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ホツマツタエのおもしろ記事(66)『多賀の都』

2013-02-13 15:11
ホツマツタエのおもしろ記事(66)  多賀の都



ホツマには2種類の「多賀」が登場する。
一つは「日高見 (ヒタカミ)」の略称としての「タカ」である。

ヒタカミは、「タカミ」「タカヒ」とも略されるが、
「ひ (日)」+「たかみ (高み)」で、「日が昇る地」「東」が原義である。
またこの原義から、「日の出の勢い」「旭日昇天」とかいう言葉があるように「優勢」「繁栄」などの意味も派生してくる。

実はヒタカミの南に位置する「ヒタチ (日立・常陸)」や「ホツマ」も、原義は同じく「東」である。アマノコヤネの子に「ヒタチ」という人がいたが、この人は「ヒタカヒコ」とも呼ばれている。また「ほつま」は「あつま (東)」の変態である。

宮城県多賀城市の「多賀」や、日本書紀に登場する「竹水門 (たかのみなと・たけのみなと)」の「竹」は「ヒタカミ」の国名の名残と言って良いと思う。



もう一つは、滋賀県犬上郡多賀町にある「多賀大社」の「タガ」である。
この「タガ」はイザナギの贈り名「タガの神」に由来する。

『言は終われど 勢いは '天に上りて 陽を還す 天日分宮に' 留まりて やみを治します タガの神』ホツマ6文

上に言う「やみ (病・闇) を治す」が「タガ」の意味である。
「た (治)」+「か (汚・曲・枯・暗)」で、「衰えを治すこと」と見ても良いし、
「たく (炊く・焚く・長く)」の名詞形と見て、「高めること・勢い付けること・栄すこと・勝らすこと」と考えても結果的に意味は同じである。 この場合「たか」は「高」であり、「ヒタカミ (日高み)」の「たか (高)」と同じ意味となる。どちらのタガも「多賀」と漢字を当てているが、まんざら的外れとは言えない。


しかしどうしてイザナミが「闇を治しますタガの神」なのだろうか?
詳しくは『黄泉』を見ていただきたいが、「タガの神 (治汚の神)」は「クマの神 (隈の神)」と対をなす神で、黄泉平坂での二神の言立ちにその起源がある。

『麗わしや かく為さざらば 千頭を 日々に縊らん』ホツマ5文

[よかった。こうしてくれなかったら、秩序なき世に戻ってしまい、日々千人の堕落した臣を殺さねばならないところでした。]

『麗わしや 我 その千五百 生みて 誤ち無き事を守る』ホツマ5文

[うんよかった。例え毎日千人の臣を失うような事態になっても困らぬよう、我は日々千五百人の臣を育てていこう。]

(注:『頭 (こうべ)』は「民の上に立つ司」の意で、臣を指す。)


この言立ちは、二神がこれまで諸国を巡って敷き直してきた「経矛の道」を、イザナギ一人になっても堅持して世を治めてゆくことの決意を表したものなのである。「経矛の道」とは、調和を実現するための手段としての「法と罰」である。

イサナミは、調の道に逆らう者を排除する「逆矛」を象徴し、そしてこれが「隈の神 (熊野神)」の意味である。
イサナギは、民を導き治める実戦部隊の臣を育てる「調の教え」を象徴し、これが「治汚の神 (多賀の神)」の意味なのである。



そして「タガの宮 (多賀大社)」は、夫婦揃っての二神にとって最後の宮だったらしい。後代ウガヤは、二神のタガの宮を再建して都としている。

『タガは二神 果つの宮 今 破るれば 造り替え ミツホの宮を 移し居て 常 拝まん』ホツマ27文



アマテルの世嗣御子であるオシホミミは、イサワの縁のオシホヰで生まれる。その後オモイカネ・ワカ姫夫妻を御子守 (後見人) として近江の「タガ若宮」で養育され、また彼自身も「タガ若宮」と通称された。

『フチオカ耳の オシホヰに 生れます御子の 乳にむせぶ ムツキ 湿して オシヒトの ヲシホミミとぞ 聞し召し タガ若宮に 養します ひたるの時に オモイカネ ワカ姫 共に 守り育つ』ホツマ11文

  • 『フチオカ耳』藤岡山の端・裾・麓。「縁丘 (イサワの縁の丘) の麓」の意。「フチオカアナ」とも言う。
  • 『オシホヰ』オシホヰは、井戸名や固有地名ではなく、「押し迫った所・どん詰まり」「果て・際・限・岸」というような意の普通名詞のようだ。『おしまい』に近いと思う。「小塩 (おしほ)」も同義。
  • 『ムツキ (襁褓)』おむつ。おしめ。
  • 『タガ若宮』「タガ」は先述の由来から地名となったもの。多賀大社の東南東、多賀中学校の北西に「多賀若宮」というバス停がある。
  • 『ひたるの時』「いたりの時」と同義で「人生を満了する時」の意。


御子守のオモイカネ・ワカ姫亡き後、オモイカネの父である7代タカミムスビのタカキネが、タガ若宮の「代の殿」に就任して近江で中央の政を執る。そのためタカキネの世嗣御子ヨロマロが、「ヒタカミ央君」となってヒタカミを治める。

『君は弱くて 水濯ぎ 稀れ 叔母 去りませば 代の殿 政 執る故 ヨロマロを ヒタカミの守』ホツマ11文
『よりて 七代の 大嘗事 タカキネ ヤスの 今宮に タガ若宮の 代の殿』ホツマ10文

  • 『水濯ぎ (みそぎ)』「みそぎ (禊)」の原義は「(穢を) 放つ/祓うこと」であるが、通常これを「身を水で濯ぐ」ことを物実として行う。
  • 『叔母 (おば)』ワカ姫を指す。
  • 『代の殿』天君に代わって政を執る臣。7代タカミムスビタカキネが病弱なオシホミミに代って中央の政を執るため就任した役職。
  • 『大嘗事 (うなめごと)』天つ君が行う嘗事 (政・祭)。大政。天つ君に代わって、臣がこれを行う場合に特に言う。
  • 『ヤス』ヤスカワの略。ヤスカワはの「葦原」の言替えで、広義にはナカ国・アワ国・ヤス国・ヤス・ウラヤス・ヲウミ と同じ。狭義には「近江の国」と同じ。
  • 『今宮』「新宮」という一般的な意味と思うが、固有名詞の可能性も拭い切れない。


それで天君のオシホミミは、タカキネの娘のタクハタチチ姫 (栲機千々姫) を后とし、ヒタカミの「ケタツボ」に遷都するのである。

『君は去年 壺を慕ひて 御幸なる タガの都を 引き移し 代のタクハタ チチ姫と 十二の局も 備われば』ホツマ11文

  • 『壺 (つぼ)』は「つも (積)」の変態で、「集中・集積・都市・中心」などの意。「つ (津)」「と (都)」とも略す。人体の神経が集まる「つぼ」と同じ。ここでは特にヒタカミの政庁都市である「ケタツボ」を言う。
  • 『タガの都』近江の「タガ若宮」を指す。
  • 『代 (かう)』「代の殿」の略。タカキネを指す。
  • 『十二の局 (そふのつぼね)』アマテルに始まる后の制。こちらを参照。


この都は「タカのコフ/コウ/カフ」と名付けられ、オシホミミは「つぼわかみや (壺若宮)」と呼ばれるようになる。
この「タカ」は基本的には「ヒタカミ (日高み)」の「タカ (高)」と思われるが、当然「タガ若宮」の「タガ」と語呂を合わせているだろうとも思う。

「コフ/コウ/カフ」は「コウベ (首・頭)」の「コウ」で、「上位・首位・中心」の意。つまり「上方 (かみがた)・首都」を表し、これは「ケウ (京)」にも訛る。
だから「タカのコウ」は「ヒタカミにある都」「ヒタカミの京」という意味である。 「ヒタカミ」の原義は「東」だから、「タカのコウ」は元祖の「東京」だとも言える。

『ヒタカミの 御座の跡に また都 移して名付く "タカの首"』ホツマ11文

  • 『御座 (みくら)』は「神や天君の座所」を言う。ここでの御座は、アマテルがヒタカミ滞在中に住居としていた「ヤマテ宮」を指すと思われる。


「タカのコウ」の場所については、宮城県多賀城市の「多賀城跡」に非常に近い場所と考えて良いのではないだろうか。多賀城跡のすぐ北東に「陸奥総社宮 (むつそうしゃみや)」があって、この社は古くは多賀社といい、式内・多賀神社に比定されている。祭神は陸奥国式内社百座とあって、この百という数はヒタカミ国の県の総数に一致する。

『勿来より 北はミチノク 国の守 百県の果穂 捧げしむ』ホツマ39文

また少し東には「鹽竈神社 (しおかまじんじゃ)」があり、オシホミミの重臣「シホカマ (鹽竈明神)」「タケミカヅチ (武甕槌命)」「フツヌシ (経津主神)」を祭っている。この神社は陸奥一宮でもあり、ずばりここが「タカのコウ」の場所だったのかもしれない。
まあいずれにしてもこの辺りが「タカのコウ」すなわち「ヒタカミの政庁都市ケタツボ」の中心部であったことは間違いないと思っている。


多賀城は、大和朝廷が蝦夷を制圧するための軍事拠点とするため、724年に築いたとされ、のちには「多賀国府」とも呼ばれたとある。
おもしろいのは「多賀国府」を「たがのこう」と読むことだ (Wikipedia "多賀城")。辞書によれば「こう」は「こくふ」の転とあるが、これは無理がある。「こくふ」は「こう」には訛らないと思う。
推測するに、その当時にはまだ「こう (頭・首・京)」という言葉が残っていて、これを意訳して「国府」と漢字を当てたのだろうと思う。またオシホミミ時代の「たがのこう」という言葉もかすかに記憶されていたのかもしれない。



参考サイト:http://gejirin.com/mitinoku.html
     :http://gejirin.com/hotuma05.html
     :http://gejirin.com/hotuma06.html
     :http://gejirin.com/hotuma11.html



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