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ホツマツタエのおもしろ記事(50)『八雲たつ』

2013-01-30 16:16
ホツマツタエのおもしろ記事(50)  八雲たつ

ソサノヲの過去の記事:

1. 素戔嗚尊 2. 局の怨念 3. ソサノヲ吼ゆ 4. 岩戸隠れ 
5. 空かさ天男  6. ソサの誓い  7. ヤマタノオロチ


「サホコチタルのマスヒト等の反逆」「ハタレの蜂起」、そうした世の乱れの原因はそもそも自分にあることを、ヒルコからを知らされたソサノヲは、根国へ帰って隠れ住む。

六つのハタレが蜂起し都を襲った。諸守は知恵を合せてこれに当たり、アマテルはサクナダリの禊にハタレを破る種を得て、ようやく治まったのである。

『タカマは六つの ハタレ 醸み 蜂の如くに 乱るれば 守議りして ハタレ 討つ 君は禊の サクナタリ ハタレ 厭ふの 種を得て 弥治まれど』ホツマ9文

  • タカマ』は、「中央」「中央政府」「中央最高会議」などの意を表す。
  • ハタレ』妬みや恨みなどの不調和な想念が、生き霊となって人に憑いたもの。その程度の甚だしいものを「オロチ」と呼ぶ。
  • 醸む (かむ)』醸成する。「醸す (かもす)」の自動詞形。
  • 守議り』重臣によるタカマでの会議。
  • サクナダリ』は、「激しく落ち下るさま」の意で、「急流・激流」や「滝」を言う。


アマテルがハタレを破るまじないの種を得たという「サクナダリの禊」については、次のような話が伝えられている。奥なる意味は不詳だが、これが「みもすそ (御裳濯)」という言葉の由来になっている。

『昔 ハタレを 破らんと 禊なす時 神の裳の 岩に懸かりて ひた引けば 滝 落ち下る サクナダリ 天地に祈れば 屑 流れ 蛇 足を噛む 追い詰めて 留まる蕨で 括り棄つ 裳裾の屑に 破る故 末々葛 用い これを治す シムミチ 破る 器 得る 穢禊して 器 得て 六ミチを破り 治む民 皆 御裳裾の 流れなり』ホツマ28文



六ハタレは治まったが、その源は根国のマスヒトにあるため、これをイブキヌシに討たせることになった。イブキヌシが軍を率いてヒカワに向かうと、その道に一人の下民がたたずんでいる。

『源は 根のマスヒトに 因るなれば イフキトヌシに 討たしむる 頷き向ふ 八十 続き サホコの宮の アサヒ神 拝みて至る イツモ方の 道にたたずむ 下民や』ホツマ9文

  • 根のマスヒト根の国を治める代官。ここでは根国のサホコチタルを治める「アメオシヒ (天忍日命)」を指す。
  • イフキトヌシ (気吹戸主)』は、ツキヨミ (月読命) の子。
  • 八十 (やそ)』は、「八十伴 (やそども)」の略で、引き連れる家臣の数を表す決まり文句。「多くの伴」という意。
  • サホコの宮』は、「宮津の宮」とも言い、サホコチタル国の政庁。
  • アサヒ神』は、真名井の辞洞に隠れた「トヨケ (豊受大神)」の贈り名。
  • イツモ方』「イツモ (出雲)」は、ここでは「ヒカワ」の別名と考えて良い。「方 (ち)」は「区分・区画」の意。
  • たたずむ』は、「(移動せずにその場に)留まる・じっとしている」という意。


それは8年ぶりに見るソサノヲであった。笠・簑・剣を投げ捨てて、何を祈念しているかの大眼。そこからは滝のように涙が流れ落ちている。ハタレとは「自分の驕る心が生んだもの」と悟ったソサノヲの悔みの涙であった。

『笠・簑・剣 投げ捨てて 何宣言の 大眼 涙は滝の 落ち下る 時の姿や 八年ぶり』ホツマ9文

『"思い思えば ハタレとは 驕る心の 我から" と やや知る 今の ソサノヲが 悔みの涙 叔父・甥の "シムの誤ち 償のえ" と 嘆き歌ふや』ホツマ9文

  • 宣言 (のりごち)』は「のりごつ (詔つ・令つ)」の名詞形の一つ。ここでは「心を込めて宣る言」で、「祈言・宣誓・祈祷」などの意と考える。
  • シム』ここでは「親族・身内」の意。イブキは、ソサノヲの兄のツキヨミの子である。


ソサノヲはイブキに「身内の犯した誤ちを埋め合せて欲しい」という心を歌う。

『天地に殖る 吾が実の瘡ゆ シムの幹 三千日 挟まで 粗ぶる虞れ』ホツマ9文

  • 天地 (あも)』は、ここでは「上下」という意で、ソサノヲがその身を置いた「貴族世界と下民の世界」。
  • 殖る (ふる)』は、「増殖する・猛威を奮う」の意。
  • 実の瘡 (みのかさ)』「実」は、ここでは「中身・中心・核・本質」で「こころ」の意。「瘡」は「覆い・できもの」の意。よって「実の瘡」は「心を覆うできもの」「心の穢れ」の意。
  • 』は、「~より」の意。
  • シムの幹 (みき)』「シム」は、ここでは「締め・統べ」で「治め・統治」の意。「幹」は「中軸・要」の意。よって「シムの幹」は「治めの要・統治の中軸」の意。「シムノミキ」は逆に読むと「キミノムシ (君の蝕)」となり、これにソサノヲ自身を表現したものと思われる。
  • 三千日挟まで (みちひはさまで)』は、「3,000日を経ることなく」「わずか8年余りで」の意。
  • 粗ぶる (あらぶる)』は、「あらぶ (荒ぶ)」の連体形。「あらぶ」は「荒廃する」の意。
  • 虞れ (おそれ)』は、「おす (推す)」から派生した「おそる」の名詞形。「予期・危惧」などの意。


この歌にイブキは打たれ、共に涙する。「交わり去る」の刑期中のソサノヲと行動を共にすれば、自分も罪を背負うことになることを承知しながら、共にハタレ根を討つことをソサノヲに勧める。

『天 癒える殊は 後の忠 功 成せば 祓れ遣らん 我を助けて 一途に マスヒト 討たば 忠なりと』ホツマ9文

  • 天 (あ)』は、ここでは「天つ君」すなわちアマテルを指す。
  • 殊 (こと)』殊勲。功。
  • 忠 (まめ)』は、「はべ (侍)」の変態で「仕え」の意。「(心・身を)合わすこと/さま」が原義。
  • 祓れ遣らん』は「 (雲・隈・汚穢を) 払いのけるだろう」の意。


そして二人はサタの宮に策を練り、シラヒト・コクミ、モチコ・ハヤコ、そしてハタレ根アメオシヒをことごとく討ち取る。

『打ち連れ 宿る サタの宮 法を定めて ハタレ根も シラヒト・コクミ オロチらも 討ち治めたる』ホツマ9文
  • サタの宮』は、ここでは「サタの粗の政庁」の意で、粗長 (あれをさ) の宿舎も兼ねる。「粗 (あれ)」とは、幾つかの村を束ねた行政区を言い、サタの粗長がアシナツチであった。「サタの宮」は、須佐神社と推定している。
  • ハタレ根』は「ハタレの根源」という意で、サホコチタルのマスヒト「アメオシヒ」を指す。
  • シラヒト・コクミ』「流離の刑」に処せられたこの二人を、サホコチタルのマスヒト「アメオシヒ」は臣として登用したのである。
  • オロチ』は、ここでは特にモチコハヤコを指す。


諸守はこの度のソサノヲの功を議る。

『ソサノヲが 心を寄する シムの歌 実の塵 放れば 汚 消えて 賜ふヲシテは ヒカハ守 ハタレ根を討つ 功や』ホツマ9文

  • シムの歌』は「天地に殖る 吾が実の瘡ゆ シムの幹 ・・・」の歌。
  • 実の塵』は「実の瘡」と同じ。「心の塵・心に覆うできもの」。
  • 放る (ひる)』は「放つ・取り除く」の意。「簸る (ひる)」に同じ。
  • 汚 (が)』「曲り・罪・汚穢・隈」などの意。
  • ヲシテ』は、ここでは「称号」の意。
  • ヒカハ』「ひ (放・簸)」+「かは (汚)」の守。「汚を放ち去った守」の意。


『ハタレ根を討つ 功や "そこに基を 開くべし" 八重垣旗も 賜はれば 再び 上る』ホツマ9文

  • 八重垣旗』八重垣の意味の一つは「汚穢を払う垣」の意で、「旗」とはその璽と思われる。これは天つ日月の君に近寄る汚穢 (日月を翳らす雲) を祓う「汚穢垣の臣」に任命されたということ。この臣を「八重垣の臣」と言う。また「剣臣」「右の臣」とも言い、後には「大物主 (おおものぬし)」とも呼ばれるようになる。生れ付きの汚穢隈 (日月を翳らす雲) だったソサノヲが、「ハハムラクモ (穢叢雲の剣) 」という最悪の汚穢隈から出た剣を得て、「汚穢を払う垣の臣」となったのである。 ここに「毒を以って毒を制す」の精神を見る。
  • 上る』は、「天に上る」で、「天君に仕える」ということ。


ソサノヲは罪を許され、再び天君の臣として仕えることになった。

『天 晴れて 敬い詣す 貴日 因り 清地に築く 宮の名も "クシイナタ" なり サホコ国 代えてイヅモの 国はこれ』ホツマ9文

  • 天 晴れて (あめはれて)』は、「汚穢が祓われて」の意と「あらためて」の意がある。
  • 詣す (もふす)』は、ここでは「詣でる」の意で、「上位者に心身を合わす」の意。
  • 貴日 (くしひ)』は、ここでは「アマテル (大日霊貴)」を指す。
  • 清地 (すがは)』は、「汚穢が祓われた清しい地」の意。これは「ヒカワ (卑郷)」の汚穢が祓われたことを表す新名称である。このスガハが後に「須賀」という地名を生んだのだろう。
  • クシイナタ』「イナタ」は「ヒナタ(日向)」の変態で「日の当たる所」の意。「くしいなた」は「貴日 (アマテルの放つエネルギー) の当たる所」と言う意と考える。「クシイナタ宮」は、松江市八雲町熊野の熊野大社と推定している。この境内には稲田神社もある。
  • イヅモ』は、ここでは「い (往)」+「つも (罪)」で、「罪を往なした地」。これは「ヒカワ (放汚)」の同義の言い換え。


ソサノヲは「陽陰の道」 (和の道) を以てイヅモ国を治めたので民は安らいだという。妻のイナタ姫も孕み、ソサノヲは歌った。

『八雲たつ 出雲八重垣 妻籠めに 生え画 造る その栄 堅磐』ホツマ9文

  • 八雲たつ出雲 (やくもたついつも)』は「汚穢隈 (おゑくま) が立つ出雲」と、その「汚穢雲を絶った出雲」の両意を表す。
  • 八重垣 (やゑかき)』は「汚穢垣」で、ソサノヲ自身を表す。
  • 妻籠め (つまごめ)』は、「妻が身籠ったこと」と「その妻を産屋に籠らせること」の両意を表す。
  • 生え画 (やゑかき)』は「産屋」の意。赤子を表す「やや」は「やゑ (生え)」の変態。
  • その栄 堅磐 (そのやゑかきわ)』は「その繁栄は不変である」の意。「その繁栄」とは「汚穢垣の守る君が世の繁栄」と「汚穢垣の産屋の繁栄」の両方を表している。「やゑ」は「はゑ (映え・栄え)」の変態。「かきわ」は「かき (交く・掛く・懸く・架く・繋く)」+「わ・は (場・間・方)」。「かく」は、ここでは「重なる・連なる・続く」の意。「わ・は」は「時間・空間」を表す。


ソサノヲはこの歌を姉ヒルコに捧ぐ。ヒルコは「八雲打琴」で曲を付けイナタ姫に授ける。姫は産屋の内で、その曲に合わせてこの歌を歌う。その歌曲の見事さは、ついには「八重垣内の琴歌」と称えられるようになった。

『この歌を 姉に捧げて 八雲打 琴の奏でを 授りて 歌に合せる イナタ姫 遂に貴妙 現れて 八重垣内の 琴歌ぞ』ホツマ9文

  • 八雲打 (やくもうち)』汚穢隈 (根の国のマスヒトら) の根絶を祝って、アマテルが桑で創った六弦琴の名前。
  • 貴妙 (くしたえ)』奇妙。絶妙。神妙。奇跡。
  • 八重垣内 (やえがきうち)』は「八重垣の臣の内 (妻)」という意と「生ゑ画 (産屋) の内」の意をかけている。


『生む子の斎名 クシキネは 殊に優しく 治むれば 流れを汲める 守が名も ヤシマシノミの オホナムチ 次はオオトシ クラムスヒ 次はカツラキ ヒコトヌシ 次はスセリ姫 五男三女ぞ』ホツマ9文

  • 守が名 (もろがな)』は、君が授ける臣としての名で、「かみな (守名)」とも言う。




参考サイト:http://gejirin.com/mitinoku.html
     :http://gejirin.com/hotuma09.html



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