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ホツマツタエのおもしろ記事(13)『天の浮橋』

2013-01-14 22:37
ホツマツタエのおもしろ記事(13)  天の浮橋



『古事記』と『日本書紀』は、「天の浮橋」をおおよそ次のように書いている。


イザナギ・イザナミの二神が天の浮橋に立って、天つ神から賜った天之瓊矛(あめのぬぼこ) を、指し下して掻き探ると海が現れ、その矛の先から滴り落ちた水滴が凝り固まって、オノコロ島が現れた。


この話を読むと、天上界にいるイザナギ・イザナミの二神が、虹のように空に浮かぶ橋に立って、長大な三叉の矛を下界に刺し下ろしている姿が思い浮かぶ。



ホツマはどのように書いているだろうか。

『時に天より 二神に "ツボは葦原 千五百秋 汝 用ひて 領せ" とて トと矛 賜ふ 二神は うきはしの上に さくり熟る ほこのしづくの オノコロに 宮殿 造り』ホツマ2文

『二神の うきはしに立ち "この下に 国 無からん" と ト・矛 以て さくる みほこの 滴が 凝り成る州を オノコロと』ホツマ18文


一見、似たようなものである。
決定的に違うのは『記・紀』の「ぬぼこ (瓊矛)」に対して、ホツマは「とほこ (ト矛)」と書いている点だけである。 (日本書紀は、瓊は玉だと言っている。)
もう一つは『記・紀』が「あめのうきはし」としているに対して、ホツマは単に「うきはし」である。
しかし記紀とホツマで、その意味する所はまったくちがうのである。



『時に天より』

この「天 (あめ)」は、天上界ではない。
「高み」ということなのだが、この場合は「中心」の意で「中央政府」を指す。
東京駅と同じで、すべての線路は東京駅に集まり、東京駅を発車する電車はすべて「下り」なのである。
この時の中央政府は、暫定的ではあるが「ヒタカミ」である。


『壺は葦原』

「壺 (つぼ)」は「積 (つも)」と同じ。
「さびしい」=「さみしい」のように、ハ行とマ行の音は相互に入れ替わる。
「壺・積」は、「集中地・集積地・都市」などの意で、転じて「要・急所・中心・核」の意にもなる。人体の神経が集まる所を壺と言うのと一緒である。都市の意の場合、単に「ツ (津)」とか「ト (都)」とも言う。
ここでは「日本の中心部」という意味で「中国 (なかくに)」を指す。
中国とは「ヒタカミ (関東以北)・紀州・根国 (北陸)・サホコチタル (山陽・山陰) を除く本州」で、旧中央政権の直轄地であったが、オモタル・カシコネを最後に皇統が断絶し、この時は空き家になっていた。

「葦原」は「栄し原・映し原」で、「繁茂する場所・肥沃な場所」の意。
葦原は中国 (なかくに) の別名でもあり、また「葦原中国 (あしはらなかくに)」という言い方もある。


『千五百秋』

「千五百 (ちいも)」は、中国 (=ヤス国) にある村の総数である。
「秋 (あき)」は「あく (上ぐ・明く)」の名詞形で、すごろくの「あがり」や、売上の「あげ」に同じ。
「成熟・完成・成果・収穫」などの意である。
したがって「千五百秋」とは「中国1,500村の総収穫量」である。

『日上し所は "日高み" よりぞ 治まりし そのヤス国の 千五百村 皆 頭あり 今 これを 合せて三千の 守 治む』ホツマ23文


『トと矛』

「ト」は「とのえ (調え)」とか「じ (綴じ)」のそれで、「調和・融和」の意であるが、ここでは「トのヲシデ」の短縮。
「トのヲシデ」とは「調和のための文」という意で「経 (たて)」とか「法 (のり)」を言う。

「矛 (ほこ)」は、文字通り武器であり、ここでは「警察力」を意味する。

「経・法」によって調和の重要性を教え、それでも逆って従わない者はほころばすという、統治原理である。
「トと矛を賜う」とは、二神が、法と警察力の執行権を授けられたということであり、これはつまり「二神が天つ君となった」という意味である。


『うきはしの上』

「うきはし」は「浮橋」ではないのである。
「うきはし」は「うきはす」という動詞の名詞形で、これは辞書には無い。
「うきはす」は「うく」+「はす」の複合語である。
「うく」は、無理に漢字を当てれば「埋く」とか「和く」だろうか。
「(間を) 埋める」という意味である。
「はす」は「あはす (合わす)」と同じ。
つまり「うきはし」は「(間を) 埋め合わすもの」「渡し」「結び」「仲介」「一致協力」などの意である。
だから単に「橋 (はし)」と言うのと意味は変わらないのである。ただ「はし」は「端・箸・愛し・疾し」など多くの意味があるので、意味を明確にするために「うきはし」としているのと思われる。

「うきはしの上」は「仲介を得て結ばれた根国とヒタカミの協力関係の上」という意味で、「本来の皇統からはずれる天つ君」という、二神の立脚点を表現するものである。


『さくり熟る』

「さくる」は「しゃくる」「すくう」と同じ。「高める・上げる」の意。
「熟る (うる)」は「炒る (いる)」と姉妹語で、やはり「高める・上げる」の意。
したがって「さくり熟る」は、「すくい上げる」と同義。
ここでは、二神が経と矛によって瀕死の国と国民を救ったという意味。


『ほこのしづく』

「ほこ」は「ほく (祝ぐ・寿ぐ)」の名詞形で、「ほく」は「高め至らす・熟成する・実らす」などの意。
よって「ほこ」は「成熟・実り・成果・結実」などの意。
「しづく」は「凝縮・結晶」、また「末・端・何かの一部・はしくれ」などの意。
つまり「ほこのしづく」は「成果の結晶」「成果の一端」の意。


『オノコロに宮殿造り』

オノコロ」は、ここでは「中央・中央政府・都」の意。
「宮殿 (みやとの)」は「オキツの宮のヤヒロ殿」を指すと思われる。
「オキツボ・オキツ」は、琵琶湖の西・南岸の地域であると解っている。
二神は日本の中心のオキツボを都とし、ヤヒロ殿 (八紘殿)を造り、そこを国家育成の胞衣とする。

琵琶湖の南部には「沖島」があり、そこには「奥津嶋 (オクツシマ) 神社」がある。現在の祭神は「奧津嶋比賣命」だが、ひょっとするとこれが「オノコロ島」かという思いがしばしば頭をかすめる・・・が確証は無い。


以上をまとめると、

「時にヒタカミの中央政府より二神に、"中国 (なかくに) は肥沃な土地で、1,500もの村があり、その収穫量は抜群である。お前たち、これを用いてそれを治めよ" と、法と警察力の執行権を賜る。二神はヒタカミと根国の協力関係を背景に、瀕死の国と国民を何とか救い上げる。また国力回復の成果の一端として、日本の中心のオキツボを都とし、ヤヒロ殿 (八紘殿) を造り、そこをさらなる国家育成の胞衣とした。」

おおよそこんなことをホツマは語っていると思われる。



ところでホツマには「あまのうきはし」という言葉も別の場面で出てくる。

『妹背の道 あまのうきはし よく渡す 神の教えの 妹背の 道の大旨 通るこれなり』ホツマ13文

「うきはし」は「(間を) 埋め合わすもの」「渡し」「結び」「仲介」で同じだが、「あま」は「天」ではない。
「あめ・あま」は非常に多義で、「かみ」と同様にやっかいな言葉である。その説明は別の機会に譲るが、この「あま」は「をめ (陽陰・男女)」の変態と考えていただきたい。

陽 = 男 = 上 = 天
陰 = 女 = 下 = 地   参照:ホツマツタエのおもしろ記事(12)天地創造

であり、「あまのうきはし」は「陽陰を結ぶ渡し」、つまり「男女を結ぶ仲人」を言うのである。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma02.html
     :http://gejirin.com/hotuma03.html
     :http://gejirin.com/hotuma18.html




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コメント
琵琶湖の沖島は、謎が深い。

>そこには「奥津嶋 (オクツシマ) 神社」がある。現在の祭神は「奧津嶋比賣命」だが、<
とあるが、現在は、厳島神社と呼称されている神社であらう。

地元では、弁天さん
http://island.geocities.jp/chevrolet70v/100801.html

延喜式名神大社なので、かなりすぐれた由緒と格式をもってゐたお宮だらう。

ホツマにもゆかりが深い湖北高島の白髭神社の有名な湖水上鳥居は、その遠景に沖島を浮かべる。

地図での確認のみの推察だが、この厳島神社は、湖岸の安土山を向いてゐるやうな気がする。織田信長は(個人的にはキライだが)神祇に深い拘りをもった男だ。戦国時代、この島には関所があったらしいが、信長はこれを安堵してゐる。

弁天といえば、琵琶湖では竹生島だが、こちらは、式内小社。

延喜式での格付けは、当時の政局の恣意が絡むので絶対視は出来ない(eg.塩竃神社は式外)が、沖島のこの神社がやはり何らかの霊力を発信してゐた、と考へて、間違いなかろう。

本朝唯一の、淡水有人孤島。
対岸の近江八幡は、子供の頃よく湖水浴に出かけたところ。是非また、再訪してみたい。
宏道 | 2013-10-15 18:23 | 編集
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