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ホツマツタエのおもしろ記事(69)『天児』

2013-02-16 11:01
ホツマツタエのおもしろ記事(69)  天児



「天児・天倪」は、もちろん当て字だが、これを「あまがつ」と読む。

【天児・天倪】あまがつ  -大辞林より
古代、祓(はらえ)に際して幼児のかたわらに置き、形代 (かたしろ) として凶事を移し負わせた人形。後世は練絹 (ねりぎぬ) で縫い綿を入れて、幼児のはうような形に作り、幼児の枕頭においてお守りとした這子 (ほうこ) をいうようになった。孺形 (じゆぎよう)。


語義を考えると、「あま (天)」+「かつ (交つ)」。
「あま (天)」は、ここでは「この世ならざるもの」の意で「かみ (神)」と同義。
「かつ (交つ)」は「合う・在る・現る」の意。ここでは名詞化して「現れ・具現・体現」などの意。
この名詞化した「かつ」の変態が「かた (形)」である。

したがって「あまがつ」は「天形」であり、「神の具現」という意である。
だから別名「かんがつ (神形)」とも言う。
ちなみに「かみかぜ (神風)」の「かぜ」も「かた (形)」の変態で、「神の現れ」というのが本来の意である。

「あまがつ」は元々アマテルが、ハタレ退治に大きな役割を果たした3歳の小児に、「神の現れ」であるとして賜った名であるが、その小児をモデルとしてハヤアキツ姫が作ったぬいぐるみを、また「あまがつ (天形)」と呼ぶようになったのである。

だから「人形」(人を表した物) や「雛形」(ミニチュアを表した物) に対して、「天形・神形」は「天・神を表した物」だと言って良い。



この「天形 (あまがつ)」は、アマテルの西局の典侍で、かつ大典侍のハヤアキツ姫 (速秋津姫) が作ったのが初めだと言い、ホツマは1章を割いてこれを説明している。

『颯颯の 声と妹背の 繁々 祝ふ その本在は アマガツを ハヤアキツ姫の 作り初め』ホツマ12文

  • 『颯颯の声 (さつさつのこゑ)』後述されるアマテルのつくった「サツサツヅ歌」を言う。「さつさつ」とは「勢いの良いさま」を形容する擬態語で、「サッサと~する」「さっそう (颯爽)」「ささ (繁々・騒々・早々・壮々)」などと同じ。また1年で最も気候の爽快な時期「五月のサの頃 (さつきさのころ)」(今に言う端午) を「サツサ」と略す。
  • 『妹背の繁々祝ふ (いもせのささいわふ)』は、今に言う「端午の節句」。「ささ」は「サ月サの頃」「笹」「酒」「繁々・壮々・颯颯」の意が重なっている。いずれも意味は「颯颯 (さつさつ)」と同じで、「勢いの良いさま・勢い付けるもの」なのである。陰暦5月5日頃 (五月サの頃) に茅巻き (サツサ餅飯) を食べて男女の壮健と和合を祝ったのだろう。「めをのほぎ (女男の祝)」とも呼ばれる。
  • 『本在 (もとおり)』源に存在するもの。起り。始まり。根源。基。


それはアマテルの世嗣御子オシホミミが、ヒタカミの「タカの首」に遷都し、正式に「天地つ日月」を受け継ぐため、内宮 (皇后) となるタクハタチチ姫が大内 (皇居・内裏) に入る時であった。

『天地照る御子の ヲシホミミ 天地つ日月は タカの首 タクハタ姫の 御内入り』ホツマ12文

  • 『天地照る御子 (あまてるみこ)』「アマテルの御子」という意と「天地を照らす御子」の両意をかけている。
  • 天地つ日月 (あまつひつき)「キ・ミ(君)」を、天空を廻って天が下を和し恵む「日と月」と同一視したもので、天君たる位・皇位を表す。これは言い方を代えれば「天地照らす君 (あまてらすきみ)」となる。「天地つ日月」は、ホツマにおいては極めて重要な概念だが、後に「天つ日嗣 (あまつひつぎ)」と誤解されてしまう。
  • 『タカの首 (たかのこう)』オシホミミは、近江のタガ若宮からヒタカミの政庁都市ケタツボに遷都するが、この都を「タカの首」と名付ける。詳しくはこちらを参照。
  • 『御内 (みうち)』は「大内 (おおうち)」の言い換え。大内 (御内) は大中心・核心の意で、天の九座中御座に相当する。地上においては、アマテルの御座であるイサワ宮東殿の「大内宮」を起源とする。


『その先輿の アマガツを シホカマの守 まだ知らで カスガの守に 謂を問ふ』ホツマ12文

  • 『先輿 (さきこし)』ここでは、嫁入り行列の先頭を行く輿。「先駆け (さきがけ)」「先乗り (さきのり)」とも言う。
  • シホカマ (鹽竈)ホツマにおいても記事が少なく謎めいた人物である。オシホミミがヒタカミのタカの首にいた時代、その重臣の一人だったことは確かである。また製塩と関わり持つのも確かなようである。「シホツチ (鹽土老翁・塩土翁)」と混同されているが、別人と推定する。息栖神社の由緒に「葦原中国を平定した武甕槌神と経津主命を案内させるために、大己貴神が差し出した神である。」とあるから、シホカマは津軽のオホナムチの配下なのかもしれない。
  • 『カスガ』アマノコヤネの守名。コヤネはアマテルの御使として三種宝を授与するために、桜の実の時期にタカの首に出向き、秋にイサワに帰っている。この間のヒタカミ滞在中の出来事である。
  • 『謂 (ゆえ)』は「故」でもあり、「いゐ (謂)」「い (謂・意)」「あや (文・綾)」「ゆえん (所以)」などの変態であり、また「いわれ (謂れ)」である。


『これ 昔 天のマスヒト 背く故 六ハタレ 四方に 湧き満ちて 民 苦しむる その時に アマテル神の 法を得て 諸守の討つ ハタレ中 上つハルナが "謀らん" と 神息 算めば』ホツマ12文

  • 『天 (あめ) のマスヒト』天(中央) から任命され、地方の国を治める代官。副マスヒトが二人付く。ホツマの中では、六ハタレ蜂起の原因であるシラヒト、コクミ、アメオシヒのことを言う場合が多い。詳しくはこちらを参照。
  • 『六ハタレ (むはたれ)』アマテルの時代に各地で蜂起した反体制勢力の6集団。このバックにはサホコチタルのマスヒト等 (アメオシヒ+シラヒト・コクミ+モチコ・ハヤコ) がいる。またソサノヲも巻き込まれている。
  • 『アマテル神の法 (あまてるかみののり)』アマテルが速川の瀬に禊ぎして得た、まじないの武器の種を言う。「まじない」とは「申し述べ」の意であり、言葉を象徴する物実で敵の弱点を突くという武器である。
  • 『ハタレ』人の妬みや恨みなどの程度の低い想念が、生き霊となったもの、これを「イソラ」とか「ハハ」とか言うが、「イソラ」や「ハハ」が物質化 (生き物に取り憑く) すると「オロチ」や「ハタレ」と呼ばれるものとなる。 語義は「はたる」という動詞の名詞形で、「はたる」は「はづる (外る・恥ずる)」「はてる (果てる)」などの変態。意味は「反り・曲り・はずれ」また「落ちこぼれ・できそこない・成れの果て」などの意。
  • 『上つ (かんつ) ハルナ』六ハタレ中、親分格の「ハルナハハミチ」の首領を指す。
  • 『神息算む (かんいきよむ)』アマテルの呼吸を数える。


『大御神 これ 知ろし召し 三つの小児 出車の内 たもと下 置きて 起つ息 交じる故 ハタレ 疑ひ 数えせず 術も乱れば』ホツマ12文

  • 『大御神 (ををんかみ)』「大御」は、最上級の尊敬を表わす。「ををんかみ」「をんかみ」は、アマテル限定の尊敬の代名詞。
  • 『三つの小児 (みつのちご)』3歳の幼児。
  • 『出車 (てぐるま)』は、辞書には「手車・輦」で「手で引く車」とあるが、本来は『出車』で「外出用の乗物」という意味だと思う。「山車 (だし)」や「出し車 (いだしぐるま)」と同じだろう。クルマは「回転する物」の意ではなく、「交る物・駆る物・乗り物」の意。したがって「輿」と違いはない。
  • 『疑う (うたがう)』は「(心が) 交錯する・混乱する・対立する・迷う」が原義。
  • 『数えせず』「かぞ (数)」+「え (得)」+「せ (為)」+「ず (打消)」。「かぞ (数)」は名詞。「数えることができない・カウントできない」の意。


『大御神 天地 知ろす 貴日霊に 聡くハタレが 息 計り 御歌 作れば 染め札を サツサ餅飯に 付け投ぐる サツサツツ歌』ホツマ12文

  • 『天地知ろす (あめつちしろす)』「天地」は「陽陰」と同じ。「陽も陰も支配する」の意で、アマテルが太陽霊と太陰霊の顕現で、陽陰両性を合わせ持つ「妹背神 (いもをせかみ)」であることを言っている。
  • 『貴日霊 (くしひる)』日の分身であるアマテルの放つ尊い日霊 (陽エネルギー)。 また転じて、不思議・秘訣・奥義・奇跡。
  • 『ハタレが息 計る (はたれがいきはかる)』ハタレの呼吸を数える。「が」は格助詞で「の」と同じ。
  • 『染め札 (そめふだ)』歌を書き付ける短冊。「うたみ (歌見)」とも言う。
  • 『サツサ餅飯 (さつさもちゐ)』五月サの頃 (端午) に繁栄を願って食べる笹で包んだ餅飯で、「ちまき (茅巻・粽)」とも言う。「さつさ」は、ここでは「さつのころ (五月サの頃)」、同時に「ささ (笹)」の意。「ささ (笹)」は「ささ (繁々・騒々・壮々)」の物実。
  • 『サツサツツ歌』初音の「サ」、折り返し (ちょうど真ん中) に「ツ」音、終わりの音が「サ」のツヅ歌。ただし後世の「つつうた (連歌・一九歌)」の形式とは異なり、「短か歌」の形式となっている。最初の「サスラテモ」を逆さまにして「モテラスサ」で結んでいる。五・七・五・七・五・七・五・七・七=五十五音で、これもサツサに関係するのかも。後に「サツサツツ歌」を「サツサツ (颯颯) の声」と言い換え、この歌を颯颯と (勢い良く) 歌うことで、「勢いを高めるまじまい」とした。


『さすらても ハタレも放来 満つ 足らず カカン 為すかも 手立 尽き 故 ノンテンも あに効かず 日月と我は 天地も照らすさ』ホツマ12文

  • 『さすらても』「さすらふ」+「ても」で、今風に言えば「さすらっても」となる「さすらふ」は「さする (擦る)」から派生した同義語。「擦る」は「行き来させる」の意で、ここでは「出し入れする・呼吸する」の意。
  • 『放来 (はなけ)』「放つこと」と「来させること」。放出と吸入。呼吸。
  • 『満つ足らず』満つるに足らず。 =満ち足りず
  • 『カカン』『ノン』『テン』こちらを参照。
  • 『かも』は願望を表す。
  • 『あに』(打消の語を伴って) 何も。なんら。少しも。
  • 『天地も照らすさ (あわもてらすさ)』は「天界も下界も照らすさ」の意。「あわ (天地)」は「あめ (天地)」と同じで、原義は「陽/陰」「上/下」。「陽は軽く昇りて天となり、陰は重り凝り地となる」。また「中央/末端」の意ある。


『颯颯と 諸が歌えば 聞くハタレ 術も乱れて 縛らるる 故 この歌を 颯々の 声と楽しむ』ホツマ12文

  • 『颯颯と (さつさつと)』「勢い良く・滞り無くすらすらと」などの意。
  • 『故 (かれ)』「しかれば (然れば)」の短縮。「しかれば」は「しくあれば (如くあれば)」の音便。


『右の小児を 天に上くれば 神の前 枝 揃わねば 退らんとす アメノミヲヤは これを褒め "汝 這ふ子の 功は 諸に過ぎたり 君 守れ" 神 '天形' と 名を賜ふ』ホツマ12文

  • 『右の (かの)』「か(過・故・先・右)」+「の(格助詞)」。「先の・右の」の意。「か」は、負の方向(過去)に「離れる」の意で、「さき(先)」と同義。また、文字は右から左に縦書きで綴ったことから「みき(右)」とも同義。
  • 『天に上くる (あめにおくる)』「天」はここでは「天君・天君の所」の意。「おくる」は、ここでは「上げる」の意で「贈る」とするべきだが、現代では意味が変わってしまうので「上くる」とした。
  • 『神の前 (かみのまえ)』アマテルの御前。
  • 『枝 (えだ)』「分れ出るもの・本体から派生するもの」の意で、ここでは手と足。
  • 『揃う (そろふ)』は「そなふ (備ふ)」の変態で、ここでは「備わる・調う・釣合う」などの意。
  • 『退る (さる)』しりぞく。後ずさりする。
  • アメノミヲヤ (陽陰の上祖)ここではアマテルを指す。ホツマの中で、アマテルを「アメノミヲヤ」と呼んでいる唯一の箇所。「アメノミヲヤ」は大宇宙の根源の意識であり万物の創造主である。
  • 『功 (いさおし)』傑出した行いをすること。「いさお」は「いさむ (勇む)」の変態「いさふ (勇ふ)」の名詞形。「いさふ」は「いす (出す・至す・逸す)」から派生した同義語。「し」は「する(為る)」の名詞形。
  • 『過ぐ (すぐ)』「越える・勝る」の意。「すぐ」から「すぐる (優る)」「すぐれる (優れる)」が派生する。
  • 『君 (きみ)』ここではオシホミミを指す。
  • 『賜ふ (たまふ)』は「たる (垂る)」の変態「たむ(垂む)」から派生した語で、「降ろす・下す・授ける」の意。


『この本在に アキツ姫 布もて作る 天形は 神歌 籠めて チチ姫に 賜えば これを 先駆けの 障りを除く 天形ぞ』ホツマ12文

  • 『本在 (もとおり)』源に存在するもの。起り。始まり。根源。基。
  • 『籠む (こむ)』の原義は「交む」で、「合わす・入れる・収める」の意。「込む・混む」も同じ。
  • 『先駆け (さきがけ)』先を行くこと/もの。「駆く」は「行く・進む」また「急ぐ」の意が付加される場合もある。
  • 『障り (さわり)』は「触り」と同じで、「添うこと」が原義。これから「狭まり・塞がり・つかえ・詰まり」などの意となる。
  • 『除く (のぞく)』は「のす(退す)」から派生した語。


『もしも妬みの 噛む時も 天形 侍り 免かるる もしも恨みの 悩ますも 天形 侍り 斥くる 罷る恨みは 天形が 身に攻め 受けて 代るなり』ホツマ12文
  • 『もしも』「もし」は「もす (模す)」の名詞形で「似るさま・匹敵するさま・同じさま」の意。助詞の「も・や」を伴って「まさしく・ひょっとして・実際に・現実に」などの意となる。
  • 『妬み (ねたみ)』は「ねたむ (妬む)」の名詞形。「ねたむ」は「ねづ (捩づ・捻づ)」から派生した語。「ねつ」は「はつ(外づ)」の変態で「離れる・逸れる・外れる・曲がる」などの意。
  • 『噛む (かむ)』は「交む」で「合わす・交える」が原義。
  • 『侍る (はべる)』は「はめる」の変態で、「(心・身を) 合わす・(傍に) 付く・仕える」などの意。
  • 『免かるる (まぬかるる) 』「まぬかる」は、「まぬ」+「かる (離る)」の合成語。「まぬ」は「まる (放る)」の変態。「まぬ・かる」どちらも「離れる・逸れる・外れる」などの意。「まぬかるる」は「まぬかる」の下二段の連体形。
  • 『恨み (うらみ)』は「うらむ」の名詞形。「うらむ」は「うむ (倦む)」の変態「うる」から派生した語。「うる」は「ある (粗る)」の変態。「ある・うる・うむ・うらむ」はいずれも「低める・弱らす・果てさす」などの意。よって「うらみ」は「低める念・弱らす念・悪意・呪い」などの意。
  • 『悩ます (なやます)』は「なやむ」+「す (使役の助動詞)」。「なやむ」は「なゆ (萎ゆ)」+「やむ (病む)」の合成語。よって「なやます」は「低める・弱らす・衰えさす」などの意。
  • 『斥くる (しりぞくる)』は、下二他動詞「しりぞく (退く)」の連体形。
  • 『罷る (まかる)』は「まく (蒔く・播く・撒く)」+「かる (離る)」の合成語。「まく・かる」共に「離れる・別れる・去る」などの意。ちなみに「曲がる」も原義は同じく「離れる・反る・それる」の意。
  • 『身 (み)』は、(1) 個。個々の一つ。分割されるものの一つ。(2) 自分。自分個人。己。 こうした意を表すが、ここでは (2) の意。
  • 『攻め (せめ)』は「せむ (狭む)」の名詞形で、「隔たりを狭めること・近づくこと・迫ること」の意。「触り・障り」と同義。
  • 『代る (かはる)』は「かふ(離ふ)」から派生した語。「離れる・隔たる・異なる」また「離れる→逸れる→曲がる→回る」などの意。
  • 『なり』は、「なる」の特殊な終止形。「たり (たる) 」「あり (在る)」の変態で、断定の意を加える。


ー つづく ー


参考サイト:http://gejirin.com/mitinoku.html
     :http://gejirin.com/hotuma12.html


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