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ホツマツタエのおもしろ記事(54)『大己貴神』

2013-02-01 20:49
ホツマツタエのおもしろ記事(54)  大己貴神



「オオナムチ」は、ソサノヲとイナタ姫の5番目の子で、男子である。
「オホナムチ」「ヲウナムチ」などとも書かれている。斎名は「クシキネ」。
兄姉には「オオヤヒコ (大屋彦)」「オオヤ姫 (大屋姫)」「ツマツ姫 (柧津姫)」「コトヤソ (事八十)」がいるが、ホツマはこれらをソサノヲの受刑中の子であるとして無視し、オオナムチを実質の長子と見做しているように思える。
オオナムチは、ソサノヲから「八重垣の臣」と 出雲 (=サホコチタル国) の国守の官職を受け継ぐ。

『生む子の斎名 クシキネは 殊に優しく 治むれば 流れを汲める 守が名も ヤシマシノミの オホナムチ』ホツマ9文

  • 守が名 (もろがな)』君が授ける臣としての称号。
  • ヤシマシノミ』語義難解だが、一応「優しく治む」ということを表したものと考え、「やし (易す・優す)」+「まし (和す)」の「み (身)」と推定している。「八島士奴美神」「八島野命」の名で神社に祭られている。
  • オホナムチ』も語義を定め難く、どのような意味にもとれるが、「オオモノヌシ」の同義の言い換えなのではないかと現在考えている。


オオナムチの後には「オオトシ・クラムスビ」「カツラギ・ヒトコトヌシ」「スセリ姫」が生まれている。ソサノヲの子は合せて5男3女で、アマテルと同じなのである。

『次はオオトシ・クラムスビ 次はカツラギ・ヒトコトヌシ 次はスセリ姫 五男三女ぞ』ホツマ9文

  • オオトシ・クラムスビ』は竈神の「オキツヒコ (奥津彦)」の父である。その豊穣神を思わせる名によって、大歳神(御歳神)、 歳徳神、歳徳玉女、宇迦御魂、保食神、と混合してしまい、現在ではクラムスビの個性は消滅してしまったようだ。宇迦御魂 を「倉稲魂」とも書くのが、クラムスビの唯一の痕跡かもしれない。
  • カツラギ・ヒトコトヌシ (葛城一言主)』はスヱツミの娘ヤスタマ姫を娶り、ヤスヒコ (勝手神) とアカホシを生む。名が示すように、葛城の国守であることを匂わせるが、ホツマにはその経緯についての説明は無い。
  • スセリ姫 (須勢理姫)』ホツマには名前しか登場しない。


アマテルは、クシキネ (オオナムチの斎名) をオオモノヌシに任ずる。クシキネはアマテルの娘タケコを妻とし、「クシヒコ」「タカコ」「タカヒコネ」を生む。

『君 クシキネを モノヌシに タケコを妻と なして生む 兄はクシヒコ 女はタカコ 弟はステシノ タカヒコネ』ホツマ9文

  • モノヌシ』は、ここでは「オオモノヌシ」を言っている。「モノヌシ」と「オオモノヌシ」は厳密には意味が異なるのであるが、他にモノヌシがいない場合 (大和国にテルヒコが下るまで) は、モノヌシ=オオモノヌシ である。
  • タケコ』はアマテルの北の局の内侍ハヤコが生んだ三つ子の姫の長女で、現在、「田心姫」「多紀理比賣」「奥津島姫」の名で知られている。
  • クシヒコ』はオオナムチの世嗣で、後に2代オオモノヌシとなる。「事代主」「大国主」「大和大国魂」というのは、この人の別名である。
  • タカコ』は「タカ姫」とも言う。ワカ姫 (ヒルコ) より「琴の奥義」と「タカテルヒメ (高照姫)」の名を受け継ぎ、「アメワカヒコ (天稚彦)」の妻となる。
  • タカヒコネ (高彦根命)』はヲバシリから乗馬術の道奥を受け、ヲバシリの再来という意味の「フタアレ守 (二現守)」の守名を賜る。フタアレが「二荒」となり「日光」の地名を生む。ステシノ(捨篠)・アチスキ(阿治須岐)という修辞を持つが、その意味は不詳。奈良県御所市の高鴨神社は別名を捨篠社と言う。


オオナムチは近江のササザキでスクナヒコナと出会う。

『クシキネ アワの ササザキに 鏡の船に 乗り来るを 問えど答えず クヱヒコが "カンミムスビの 千五百子の 教えの結ひを 漏れ落つる スクナヒコナは これ" と言ふ』ホツマ9文

  • アワ』は「アワ国 (央国)」の短縮で「アフミ」とも言い、「近江国」を指す。
  • ササザキ』は不明。滋賀県蒲生郡の沙沙貴 (ササキ) 神社付近を言うのではないかと考えている。
  • 鏡の船』とは「鏡を飾った船」で、「中央政府御用達の船」という意味と考える。「榊に鏡・剣・珠を掛けて祈る」という例があるように、鏡は「天地つ日月」の物実で「中央政府・皇位」を象徴するからである。
  • クヱヒコ (久延彦)』は大神神社末社の久延彦神社などに祭られているが、その出自や人物像については不詳。
  • カンミムスビ (神皇産霊神)』は6代タカミムスビの「ヤソキネ」の譲位後の称号。
  • スクナヒコナ (少彦名命)』は、以後に説明される。


オオナムチはスクナヒコナを厚遇し、共に国家の発展に貢献する。

『クシキネ 篤く 恵む後 共に努めて 現し国 病めるを癒し 鳥 獣 穢虫 祓ひ 映ゆをなす』ホツマ9文

  • 現し国 (うつしくに)』は「うつ (現つ/憂つ)」+「し (形容詞語尾)」+「くに (地)」で、「顕現の地」「物質界の地上」という意味。これは「非物質界の天」に対する言葉である。そして「現つ・現れる」とは、非物質のエネルギーが運動スピードを落として重り凝り (憂つ・DOWN)、物質化して人の目に見えるようになるということである。
  • 穢虫 (ほおむし)』は「汚穢の虫・蝕む虫」の意。「ほお」は「ほふ」の名詞形で、「ほふ」は「はゆ (蝕ゆ)」の変態。これらは「蝕む・侵食する」の意。「ほお」は「おゑ (汚穢)」の変態でもある。「はほむし」「はふむし」「ほむし」とも言う。
  • 映ゆ (ふゆ)』は「ふゆ (増ゆ・殖ゆ・振ゆ)」の名詞形で、「高め・勢い付け・栄し・振興」などの意。「はゑ (栄え・映え)」の変態である。


後にスクナヒコナはオオナムチと別れ、近江国でカダカキを習い、その奏に合せて雛祭の由来を諸国に語り歩く。最後に加太の浦に至り、そこで世を去る。

『スクナヒコナは 央州の カダカキ 習い 雛祭 教えて至る 加太の浦 淡島神ぞ』ホツマ9文

  • スクナヒコナ』はヤソキネの1,500人の子の内のはみ出し者と言われ、オオナムチ (大己貴命) を助けて出雲の国造りに貢献する。その後一人、カダカキを弾きながら雛祭の由来を諸国に語り歩き、最後に加太の浦に至り、そこで世を去る。「淡島神・淡島明神」などと呼ばれ、江戸時代には「淡島願人」と呼ばれる人々が淡島神の人形を祀った厨子を背負い、淡島明神の神徳を説いて廻った。
  • 央州 (あわしま)』は「なかくに (中国)」「あわくに (央国)」「あふみ (近江)」を言う (どれも同じ地域を指す別名)。「央 (あわ)」は「中」の意。「州 (しま)」は「しめ (占め・締め・閉め)」の変態で、「区画・区分・領域」の意。「しふ (州)」「しゐ (州)」「すみ (州・島)」などとも言う。
  • 雛祭』についてはこちらを参照。
  • 加太の浦 (かだのうら)』は和歌山市の加太海岸。「加太 (かだ)」は「葛」の意で、海の葛すなわち海藻を言っていると思われる。この海岸は「加太和布 (かだめ)」というワカメで有名だからである。
  • 淡島 (あわしま)』は「合う島・集合島」の意。和歌山市加太の沖にある友ヶ島 (沖ノ島、地ノ島、神島、虎島の4つの島々の総称) を指す。


オオナムチは一人となっても民を恵み続けたが、肉食を許したため民は早死したという。

『オホナムチ 一人 恵りて 民の糧 獣肉 許せば 肥え募り 皆 早枯れす』ホツマ9文

  • 獣肉 (けしし)』は「鳥や獣の肉」を指し、「がしし (汚肉)」とも言う。「けもの (獣)」の原義は「汚の物 (けのもの)」で、「穢れた物」「劣る物」である。 (参照:食と寿命の関係)


イナゴが発生した時にはシタテル姫 (ヒルコ) のもとへ走って行き、押草のまじないを習い帰ってこれを実践した。オオナムチはこのまじないの効果に恐れ入って、娘のタカコをシタテル姫に奉っている。

『稲穢虫 クシキネ 馳せて これを問ふ シタテル姫の 教え草 習い帰りて 押草に 扇げば 穢の 虫 去りて やはり若やぎ 実る故 娘 タカコを 奉る』ホツマ9文

  • 稲穢虫 (そはほむし)』「穢虫 (はほむし)」は「ほおむし」の変態。「稲 (そ)」は「そろ (繁)」の略。「せ・さ (早)」の変態を持つ。
  • 押草 (おしくさ)』は「ヒノキ製の扇に貼り付けるヒオウギの花」を言う。このまじないについてはこちらを参照。


この辺の記述は脚色されて「古語拾遺」にも記載がある。

『大地主神、田 作りましし日に、牛の肉を以て田人に食わしめ給いき。時に御歳神の子、その田に至まして、饗に唾きて還りまして、ありさまを父に告げましき。御歳神、怒りまして、いなごをその田に放ち給いしかば、苗の葉たちまちに枯れ損われて、 篠竹のごとなりき。ここに大地主神、片巫(かたかんなぎ) [志止々鳥]・肱巫(ひじかんなぎ) [今の俗のカマワ及米占なり] をして、その由を占い求めしむるに、御歳神 祟りを為す。宜しく 白猪・白馬・白鶏を献りて、その怒りを和め奉るべしと申すに、 教えのまにまに謝(の)み奉ります時に、御歳神 答え給わく、実に吾が意ぞ。宜しく麻柄を以てカセを作りてカセぎ、 すなわちその葉を以て祓い、天押草 以て押し、烏扇 以て扇ぐべし。もし如此して出で去らずば、宜しく牛の宍をもて溝口におき、男茎の形を作りて加え、[是、其の心をまじなう故なり] ツスダマ・蜀椒(なるはじかみ)・呉桃葉(くるみ)、また塩をもてその畔に班置(まきお)くべしと宣いき。すなわち、その教えのまにまに為しかば、苗の葉また茂りて、年穀(たなつも)豊稔(ゆたか)なりき。これ今、神祇官に白猪・白馬・白鶏もて御歳神を祭ることの縁なり。』

(この話での「大地主神」はオホナムチで、「御歳神」はワカ姫であるようだ。)



オオナムチは息子のクシヒコを「コトシロヌシ (事代主)」としてオオモノヌシの職務を代行させ、自身は出雲国の発展に専心する。これによって出雲は富み、強大な国となった。

『オホナムチには クシヒコを オオモノヌシの 代りとて コトシロヌシと 仕えしめ 己はイヅモに 教ゆるに 一二三六百八十二俵の ヒモロケ 数え 種袋 槌は培ふ 御宝 飢え治す糧も 倉に満つ 雨・風・日照り 実らねど アタタラ 配り 飢えさせず』ホツマ9文

  • コトシロヌシ (事代主)』は、原義は「事知主・事領主」で、今風に言えば「知事・領事」の司であり、これはオオモノヌシの職務を別の言い方で表したものである。オオナムチは勝手にこの官職を設けて、クシヒコに自分の職務を代行させたのである。しかし後には「オオモノヌシの職務を補完する者」として公式の官職となっている。
  • ヒモロケ (胙)』は複数の意味で使われているが、ここでは「上納米・年貢米」の意と考える。
  • 種袋 槌は培ふ』この表現は大黒様のイメージである。しかし実際は、大黒様 (大国主) はオオナムチではないのである。
  • 御宝 (をんたから)』は「最重要のもの」という意味で「民」を指す。
  • アタタラ (充足)』は「充てがって足らすもの」という意。


得意の絶頂にあった出雲八重垣のオオナムチは、また181人の子にも恵まれた。

『出雲八重垣 オホナムチ 八重垣内で 楽しむる 百八十一人 子に満つるかな』ホツマ9文
  • 出雲八重垣 (いづもやゑがき)』は「オホナムチ」にかかる枕詞。「汚穢隈を絶った出雲の汚穢垣の臣」という意に考えている。つまり出雲国の国守であり、同時に八重垣の臣であるオホナムチを言う。
  • 八重垣内 (やゑがきうち)』オオナムチが出雲に造った宮を「玉垣内宮」というのであるが、その意味する所は「八方を天元神に囲まれるアメノミヲヤ」である。「やゑがき」は「八方垣」で、オオナムチはその宮の垣を八角形に造ったと推測する。だから「八重垣内」とは、「オオナムチの出雲の宮の中」という意である。これに産屋を意味する「やゑがき (生ゑ画)」をかけていると思われる。
  • 楽しむる』は「楽しむ」の連体形。「たのしむ」の原義は「高める・勢いづける・盛す」で、ここでは「繁殖する・増やす」の意。



ー つづく ー




参考サイト:http://gejirin.com/hotuma09.html



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アワは阿波 アフミは淡海で阿波の海 淡島は徳島県阿南市の淡島 オホナムチは阿南市の祖神
| 2016-10-12 06:22 | 編集
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