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ホツマツタエのおもしろ記事(70)『空這子』

2013-02-17 01:51
ホツマツタエのおもしろ記事(70)  空這子


ホツマツタエのおもしろ記事(69)『天児』から続く


生きている人間の放つ「妬み・恨み」など、ねじ曲った想念が「生霊 (いきりょう)」に転じたものを、ホツマは「イソラ」とか「ハハ」とか呼んでいる。「妬み・恨み」を放出する人間はたいがい無意識にこれを行なっているし、生霊も意識的に障害を起こそうとしているのではなく、むしろ自然法則的なものである。
これらを祓い、また人の身代りとなって受けてくれるのが、「あまがつ (天形・天児)」であった。

それに対し、死後も下界から離れず世に徘徊し、生きてる人間にちょっかいを出す「死霊 (しりょう)」がというのがいて、これらは意識的に人に障害を起こす。ホツマはこうした死霊の類を「粗もの・鬼もの・鬼神」と呼んでいる。
そしてこれらを縛ってくれるのが「空這子 (そらはふこ)」であるとホツマは言う。


『粗・鬼ものを 破るなら 空這子にて 招き入れ 〆 引き渡し 水濯ぎなせ 鬼神 縛る 器物』ホツマ12文

  • 『粗・鬼もの (あれ・おにもの)』「あれ (粗)」は「ある (粗る)」の名詞形。「おに (鬼)」は「おる (下る・愚る)」の変態「おぬ」の名詞形。「ある・おる」は共に「低まる・劣る」などの意。「もの」は「存在・現れ」の意だが、ここでは「はっきり知覚できない存在・見えない存在」を言い、特に「神霊・精霊」を指す。よって「粗もの」「鬼もの」は、どちらも「劣った霊・低級な神霊」という意。
  • 『空這子 (そらはふこ)』四つ這いの幼児の姿に作った人形を、てるてる坊主のように宙に吊るしたものと推測する。
  • 『〆 (しめ)』は「しむ (締む・絞む・閉む)」の名詞形で「閉じ・縛り」の意。
  • 『水濯ぎ (みそぎ)』は「(穢を) 祓うこと」、またそのために「水で濯ぐこと」を言う。空這子を水洗するのか、人が水濯ぎするのかは不明。
  • 『鬼神 (おにかみ)』「鬼もの」と同じ。「かみ (神)」もやはり「はっきり知覚できない存在・見えない存在」を言い、「神霊・精霊」を指す。


『空這子とは 干土生え 藁もて作る 神形は 布もて作り 神 招く アキツ姫の歌』ホツマ12文

  • 『干土生え (ひつしばえ)』水を抜いて干上がった田に生えること/もの。「つち(地・土)」を上代東国方言で「つし」ともいう。
  • 『神形 (かんがつ』あまがつ (天形)」と同じ。


『天形に 神 賜れば 諸ハタレ 障り 為すとも 君が身に 一度 代り 忽ちに 立ち働きて 君が汚穢 厭 免かるる 天形の神』ホツマ12文

  • 『賜る (たまわる)』は「たまわ(「賜ふ」の未然形)」+「る (尊敬の助動詞)」。『賜ふ (たまふ)』は「たる (垂る)」の変態「たむ(垂む)」から派生した語で、「下る・下す」の意。ここでは「神がお下りになる」の意。
  • 『忽ち (たちまち)』「たち」は「たつ (直つ)」の名詞形。「まち」は「まつ (交つ)」の名詞形。「たつ・まつ」、どちらもここでは「合う・隔たりが無い・(曲・逸脱が) 無い・直ぐである」などの意。
  • 『立ち働く』「立ち」は他の動詞に冠して「直ちに・勢いよく・急いで」などの意を添える。
  • 『汚穢 (をゑ)』は「おる (下る・折る・愚る)」の変態「おふ」の名詞形で、「曲り・衰え」などの意。
  • 『厭 (みな)』は、「ひな (鄙)」の変態で「下るもの・卑なるもの・劣るもの」 などの意。「汚穢」の類語。「厭」と当てるのはどうかと思うが、他に適当な漢字が無い。


『この歌を 実腹に込めて 作るべし 時にシホカミ また問はく "いづれも右の 如くかや"』ホツマ12文

  • 『実腹 (みはら)』「実 (み)」「腹 (はら)」どちらも「中・内・核」などの意。「おなか (央中)」の同義語。
  • 『シホカミ』は「塩醸み」で「塩を醸成する者」の意と思われ、「シオカマ (鹽竈)」の変態。
  • 『いづれ』は「いつ(何)」+「れ」。「れ」は「ある(在る)」の名詞形「あれ(在れ)」の短縮で「存在」の意。「いかなる物/事/場/時」を表す語。
  • 『右 (みぎ)』文字は右から左に縦書きで綴ったことから「先・前・過去」を表し「前出の物事」を言う。「か (過・故・右・彼)」に同じ。
  • 『如く (ごとく)』は「こと (如)」+「し(形容詞語尾)」の連用形。「こと」は「かつ(交つ)」の変態「こつ(交つ)」の名詞形。「こつ」は、ここでは「合う・似る・匹敵する」などの意。ここでは「如くあるかや」の短縮。
  • 『いづれも右の如くかや』「天形を作ってその歌を歌えば、いかなる場合もその効果があるのか?」の意。


カスガ (アマノコヤネの守名) は、このシホカマ (鹽竈) の問いに対して「塩」の喩えを用いて答えている。これはシホカマの理解のしやすさを考えての方便と思われ、ここにシホカマと「製塩」の関わりを見ることができる。

『さにあらず 徒に作れば 枯木なり 霊魂あればぞ 例ふれば 潮の味あり 計らねば 味 無し 焼けど 塩 成らず この天形も 心味 入れて成すなり』ホツマ12文

  • 『徒 (ただ)』は「直・唯」で、「直なさま・通り一遍なさま・他に何もないさま」の意。
  • 『霊魂 (みたま)』は「み (霊・神)」+「たま (魂)」で、どちらも「目に見えないエネルギー・非物質」を言う。「み」は「ひ (霊)」にも転じる。これらは「軽く昇って天となった陽」の属性を持つもので、「重り凝って地となった陰」の属性を持つものが物質である。 (参照:天地創造)
  • 『潮 (しほ)』は「うしほ (潮)」「みしほ (潮)」の短縮で、「行き来するもの・満ち引きするもの・干満・波」などが原義。
  • 『味 (あぢ)』は「うち (内)」の変態で、「中/奥にあるもの・内容・心・本質」などの意。
  • 『塩 (シホ)』潮を焼いて結晶させたもの。
  • 『心 (こころ)』は「かくれ (隠れ)」の変態で、やはり「中/奥に隠れるもの・内容・中核・本質」などの意。


『その時に シホカマ 始め 諸 褒めて ハヤアキツ姫の 功を 代々に遺して 颯々の 声と楽しむ 嫁入りの その先乗りの 天形ぞ これ』ホツマ12文

  • 『颯颯の声 (さつさつのこゑ)』こちらを参照。これは「あまがつ (天形)」を初めて作ったハヤアキツ姫の功を代々に伝える歌ともなった。
  • 『嫁 (よめ)』は「寄女」で「(心・身を) 寄せる女」という意ではないかと思う。「よめ」の対を「よをと (寄男)」と呼んでいる。
  • 『先乗り (さきのり)』ここでは、嫁入り行列の先頭を行く輿。「先駆け (さきがけ)」「先駆け (さきがけ)」とも言う。


参考サイト:http://gejirin.com/mitinoku.html
     :http://gejirin.com/hotuma12.html



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