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ホツマツタエのおもしろ記事(67)『三種の神宝』

2013-02-14 04:02
ホツマツタエのおもしろ記事(67)  三種の神宝



三種の神宝 (みくさのかんたから) は、三種宝 (みくさたから) とも、単に三種 (みくさ) とも言う。皇位継承の証として先代の天つ君から賜るもので、基本的には次の3種を言う。
  1. 陽陰なる文 (あめなるふみ)。
  2. ヤタの鏡 (やたのかがみ)。
  3. 八重垣の剣 (やゑがきのつるぎ)。

この三種宝の制は、アマテルからオシホミミへの授受をその初めとするが、それ以前には代々「経 (と)」「矛 (ほこ)」の二種の授受が行われていた。三種宝の内、「陽陰なる文」と「八重垣の剣」は、それぞれ「経 (と)」と「矛 (ほこ)」に相当する。

「経と矛」は「法と警察力」を象徴する物実で、これらは「調和の道」を実現するための具体的な手段となる制度である。

この「調和の道」をホツマでは、「調の道 (とのち)」「円道 (まとみち)」「和道・大和道 (やまとぢ)」、また「トコヨの道」「陽陰なる道 (あめなるみち)」「妹背の道 (いせのみち)」「日月の道 (ひつきのみち)」などと、実に様々な名称で表している。

トコヨ (クニトコタチの世) が終わって以降、「経と矛」は日本における統治原理の両輪となっていた。オモタル・カシコネの後を受けて天君となった二神 (イザナギ・イザナミ) も、崩壊した「トコヨの道」(和を礎とする統治) を、「経と矛」によって復興したのである。
鳥居の二柱は、二神を表すと同時に「経・矛」を象徴するものである。また二神は「経・矛」によってオノコロを得て、崩壊した世に万物を再生していることから、「世における創造と繁栄の源」の意を持つ。「対立する物事を調和すること無くしては創造も繁栄も無い」というのが「大和の道 (やまとのみち)」なのである。

『往にし守 作り 授くる 経・矛あり 経は調ふる オシテなり 二神 受けて 親となり 民を我が子と 育つるに 篤く教えて 人となす 教えても尚 逆らはば 討ち綻ばせ』ホツマ17文
『往んし天守 経と矛を 授け給えば 二神も 地土 万の 道 生みて』フトマニ序
『天地の 平けし時に 二神の 経矛に治む』ホツマ序
『時に天より 二神に "ツボは葦原 千五百秋 汝 用いて 領せ" とて 経と矛 賜ふ』ホツマ2文
『経はヲシテ 矛は逆矛 二神は これを用ひて 葦原を オノコロを得て ここに降り』ホツマ23文




アマテルはこの「経・矛」に「ヤタの鏡」を加えて三種とする。

『二神の 経矛に治む 民 増して  アマテル神の 御鏡を 足して三種の 御宝を』ホツマ序
『二柱 政る 経矛の 道 あれど アマテル神の ヤタ鏡 創り 三種の 神宝』ミカサ序



この鏡の意味する所は何か?
「ヤタの鏡」は正確には「マフツのヤタ鏡」と言うが、「マフツの鏡 (真経津の鏡)」とは、「マス鏡の裏鏡」が持つ「裏に隠れた真実を映す機能」「真実の心を映す機能」を特に言い表した呼び名である。
「ヤタ」は、ホツマツタヱの真髄とも言うべき重要語であり、その意味する所は非常に深く広く、筆者も十分には理解できていないが、一つの意味として次のように書かれている。

『いま 径 尺の 円鏡 当てて八民の 心 入る ヤタのカカミ (八民の抱み) の 名に因る名』ホツマ17文
『鏡は民の 心 入る 入れ物なれば ヤタ鏡』ホツマ23文
『ヤタの鏡は 経に触れ 諸人の清汚を 鑑みよ』ホツマ11文



これらの記述から、「マフツのヤタ鏡」は「民の真実の心を写す入れ物」を表していることがわかる。これはつまり、統治者が被統治者の真実の心を知ろうとする精神の物実である。「経と矛 (法と罰)」によって民を治めるにしても「民の奥なる心」を考慮・勘案することを忘れてはならない、という意味だと思われる。



「陽陰なる文」は「御機の文 (みはたのふみ)」「橘の文 (かぐのふみ)」「上祖百編 (みをやもあみ)」などとも呼ばれるが、六法全書のような法典一式を言うのではなく、政事の留意点について書き下ろした訓言のようなものではないかと推測している。「ヤサカニの環珠 (八尺瓊勾玉)」は、この文の物実なのだと思われる。



「八重垣の剣」は、記・紀によれば、ソサノヲがヤマタノオロチを退治した時に、その尾先から出てきた「ハハムラクモの剣 (別名:草薙の剣)」と同一のものとされているが、全くの別物である。詳しくはまた別の機会に書くが、「八重垣の剣」は、アマテルがある優秀な金錬人に命じて右目一つで造らせた8本の剣であり、これによりこの金錬人は「アマメヒトツ (天目一箇命)」の守名を賜っている。
「八重垣 (また汚穢垣)」とは汚穢・仇を近寄らせないための、また民に罪を犯させないための幾重もの防御という意味であり、攻撃のための剣ではなく防御・抑止のための剣という点が重要である。

『畏れて百日の 物忌し 右目一つで 錬る剣 八振 上ぐれば 御言宣』ホツマ23文
『今 この剣 むべ至る 我が実心に よく適い 世の治まる 宝物 名も '八重垣の剣' とぞ』ホツマ23文
『金錬りを褒めて 賜ふ名は "アマメヒトツ" の 守となる』ホツマ23文




アマテルからニニキネに三種宝が渡されたとき以来、宮中に保管されるものの、儀礼的に「陽陰なる文」は先代天君から新天君に、「ヤタの鏡」は内宮 (皇后) から鏡臣に、「八重垣の剣」は大典侍から剣臣にと、分授されるようになった。

これは三権 (照らす日月/天と地の統合/地の治め) の分立と協調の原理を象徴し、独善を排して三権者の志を一つにさせるために、わざわざ分授するのである。(三者の一致協力なしには何事も成就できないようにするため。)

『この故に 三種を分けて 授く意は "長く一つに 和る" 由を 文に記して 御手づから 文を御孫に 授けます セオリツ姫は 御鏡を 持ちてカスガに 授けます ハヤアキツ姫は 御剣を 持ちてコモリに 授けます』ホツマ24文
『天より三つの 神宝 君・臣 分けて 賜われば 心 一つに』ホツマ28文




三種宝のプロトタイプと思われるものが、アマテル自らが御幸してハルナハハミチを破った時に登場しており、この時点ですでにアマテルは三種の制の構想を持っていたことが窺える。

『君 ヤサカニのマカル玉  セオリはマフツ八咫鏡 アキツ クサナギ八重剣』ホツマ8文



三種宝の内、「陽陰なる文」は先代の天君がその都度書写したと考えている。「ヤタの鏡」と「八重垣の剣」は基本的に同一の物を代々引き継いだと思われるが、少なくとも3セットのコピーがある。
第1はアマテルがオシホミミに授けたもので、これはオシホミミから、大和国を治めに下ったテルヒコに引き継がれている。第2は、それとは別にアマテルからニニキネに授けたものである。

『門出に 御機の留の 御文を 御孫に賜ひ 御鏡を コヤネに賜ひ 御剣を コモリに賜ひ 宣給ふは 先に三種の 宝物 御子オシヒトに 賜ひしは 兄孫 得て フトタマと カクヤマ 羽の 臣となる コヤネ・モノヌシ キヨヒトが 羽の臣なり』ホツマ24文

第3は崇神天皇が造ったコピーである。時代が下るとヤタ鏡と八重垣剣は、それぞれアマテル神とヤマト大国魂の御霊の象徴となり、それらと寝食を共にすることを畏れた崇神天皇は、ヤタ鏡と八重垣剣のコピーを作って宮中に置き、本物はそれぞれの墓所に社 (籠神社・大和神社) を建てて納めた。

『上祖の授く 三種物 クニトコタチは 神ヲシテ アマテル神は ヤタ鏡 オオクニタマは 八重垣と 常に祭りて 身と神と 際 遠からず 殿・床も 器も共に 住み来る やや稜威 畏れ 安からず』ホツマ33文
『アマテル神は カサヌヒに トヨスキ姫に 祭らしむ オオクニタマは ヌナギ姫 山辺の里に 祭らしむ イシコリトメの 孫 鏡 アメヒト守の 孫 剣 新に造らせ』ホツマ33文




以下はオシホミミがアマテルから三種宝を授かる時の模様で、これが三種宝の授受の初である。アマテルは伊勢のイサワ宮に、オシホミミはヒタカミのタカの首に居たため、アマノコヤネがアマテルの御使としてヒタカミに出向いて授与している。 (ホツマ11文)

『御使 むしろに 立ちながら 君 九重の しとね 降り 六重に聴きます 御言宣』

  • 『むしろ・しとね』どちらも敷物を言うが、「むしろ」は藺・蒲・藁・竹などで編んだもの。「しとね」は座布団。
  • 『六重に聴きます (むゑにききます)』九重は天君の座所に敷く物であるが、太上君の言葉を受ける時には三重を減じるのが慣例のようだ。


『汝 オシヒト 我が代り 常の任も 満た足しぞ 千々の春秋 民を撫で』

  • 『任 (よさし)』は「寄さす」の名詞形で、「預け・任せ・委任」などの意。
  • 『満た足し (みたたし)』は「満た足す (みたたす)」の命令形。「満た足す」は「みつ (満つ)」+「たす (足す)」の複合動詞。「満ち足る」の他動詞形。
  • 『千々の春秋 (ちぢのはるあき)』は「常磐・永久不変」「Always & Forever」の意。


『このヤサカニの 環珠 吾が貴日霊と 用ゆれば ナカコ 真直ぐに 保つなり』

  • 『貴日霊 (くしひる)』「尊い日のエネルギー」の意。転じて、秘訣。奥義。奇跡。
  • ナカコ (中子・中心)は「端っこ」の反対語で、中・内・奥・心の意。


『ヤタの鏡は 経に触れ 諸人の清汚を 鑑みよ』

  • 『経 (たて)』は「経 (と)」と同じで、「則るもの・掟・定め・法」などの意。
  • 『清汚 (さが)』は「直曲」が原義で「まっすぐ&曲り」「正邪」の意。


『また八重垣は 右に預け 争み あらば 能く平けて 恵み和せと』

  • 『八重垣 (やゑがき)』は「八重垣の剣」を言い、「警察力の行使」を意味する。
  • 『右 (つ)』「西 (つ)」が原義だが、日の沈む西は「右」に当たり、また「地」を表す。ここでは地の政を担当する「右の臣=剣臣」を指す。
  • 『争み (あらがみ)』は「争い (あらがひ)」の変態で、「あらそい」の意。
  • 『平く (むく)』は「凸凹を均して平らにする」の意で、「中和する・融和する」の意。


『己手づから 賜ふ三種を 受け給え なおも重えよ 宝物 見ること我を 見る如く 娶るチチ姫 相共に 常 睦まじく みやびなせ』

  • 『己手づから (己手仕から)』は「自分の手を仕わせて」の意。
  • 『重う (おもう)』としたが「思う」でも意味は同じ。「心する・留意する」の意。
  • 『チチ姫』タカキネ (7代タカミムスビ) の娘タクハタチチ姫 (栲機千々姫)。
  • みやびは、ここでは「和合・融合・調和・親睦」などの意。


『我 二神の 道を成す 我が子 つらつら 道 行かば 日月の栄え 天地と 真に際 無し』

  • 『二神の道を成す』二神の統治原理である「経矛の道」に「鏡の原理」を加えて「三種法」として完成したという意。
  • 『つらつら』「連々」で「連ね続けるさま・連綿」の意。
  • 日月(1) 天地 /上下を照らす日月。(2) 1の機能を地で担う皇と后。天つ君。
  • 『天地と真に際無し (あめつちとまさにきわなし) 』天に照る日月の勢いと、地の日月である皇と后の勢いに、隔てがない。(天の日月の輝きに遜色なく地の日月の君も輝くことだろう。そしてその輝きが世の民を明るく照らすことになろう。)


『フツヌシと ミカツチ 常に 侍りて 政事 守れ 檀布 八豊の幡と 桑弓 ハハ矢を添えて 賜ふのみ』

  • 『フツヌシ (経津主神)』こちらを参照
  • 『ミカヅチ (武甕槌命)』こちらを参照
  • 『政事守れ (まつりごともれ)』フツヌシとタケミカヅチが羽の臣 (左大臣・右大臣) に任ぜられたことを示す。
  • 『檀布 (まゆみぬの)』不詳。「まゆみ」は「繭実」で、「繭に包まれた真っ赤な実を結ぶ」ことに関係するのではないか。
  • 『八豊の幡 (やとよのはた)』こちらを参照
  • 『桑弓 (はくわゆみ)』は「桑で作ったカゴ弓」。「カゴ弓」は「囲い・垣・加護を結うもの」の物実としての弓。征夷大将軍のしるしとして「ハハ矢」とともに授けられる。「ゆみ」は「ゆひ (結い)」の変態。「桑 (はくわ)」は「桑 (くわ・こゑ)」と同じ。桑は、日月の回転と進展の仕組そのままに成長する木と説明され、「日の出」に喩えられている。
  • 『ハハ矢』「穢を平けるもの・払うもの」の物実としての矢。征夷大将軍のしるしとして「カゴ弓」とともに授けられる。


参考サイト:http://gejirin.com/hotuma11.html
     :http://gejirin.com/hotuma17.html
     :http://gejirin.com/hotuma23.html
     :http://gejirin.com/hotuma24.html
     :http://gejirin.com/hotuma33.html



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