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ホツマツタエのおもしろ記事(16)『天照大御神』

2013-01-16 02:03
ホツマツタエのおもしろ記事(16)  天照大御神



オモタル・カシコネは、姉妹国ヒタカミの協力も得て、ほぼ日本全土の統一を完成していた。しかしこの天君 (中央政府の総帥) には世継ぎの御子が生れることがなく、ミナカヌシ以来続いた皇統はついに断絶する。中央政府を失った日本は、次第に荒廃していった。


タカミムスビのトヨケ (豊受大神) は、この窮状をなんとかするため、暫定的にヒタカミをタカマ (中央政府) とし、本家の立場を引き継いで日本全土を総括した。トヨケは、自分の娘のイサコ (伊弉冉尊) と、根国を治めていたアワナギの子のタカヒト (伊弉諾尊) を結婚させ、その子を以て天君とし、真の中央政府を復活しようと図る。


こうして夫婦となったイザナギイザナミは「天地つ日月の君」となり、近江の「オキツボ」を都とする。「ヤヒロトノ (八尋殿・八紘殿)」を建て、ここを中心として全国を巡り、退廃した日本に再び「経矛の道 (法と戒の道)」を敷き、臣民を指導し、産業を復興させてゆく。二神の尽力の甲斐あって、中央部から地方へと法による秩序がしだいに回復して行き、産業の復興も軌道に乗り始めた。


この時点で、イザナギ・イザナミの二神にはすでに「ワカ姫 (蛭子)」が生まれているが、まだ世嗣の御子は生まれていない。オモタル・カシコネの記憶がまだ生々しい時だけに、二人は世嗣の重要性を痛いほどに感じていた。


ミナカヌシに始まるクニトコタチの皇統がオモタル・カシコネで断絶し、その後を受けて天つ君となった二神の立場は苦しい。「妥協の暫定政権」とでも言うべき立場である。二神の世嗣にはクニトコタチに匹敵する高貴さが要求される。並の世嗣では世の臣民は納得して服わないだろう。二神を「天地つ日月」に仕立てたトヨケもそのことを痛感していた。


トヨケは「ツキカツラキの斎鳥山」(山形県の鳥海山) に「世嗣社」を建て、二神の世嗣に尊い神が降誕することを願い、8,000回の禊を以て根源神「アメノミヲヤ (陽陰の上祖)」に祈る。豊受神の別名「大物忌大神」は、トヨケが行った「8,000回の禊」を示す名前である。
トヨケの願いは聞き届けられ、根源神アメノミヲヤの左右の眼に相当する、日と月 (太陽と太陰) の神霊が、二神の御子として降誕することになったのである。

『ツキカツラキの 斎鳥山 世嗣社の 色垂は アメノミヲヤに 祈らんと トヨケ 自ら 禊して 八千座 契り』ホツマ4文

『神祈 通りてぞ アメノミヲヤの 眼より 漏るる日月と 天元神 三十二の神の 守る故 子種 成ること 覚えます』ホツマ4文

『イサナギは 天地を領らする 現の子を 生まん思ひの マス鏡 両手に日・月 擬らえて 神 生り出でん 事を請ひ 頭 回る間に アグリ 請ふ』ホツマ4文


こうした世の切望を受けて、太陽神霊と太陰神霊が人として下生したのが、アマテル神 (陽陰垂る神) 、つまり天照大御神である。96月の妊娠期間を経て、胞衣に包まれたまま、一月一日の初日の出現と共に誕生している。

『孕めども 十月に生まず 年月を 経れども やはり 病めるかと 心 傷めて 九十六月 やや備わりて 生れませる アマテル神ぞ』ホツマ4文

『二十一鈴 百二十五枝 年 キシヱ 初日 ほのぼの 出づる時 共に生れます 御形の 円の保籠 訝かしや』ホツマ4文


アマテルは人間の男子の肉体に宿り生まれるが、いにしえのクニトコタチ同様に陽陰両性を併せ持つ。アマテルの別名を「イセの神 (妹背の神)」と言う理由はここにある。 (イセ=イモセ=妹背=女男=陰陽=地天) しかしアマテルの場合は、陽陰の本源核心である太陽・太陰の直接顕現であるという点で別格である。アメノミヲヤ・ミナカヌシ・アマテルは三位一体の関係にあると言っていいと思う。現にアマテルを指して、アメノミヲヤと呼んでいる箇所が存在する (ホツマ12文)。

アマテル誕生の前後の話は、ユダヤの地でエッセネ派が救世主の降誕を待望した時の状況に非常によく似ている。元日というのは本来は冬至の翌日を言い、クリスマスと同じ日なのである。冬の暗寒の極みの翌日であり、春の訪れの日である。たしか釈迦もこの日に生まれたとする伝承があった思う。


アマテルを包んでいた胞衣を、位山の「一位の笏 (さく)」で切り裂く。

『尊の結戸を 開らけとて 一位の木の 笏 以ちて 今こそ開く 天地の戸や』ホツマ4文

『位の山の イチヰ笏 世に存えて 笏持つは 上の穂末ぞ』ホツマ4文


イザナギの妹の白山姫は、この赤子の泣く声を解読できたらしく、名を尋ねると「ウヒルキ」とアマテルは答えたという。

『叔母姫が 越根の国に 御衣 織りて 奉る時 泣く御子の 声 聞き取れば “あな嬉し” これより諸が 名を請ひて 叔母より問えば “ウヒルキ”と 自ら答ふ』ホツマ4文

『御子の声 聞き切る時は 幼名の "ウ" は '大い' なり "ヒ" は日輪 "ル" は日の霊魂 "キ" は熟ぞ 故 大日霊貴の 尊なり "キネ" は女男の 男の君ぞ』ホツマ4文


この「うひるき (大日霊貴)」に、日本書紀は「大日孁貴」と漢字を当てて「おおひるめのむち」とし、天照大御神が女神だとする論に整合させている。しかし「ひる」とは「日 (陽) のエネルギー」の意であり、これを「日孁」とするならば、日 (陽) の属性そのものが陰だという、根本的な矛盾を招いてしまっていることに気づく。


アマテルが生まれたのは、ハラミ山 (富士山) の麓の「サカオリ宮」である。ハラミ山は「ウヒルキ・オオヒルキ」の誕生に因んで「大日山」「日の山」また「大山」という名を持つようになる。

『時 二十一鈴 百二十五枝 三十一 キシヱの 初日の出 若日と共に 生れませば 斎名ワカヒト 産宮は ハラミサカオリ』ホツマ28文


16歳までハラミサカオリ宮で育つが、その後はヒタカミのトヨケのもとで教育されることになる。アマテルの住む宮の八方に黄金が放出するので、トヨケは「ワカヒト」と斎名を奉る。

『トヨケにて 天御子 養す 物語り 召す出車を ヒタカミへ』
『御子の光の 照り徹り 八方に黄金の 放さけば 日の分宮の ワカヒトと トヨケ 斎名を 奉る』
ホツマ4文


そして21鈴126枝サナト3月1日、アマテルはハラミ山麓に戻り、サカオリ宮をヤスクニ宮に改めて即位する。この日付は、アマテルがこの時87歳であることを意味するが、別の箇所には、ヒタカミ滞在は30年とする記述もある。

『二十一鈴 百二十六枝 年 サナト 三月一日 日の山下 新宮 造り 天御子は ヒタカミよりぞ 移ります』ホツマ6文

『到る ワカヒト ヒタカミの 陽陰の宮にて 道 学ぶ 三十年に知ろし 宮 造り 大日山下に 政 執る』ホツマ28文


こうしてアマテルは「天地つ日月 (あまつひつき)」となった。これは「天地照らす君 (あまてらすきみ/天照らす君)」と同義である。「日月」=「キミ」である。人に男女の別が起ったモモヒナキ・モモヒナミからイザナギ・イザナミまで、「天地つ日月の君」は常に夫婦一組のペアでその機能を担ってきたが、陽陰両性を併せ持つ妹背神アマテルの場合は、一人で事足りるのである。

『地人の 陽陰垂る神と 喜びの 眉も開くる 言い慣らし タラチネ神は ただ一人 妹背神の 霊を生みて』ミカサ逸文

『民に 緒を届け 陽陰を束ねて 日月 為す 裳裾を汲め と 君・民の 教え 残して 天に還る』ホツマ28文


したがって「あまてらすかみ」は普通名詞であり、アマテル一人を限定する名称ではない。歴代の「天君」「天皇」は全部「あまてらすかみ」である。しかし「あまてらすおおみかみ」はアマテル一人を指す固有名詞である。

また「あまてらすかみ」と「あまてるかみ」は意味が違う。「あまてるかみ」は「陽陰垂る神」で、「日月 (陽陰) が降誕した神」が原義である。もちろん「天地を照らす日月」の意味も持ってはいる。

世に生きている人間を「かみ」という場合は、「上・頭・守」の意味なのだが、唯一の例外が「アマテル神」である。アマテル神だけは「人として地に生きる神」なのである。



ここに、クニトコタチを上回る最高神を天つ君に冠して、日本の中央政府が復活した。



参考サイト:http://divinehuman.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
     :http://divinehuman.blog.fc2.com/blog-entry-21.html
     :http://gejirin.com/hotuma04.html
     :http://gejirin.com/hotuma28.html



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コメント
「アメノミヲヤ・ミナカヌシ・アマテルは三位一体の関係にあると言っていいと思う。」
と書かれていますが、ヲシテ文献のどのアヤからこのように読み取れるのでしょうか?

別の方の翻訳書では、ミナカヌシの生まれ変わりがクニトコタチやトヨケだと書かれています。
読者 | 2013-07-30 05:32 | 編集

アメノミヲヤの 眼より 漏るる日月と 天元神 三十二の神の 守る故 子種 成ること 覚えます』ホ4文

『地人の陽陰垂る神と 喜びの眉も開くる 言い慣らし タラチネ神は ただ一人 妹背神の 霊を生みて』ミ逸文

『右の小児を 天に上ぐれば 神の前 枝 揃わねば 退らんとす アメノミヲヤは これを褒め』ホ12文

『空・風・火と 水・埴の 五つ 交わりて 人となる アメナカヌシの 神はこれ』ホ14文
『八方 万地に 万子 生み 皆 配り置く 人の初 天に還りて アメミヲヤ』ホ14文

御預二号 | 2013-07-30 08:21 | 編集
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