2017 081234567891011121314151617181920212223242526272829302017 10

スポンサーサイト

-------- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ホツマツタエのおもしろ記事(42)『空かさ天男』

2013-01-26 11:58
ホツマツタエのおもしろ記事(42)  空かさ天男




アマテルが結室から出た後、ソサノヲの裁判がタカマ (中央最高会議) で行われる。その罪科は1,000座 (くら) を超えた。アマテルの制定した「経矛法 (とほこのり)」では、360座を超えると死罪であるから、ソサノヲのは死刑3回分の罪である。3回殺すわけにもいかないから、髪と爪を抜き、これを死刑1回分の360座とみなした。これで 1080-360=720座。まだ処罰は足りないが、かといって他に抜く物も無いのでそのまま殺すことにした。

『然る後 タカマに議り ソサノヲの 咎は千座の 三段枯れ 髪 抜き 一つ 爪も抜き まだ届かねば 殺す時』ホツマ7文


上の部分、古事記は『是に八百万の神、共に議りて、速須佐之男の命に千位の置戸(ちくらのおきど)を負わせ、また鬚と手足の爪を切り祓えしめて、神やらひ遣らひき』とする。

六月晦大祓祝詞は『天の益人等が 過犯けむ雑々の罪事は 天津罪と 畦放 溝埋 樋放 頻蒔 串刺 生剥 逆剥 屎戸 ここだくの罪を 天津罪と法別て 国津罪と 生膚断死膚断 白人胡久美 己が母犯罪 己が子犯罪 母と子と犯罪 子と母と犯罪 畜犯罪 昆虫の災 高津神の災 高津鳥の災 畜仆し蟲物為罪 ここだくの罪出でむ 如此出ば 天津宮事を以て 大中臣天津金木を本打切末打断て 千座の置座 (ちくらのおきくら) に置足はして 天津菅曾を本苅断末苅切て 八針に取辟て 天津祝詞の太祝詞事を宣れ』としている。



その時、直御使がムカツ姫 (セオリツ姫) よりの伝言を持ち来たる。「ウケモノに祈りハナコを蘇らせた。ハナコ殺害の400座の罪は償われたゆえ、今一度、清汚を明らかにせよ。ソサノヲのしわざは、生れ付きの血の蝕みが原因ではあるが、かといって罪なく処罰して良いというものでは無かろうぞ。」

『ムカツ姫より 直御使に "ウケモノ 祈り 蘇す ハナコの四百逆 償のえば 清汚を明せよ ソサノヲが 仕業は血の 虫なれど 逆 無く 恙 無からんやわや』ホツマ7文


  • 『直御使 (さをしか)』は「勅使」のこと。
  • 『ウケモノ』は不詳。「うけ」は「うく」の名詞形で、「うく」は「いく (生く・活く)」の変態。「モノ」は「神」に比して低級な霊を表す。よってウケモノは「生かす霊」の意と推測している。
  • 『蘇す』は、辞書には「黄泉から返す」の意と説明されているが、そうではない。「熟み返す」で「(衰えた状態を) 高めて元に戻す」が原意である。
  • 『清汚 (さが)』は、原義は「直・曲」で「まっすぐ&曲り」である。
  • 『血の虫 (しむのむし)』は、陽陰のリズムの乱れた時に妊娠したソサノヲの「生れ付きの魂の蝕み」を言い、「シム」は、ここでは「霊・精」の意。人の「血・乳」は「霊・精」の顕れと考えられていたようだ。
  • 『逆 (さか)』は「離れ・逸れ・外れ・曲がり」などの意で「罪・咎」と同じ。
  • 『恙 (つつが)』は「つつみ(包み/障み)」の類語で、「縛り・拘束」また「差し障り・処罰」などの意。

ハナコは本当に生き返ったのだろうか? それが確認できる記述はホツマに見当たらない。



これにより詮議し直せば、360度を一周して天に戻るという重罪も、親族殺害分の400座が減り、720-400=320座となり、「交り去る」に減刑される。そして皇族の地位を剥奪され、下民として追い遣られることになった。

『言宣を 諸が議りて 天 戻る 重きもシムの 半ば減り "交り去る" と 空かさ天男 八方 這い回む 下民の 流離 遣らひき』ホツマ7文


  • 『天 戻る』は、「円グラフが100%に達して、原点の天に戻る」という意。
  • 『シム』は、ここでは「親」で、「親族・身内」の意。
  • 『交り去る』は「経矛法」を参照。
  • 『空かさ天男 (すかさあを)』は、「すかされた皇子・除外された皇子」という意。
  • 『八方 (やゑ)』は、ここでは「やへ (八辺・八方)」の意。
  • 『這い回む (はゐもとむ)』の「もとむ」は、「もとおる (回る・廻る)」の変態。
  • 『下民 (したたみ)』は「民」の劣性を強調する言い方であるが、海の砂泥地に這い回る「細螺」の意をかけている。
  • 『流離 (さすら)』は「さする (擦る)」の名詞形で、「行き来・往復してスライドすること」を言う。




汚穢隈のソサノヲが追放されたことで、アマテルは再び天地を照らす。(隈は雲と同じ「翳り」の意。雲が晴れれば日月は自然に照る。) 人々の顔にも明るさ見え、その心を表した「満ち清けの歌」が流行る。

『大御神 知ろし召されば 天地 照らす 人の面も 楽しむに "満ち清けの歌"』ホツマ7文

『天晴れ あな面白 あな楽し あな清やけ 可笑 清やけ 可笑 天晴れ 面白 清やけ 可笑 あな楽し』ホツマ7文


  • 『満ち清け (みちすけ)』は「(心が) 満ちてスッキリすがすがしいさま」の意。
  • 『清やけ (さやけ)』は「さやか (明か・清か)」の変態。
  • 『可笑 (おけ)』は「おかし (可笑し)」の語幹の変態。「おく(起く・上ぐ・熾く)」の名詞形で「(心を) 沸かせるさま」の意。



諸共に手を打ち伸ばして歌い舞う。「ああこの上ないことよ」と楽しめば、その楽しの源流は、大御神が天地を照らせばこそであるということに、闇を経験して初めて気が付くのであった。

『合共に 手を打ち伸べて 歌ひ 舞ふ ちわやふるとぞ 楽しめば これ 上位に 天地照らす 大御神 あり』ホツマ7文


  • 『ちわやぶる (千早振る)』は「ちはやぶ (千早ぶ)」の連体形。「ちはやぶ」は「ちはふ (幸ふ)」から派生した同義語。「高まる・勢い付く・栄る・優れる・至る」などの意。「カミ」にかかる枕詞となった起源は、おそらく上の一文であろうと思う。


ー つづく ー



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma07.html



スポンサーサイト

トラックバックURL
http://divinehuman.blog.fc2.com/tb.php/52-49ce0af5
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
プロフィール +

御預二号

Author:御預二号
FC2ブログへようこそ!

最新記事 +
最新コメント +
最新トラックバック +
月別アーカイブ +
カテゴリ +
検索フォーム +
RSSリンクの表示 +
リンク +
ブロとも申請フォーム +
QRコード +
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。