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ホツマツタエのおもしろ記事(45)『天狗』

2013-01-27 19:01
ホツマツタエのおもしろ記事(45)  天狗



「天狗 (てんぐ)」をホツマは「アヰヌ」と呼んでいる。
「アヰヌ」は「アヱノ」とか「アメヱノ」ともよばれているので、
「アメ (熟・上・天)」+「ヱノ (犬・狗)」だと思われる。

「アメ」はここでは「高等・優秀」の意。「ヱノ」は「犬」である。
だから「アヰヌ・アヱノ・アメヱノ」は「高等な犬」という意になる。
「犬」は「ヰヌ・ヱノ・オノ・イノ」とも呼ばれ、「犬・狗・戌」と漢字が当てられていて、「えのこ (犬子・犬児・狗)」「えのころ (犬子・犬児・狗児)」「いのころ (犬ころ)」などの派生語もある。

しかし「ヰヌ・ヱノ・オノ・イノ」は、英語で言う「DOG」を指す言葉ではない。
「ヰヌ・イノ」は「いぬ (忌ぬ)」、「ヱノ」は「ゑぬ (穢ぬ)」、「オノ」は「おぬ (劣ぬ・愚ぬ・汚ぬ)」の名詞形である。どれも「劣るもの・汚れるもの」の意で、人に劣る「しし (獣)」「けもの・けだもの (獣)」の同義語である。
だから「イノシシ (猪)」は、「イノ」+「シシ」と同義語を重ねただけで、「ヰヌ (犬)」と意味の違いは本来無いのである。

したがって「アヰヌ・アヱノ・アメヱノ」(天狗) は「高等な獣」という意になる。
しかしこれが何を指すのか、ホツマを読んでも正体はわからない。



アマテルの時代に「六ハタレ」という反体制勢力が各地で蜂起する。このバックには先に話したサホコチタルのマスヒト等 (アメオシヒ+シラヒト・コクミ+モチコ・ハヤコ) がいる。またソサノヲも巻き込まれている。

この六ハタレの最後の一つに「アヱノミチ・アメヱノミチ」という集団があった。これは「アヰヌ」(天狗) の霊が人や獣に憑いて化けたものなのである。「ミチ」というのは「満ち」で、「進化・熟成して化けたもの」というような意味。「かみ (醸み)」とも言う。



アヱノミチの首領は、チワヤからアマテルに話合いを申し出てくる。アマテルはそれに応じてチワヤに向かうが、話合いにはイブキドヌシを勅使と送る。しかし代理を送られたことに怒り、戦闘が始まる。

『チワヤより アメヱノミチが 御神に "言 語らん" と 呼ばらしむ 君 イブキトに 執めしむ』ホツマ8文

  • 『チワヤ』は不詳。大阪・奈良・和歌山の三府県を分ける金剛山に千早 (チハヤ) 峠というのがあり、千窟 (チワヤ) とも呼ばれるが、あるいはここを言うのかもしれない。
  • 『イブキト』は、ツキヨミの子の「イブキヌシ」。


『"汝 若生え 恥 見する 奴とせん" と 鳴り捲る ハタタ神なり イフキトは ウツロヰ 招き これを消す 叢雲 覆ひ 暗ませば シナトを招き 吹き払ふ 炎を吐きて 室 焼けば タツタメ 招き これを消す』ホツマ8文

  • 『ハタタ神』は「かみなり (雷) 」のこと。
  • 『ウツロヰ』は、空を治める自然神で、「鳴神 (雷) の主」と書かれている。
  • 『シナト』は「シナトベ」とも言い、風を治める自然神である。
  • 『タツタメ』は「タツタヒメ (龍田姫)」とも言い、竜を治める自然神である。竜を操って、火を消し高浪を静める。


『ハタレ むせんで このはして 礫 霰に 飛み攻める 味方 領巾 着て 橘 入れて 棄ちこぼさせば ハタレマの 奪ひ食む間に 捕り縛る』ホツマ8文

  • 『むせんで』は「むせびて (咽びて)」の音便。「むせぶ (咽ぶ)」は、ここでは「あわてる」の意。
  • このはす』は「かなわす (叶わす・適わす)」の変態と思う。ここでは「対応・対抗する」の意。
  • 礫 (つぶて)』は「つふつ」の名詞形で、「つふつ」は「とはす (飛ばす)」の変態。だから「つぶて」は「飛ばすこと/もの」の意。「とふてき (投擲)」はこれに由来するのではないかと思っている。
  • 『領巾 (ひれ)』は「ひらひらしたもの」で、ここでは大型のスカーフ・風呂敷のようなものを言っているように思う。
  • ハタレマ』の「マ」は「モノ」と同じ。ここでは「ハタレに仕える者」の意。



『ハタレも領巾し 回す貝 見て驚けば 考えて ホラ貝 吹かせ マ領巾 消し 橘 貪らせ これを討つ』ホツマ8文

  • 『貝 (はゐ)』は「かい (貝)」である。「回す貝」は「貝回し」、つまり「ばいごま・べいごま (貝独楽)」である。
  • 『ハタレも領巾し回す貝』この部分は解釈が難しい。「ハタレもスカーフを頭からかぶったら、まるでべいごまのように見えた」くらいしか思いつかない。
  • 『ホラ貝』は「貝をほる (放る・抛る)」という意のまじないである。
  • 『マ領巾』は「ハタレマの領巾」という意。



『ハタレ 槌 以て 神を打つ 神は和手に 打つ槌の 破れて海桐花の 葉団扇や』ホツマ8文

  • 『神』は、ここではアマテル神。
  • 『和手 (にぎて)』は、手を組み合わせて造形することを言い、「タミメ」とも言う。
  • 海桐花 (とべら)』という名の植物。
  • 『葉団扇』これが「天狗の羽団扇」の起源だと思われる。ここでは海桐花の葉ということだが、「八手 (やつで)」 もまた天狗の羽団扇の異名を持っている。



『ここにハタレが 胸騒ぎ 逃ぐるを掴む タチカラヲ 遂に蕨の 縄縛り』ホツマ8文

  • 『タチカラヲ』はオモイカネヒルコの子で、アマテルの籠った結室の戸を取り投げた人物。
  • 蕨の縄』これもアマテルが授けたまじないの武器の一つ。アマテルは川で禊した時にまじないの武器を得ている。



捕えた十万のハテレマを斬ろうとすると、イブキヌシはそれを止める。霊 (血)を絞って誓書を書かせ、潮を浴びて「マフツの鏡」に映すと「アヰヌ (天狗)」の影は消えていた。同時に日に三度の発熱も収まり、「優れ至る神の恵み」と千々にアマテルを拝み尊んだ。

『斬らんとすれば イフキヌシ 留めて これも 誓いなす 十万のモノマ 天狗影 炎も逃れ "ちわやふる 神の恵み" と 散々拝む』ホツマ8文

  • 『誓いなす』は、霊 (血)を絞って誓書を書かせ、潮を浴びて「マフツの鏡」に映すプロセスを指す。
  • 『モノマ』は「ハタレマ」に同じ。
  • 『天狗影』は、取り憑いている天狗の霊の影響力を言う。
  • 『炎』は「日三の炎」を言い、ハタレや人を恨む者が悩まされるという、一日に三度の発熱である。「瘧火 (おこりひ)」とも言う。
  • ちわやふる神』は「優れ至る神/優り至らす神」という意で、当然アマテル神を指す。
  • 『散々 (ちぢ)』は、辞書には「千千・千箇・数千」とあるが、意味は同じである。
  • 拝む (をがむ)』は「崇む (あがむ)」の変態で、「(心・身に/を) 合わす」「敬う・尊ぶ」が原義。



こうして「アヱノミチ」は退治され、六ハタレによる反乱も治まった。
「アヰヌ」の正体は結局わからないが、後にこれが「てんぐ(天狗)」となり、またアイヌ民族に対する蔑称となったことは間違いないように思われる。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma08.html



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