒を解く (再び人として生まれて来れるようにする) と、あまねく民に触れを出してある。

     (冤罪による処刑の補償が「緒を解く」ということは、地上での一回の人生がどうのこうのよりも、人としての転生サイクルを継続することを重視していることがわかる。霊が人として生まれて来るそもそもの理由を考えれば当然だといえる。)


『サホコの国の マスヒトが 道を乱れば これを召す 糺せば殺す 罪なるを 清を得て逃る またの汚に 遂に天より 潰せらる』

  • 『サホコの国のマスヒト』サホコチタル国のマスヒト。ここでは「シラヒト」と「コクミ」を指す。
  • 『乱る (みだる)』現代語では「みだす (乱す)」となり、「(調和・秩序を) 曲げる・ねじく」の意。「みだる」は自動詞・他動詞どちらにも使われる
  • 『糺す (ただす)』は「直にする」「(曲りを) 直ぐにする」が原義で、ここでは「複雑に込み入った状態を整理して明白にする」の意。
  • 『清 (さ)』ここではアメオシヒクラコ姫の結婚の祝による恩赦を言う。
  • 『またの汚 (またのが)』再びの曲り。再度の犯罪。
  • 『天 (あめ)』ここでは「中央政府・御上・官・公」の意。
  • 『潰せらる (つみせらる)』「つみす」+「らる (受身の助動詞)」。「つみす」は「つぶす (潰す)」の変態で、「低める・衰えさす・果てさす・終わらす」などの意。辞書には「罪す」とある。
  • サホコチタル国のマスヒトが調和の道を乱せばこれを召喚する。詮議すれば死罪となるところを、恩赦を得てこれを免れる。しかし再度の罪に、遂には中央政府により命を絶たれる。

この事件については『大祓詞』『局の怨念』『ヤマタノオロチ』『八雲たつ』を参照。



『故 汚起りを 容易くに 許せば民も 皆 驕る これよりハタレ 現るる』

  • 『汚起り (がおこり)』曲りの起り。罪の発生。
  • 『容易し (たやすし)』「たゆ (弛ゆ)」+「やす (痩す)」+「し (如)」の合成。「たゆ」は「たる (垂る)」の変態。「たゆ」「やす」どちらも「低まる・衰える・緩む」の意で、「たやすし」は「緩まる如し」の意。
  • 『許す (ゆるす)』「ゆる (緩る)」+「す (為る)」で、「緩める・和らげる」「放す・開放する」などの意。
  • 『民 (たみ)』は多義であるが、その一つは「たむ (治む)」の名詞形で、「治める対象となる者」「被統治者」の意。
  • 『驕る (おごる)』は「おこる (熾る・怒る)」「ほこる (誇る)」の変態で「高ぶる・勢いづく・調子に乗る」などの意。
  • 『ハタレ』は「はづれ (外れ)」の変態で「外れたさま/もの」の意。心の反りや曲がりが過ぎて、人から外れてしまった者を言う。また心の曲りが呼び寄せる悪霊にそそのかされた人の成れの果て、これも「ハタレ」と呼ぶ。程度の重篤なハタレは「オロチ」とも呼ばれる。
  • したがって曲りの発生を簡単に許してしまえば、民もみな驕る。驕りからハタレが生まれるのである。


『例えば川の 源の 一滴より 流れ 増し 野田に溢るる 人もこれ 一人 許せば 万 群れて その道 悖る 差し置けば ついには四方の 乱れなす』

  • 『その道 (そのみち)』治めの道。調和の道。「みち」は「みつ (見つ・充つ)」の名詞形で、「みつ」は「合わす・沿う・乗る・則る」などの意。よって「みち」は「合わせ・乗り・則・法」「仕組み・構成・システム・制度」のなど意。
  • 『悖る (もとる)』 は「もつる (縺る)」「もぢる (捩る)」「みだる (乱る)」「まどふ (惑う)」などの変態で、「直ぐでなくなる・それる・外れる・曲る・ねじける」などの意。
  • 『差し置く (さしおく)』「さ (然)」+「し (為)」+「おく (置く)」で「そうして置く」の意。
  • 『つい (遂・終・費・弊・潰)』は「つむ (詰む)」の変態「つふ」の名詞形で、「行き尽く所・果て・至り・終わり」などの意。
  • 例えば源のたった一滴から川の流れは生まれるが、流れが増せばしまいには溢れて野や田を覆い尽くす。人も同じく、たった一人の反り曲りを許せば、万人がそこに群れ寄って調和の道から外れる。それを放置すればついには四方の乱れを誘発する。


『これ 源を 直さねば 大水 成して 防がれず これ 知らずんば 治まらぬなり』

  • 『直す (ただす)』は「(曲りを) まっすぐにする・直す」の意で「正す」と同じ。ここでは「なおす・治める・調える」の意。
  • 『防ぐ (ふせぐ)』は「ふす (付す)」+「せく (塞く・堰く)」の合成動詞。どちらも「合わす・狭める・閉じる」などの意。「ふさぐ (塞ぐ)」の変態。
  • 『知らずんば (しらずんば)』は「知らずば」の音便。「知らざらば」「知らねば」と同じ。
  • すなわち源を治めねば大水を成して防ぐこと叶わず。これを知らずしては人の世も治まらぬのである。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma23.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html
     :http://gejirin.com/hotuma07.html
     :http://gejirin.com/hotuma09.html




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