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ホツマツタエのおもしろ記事(71)『大山祗神』

2013-02-18 14:52
ホツマツタエのおもしろ記事(71)  大山祗神



「オオヤマヅミ」は「大山祇神・大山積神・大山津見神」などと書かれる。ホツマにおいては「おおやますみ」または「おおやまつみ」と記され、「やますみ・やまつみ」と略される。

「おおやま」は「大山」という山の名。
「すみ・つみ」は「すぶ (統ぶ・総ぶ)」という動詞の変態「すむ」「つむ (集む)」の名詞形。「すみ・つみ」意味は「合わす者・まとめる者・治める者」である。

だからオオヤマズミは個人名ではなく「大山統み」(大山を統べる者) という意の氏名 (うじな) である。「大山」とは現在の神奈川県伊勢原市の大山 (1252m) であり、この山の麓地の治めを預かる代々の国守を「おおやまずみ」と呼ぶのである。

大山の麓の地とは、伊豆半島と三浦半島の間に挟まれる地域を言い、これは「相模 (さかむ)」の国を指し、ホツマの国に含まれる。
ホツマには3人のオオヤマズミが登場する。



最初に登場するオオヤマズミは「サクラウチ (サクラウシ)」である。
アマテルはこの人の娘「セオリツ姫」と「ワカ姫 (ワカサクラ姫)」を局とし、セオリツ姫は内宮 (正室) にまで上り詰めている。

『サクラウチが姫 サクナタリ セオリツホノコ 南の典侍に ワカ姫ハナコ 南の内侍』ホツマ6文

  • 『サクラウチ』「さくら」は「さくる (決る・刳る)」の名詞形。「さくる」は「さかる (盛る)」「しゃくる (決る・刳る)」「すくう (掬う・救う)」などの変態。「うち・うし」は「氏・大人」で、「束ねる者・治める者」の意。「ぬし (主)・おち (老翁)・おさ (長)」の変態。
  • 『サクナタリ (佐久那太理)』「勢いよく下るさま」の意。「セ (瀬・背)」にかかる枕詞。また『サクナダリ・セオリツ・ホノコ』とあるように、セオリツ姫の修辞でもある。
  • 『セオリツホノコ』セオリツ姫 (瀬織津姫) を言う。意味は「背下りつ」で、高御座に坐す (男・夫) のアマテルが、自ら階段を踏み下りて、内宮に迎い入れたことを表現したもの。「つ」は格助詞で「~の」と同じ。ホノコは斎名。アマテルの南局の典侍となり後に内宮に昇格する。皇太子オシホミミを生む。
  • 『南の典侍 (さのすけ)』アマテルの東西南北の4局の内、南局の典侍。各局には「典侍」「内侍 (うちめ)」「乙侍 (おしもめ)」の3人がいるが、典侍はその内の最高位の侍女 (侍女=后)。詳しくはこちらを参照。
  • 『ワカ姫ハナコ』セオリツ姫の妹で、正確には「ワカサクラ姫ハナコ」。アマテル南局の内侍となる。斎機殿で機を織っている時、ソサノヲに屋根から馬を投げ込まれて死亡。しかしその後蘇ったとホツマは伝える。詳しくはこちらこちらを参照。


サクラウチは二神 (イザナギ・イザナミ) が「ハラミの宮」を都としていた時、「うをやをきな(大老翁)」 として二神の側近くに仕えていた。「桜大刀自 (さくらのおおとじ)」という名で神社の祭神となっている。

『覚めて潤ひ 快く 宮に帰れば ヤマスミが 誘酒 進む』ホツマ4文
『大老翁の ヤマスミが 寿ぎ歌ふ "むべなるや 幸の喜も 御世嗣も 弥々の幸 開けり" と』ホツマ4文


  • 『宮 (みや)』ここでは「ハラミの宮」を指す。「ハラミの宮」は富士山麓にある宮という一般的な名称である。ここは超古代から幾度も都が置かれた地であり、個別には「トシタ宮」「サカオリ宮」「ヤスクニ宮」「ハラアサマ宮」「ムメ大宮」の宮名がホツマに記されている。
  • 『誘酒 (ささみき)』男女が床入り前に、気分を高めるために飲む酒。
  • 『大老翁 (うをやをきな)』「うをや (大老)」は「熟老」、「をきな (翁)」は「大きなる者」の意だが、必ずしも「老人」を指すものではなく「重鎮・重臣」の意である。「をきな」は「をち (翁・大人)」「をき (翁・大き)」とも呼ばれ、「サクラウチ」の「ウチ」の意一つは、この「をち」に由来するものと考える。「桜大刀自 (さくらのおおとじ)」という名も「桜の大人翁」の意と思われる。
  • 『むべなるや』「むべ (宜)」は「うべ (宜・諾) 」「うえ (上)」「うま (旨・美)」「あめ (天)」などの変態で、「優れるさま・好いさま」の意。「むべなるや」は「あめなるや」「うるわしや」などと同義。
  • 『幸の喜 (ゆきのよろし)』は不詳ではあるが、「繁栄・幸福」のように「栄え」という意の同義語を連ねた熟語と考えており、またこの言葉がサクラウチの「さくら (盛る/栄るの名詞形)」の由来と考える。


サクラウチはアマテルの胞衣 (後産・へその緒) を信濃の山の峰に納めている。これによりこの山は「胞衣が岳」 (恵那岳) と呼ばれるようになる。

『オオヤマスミが 巡り回て ヨメ路 行く 北の 峰に納む 胞衣が岳 成る シナの国』ホツマ28文

  • 『ヨメ路』「よめ」は「やみ (病み)」「よわ (弱)」「酔 (よい)」などの変態で、木曽路の別称。「くもぢ (雲路・隈路)」とも言う。かつて木曽路は鹿の邪息によって病気になる人がいたと言う。


サクラウチはアマテルが二神から「天地つ日月」を受け継いだ時、アマテルの右の臣に任命されている。

『御子ワカヒトに 天地照らす 日月を譲り ます時に 左の臣は オモイカネ 右 サクラウチ』ホツマ19-1文

  • 天地照らす日月 (あまてらすひつき)天地つ日月 (あまつひつき)。 「キ・ミ(君)」を、天空を廻って天が下を和し恵む「日と月」と同一視したもので、天君たる位・皇位を表す。これは言い方を代えれば「天地照らす君 (あまてらすきみ)」となる。「天地つ日月」は、ホツマにおいては極めて重要な概念だが、後に「天つ日嗣 (あまつひつぎ)」と誤解されてしまう。
  • 『左・右の臣 (ひだり・みぎのとみ)「君の両側 (左右) に侍る臣」という意味で、今風に言えば「左大臣 (さだいじん)・右大臣 (うだいじん)」。ホツマはこれを「羽の臣 (はねのおみ)」とか「両羽臣 (もろはとみ)」と呼んでいる。


またイサワ大内宮の桜はこの人が捧げたものだという。したがってこれも「サクラウチ (桜打ち)」の名の由来の一つである。

『南の殿に 橘 植えて 橘の宮  東に桜 植え 大内宮』ホツマ6文
『妬まれの 我が恥 濯げ この桜 昔 曽祖父 サクラウシ この木 捧ぐ 大御神 大内に植えて 妹背の道 和る離るるを 計ります』ホツマ24文



サクラウチは「タニのサクラウチ」という言い方で呼ばれている箇所があるのだが、この「たに」の意味する所はなんであろうか?

『左はタニの サクラウチ 弥の桜の 鳴らし歌』ホツマ14文


娘のホノコがアマテルの内宮となり「さくなたり・せおりつ姫 (背下りつ姫)」の名を得るが、この同義の言い換えと思われる言い方に「さくらたに・たぎつせの姫 (滾つ/激つ背の姫)」というのがある。

『サクラタニ 滾つ背の女は セオリツ姫 弟 ワカサクラ』ミ逸文


「さくなたり」は「さく (咲く・栄く)」+「なだる (傾る・雪崩る)」の名詞形で「勢い良く落ち下るさま」の意。
「さくらたに」は「さくる (栄る)」+「たぬ (垂ぬ)」の名詞形。「さくる」は「さかる (盛る)」の変態。「たぬ」は「たる (垂る)」の変態。よって「さくらたに」は、やはり「勢い良く落ち下るさま」の意となる。

この娘の名の「さくらたに」から父の名が生まれたように思うのである。つまり「さくらたにの (父の) さくらうち」。 いまのところ、それ以外に「たに」を説明できるものを見いだすことができない。



次にオオヤマズミとなったのが、サクラウチの子の「カグツミ」である。
カグツミは「橘統み」で「橘山 (かぐやま) を治める者」の意と思われる。「橘山 (かぐやま)」は富士山の別名の一つ。
これはヤマテルがイサワ宮に、オシホミミがタガ若宮に移った後、カグツミがハラミの宮 (サカオリ宮) の治めを預かったことを推測させる名である。

『左はタニの サクラウチ 弥の桜の 鳴らし歌 右はヲヲヤマ カグツミの 研き優く橘の 祝歌』ホツマ14文



カグツミには「カグヤマツミ」「カンタマ」「マウラ」の3人の子があった。

『中国の守 拒まんを 防ぐ供守 カグヤマは ヤマズミの二子 ・・・ カンタマは ヤマズミの三子 ・・・ マウラとは ヤマズミの五子』ホツマ20文

  • 『カグヤマ』カグヤマツミの略。カグツミの第2子。「カグヤマツミ (橘山統み)」の名は「橘山を治める者」の意であり、これは父のカグツミに継いでハラミの宮 (サカオリ宮) の治めを預かったことを推測させる。後にテルヒコモノヌシとして大和に下る。アマテルの三子の娘の一人「タキコ (湍津姫・多岐都比売命)」を娶り、「カゴヤマ (天香語山)」 と「アメミチ姫 (天道日女命)」を生む。
  • 『カンタマ』天神玉命。カグツミの第3子。やはりテルヒコの伴として大和国へ下っている。この時、もう一人同名の「カンタマ (天神魂命)」もテルヒコの伴として大和国へ下っているが、別人である。
  • 『マウラ』カグツミの第5子。他文書では天津真浦とも天津麻占とも書かれ、別人として扱われている。やはりテルヒコの伴として大和国へ下っているが、五供 (ゐつとも) の上司 (みやつこ) の一人で、イワクス船での風見役。


そして「マウラ」がカグツミを継いでオオヤマズミとなる。
テルヒコの伴として大和国に侍った後、(その理由は記されてないが) ホツマ国に戻り、ハラミの宮 (サカオリ宮) の預かり役となっている。

『"二十年に 渫え なせ" とて サカオリの 宮に入ります 預りの オオヤマスミが 御饗なす』ホツマ24文



アシツ姫 (木花之開耶姫)・イハナガ姫 (磐長姫) の父のオオヤマズミはこの人である。

『オオヤマスミは 伊豆崎の 仮屋に迎え 御饗なす 膳なす時 アシツ姫 "妹 孕めり" と申す故』ホツマ24文
『姉 イワナガを 召せば その容 鋭く 見目 悪しく 故に肝消し ミヤビ 変え やはりアシツと』ホツマ24文

  • 『伊豆崎の仮屋 (ゐつさきのかりや)』不詳ではあるが、「伊豆崎」は伊豆半島全体を言ってように思われ、その仮屋というのが後に「三嶋大社」となったのではないかと推測している。この社の由緒は複雑で、社名の起源はコモリ11男の「ミシマ (別名:ミゾクイ) 」。祭神は、古くは「オオヤマスミのマウラ」、後に「ミシマ」や 「ツミハ」への信仰が融合して「三嶋大明神」となったと推測している。


マウラは、テルヒコの掘ったアスカ川を見倣って相模の小野に川を掘り、その地を灌漑して新田を拓く、ここに橘の木を植えて初代の「橘君 (たちばなのきみ・かぐきみ)」となる。以後代々これを名告ったと言う。 以降「橘」は 相模国の別名ともなる。

『アスカ川 オオヤマスミは これ 写し サカムの小野に 新田 成し 橘の木 植えて マウラ守 代々 "橘の君" となる』ホツマ24文

  • 『アスカ川』テルヒコはイカルガの宮からアスカの宮に遷り、その周地にアスカ川を掘る。
  • 『サカム』今に言う「相模」。「さかむ」は「さかい (境)」の変態。「間にある国」の意で「伊豆半島と三浦半島の間の地」を指すものと思われる。「相模・相州」の「相」の漢字はそれを示すのではないか。おそらく「かながわ(神奈川)」も「交な側」で同義。
  • 『小野 (おの)』「おの」は、江ノ島の「ゑの」の変態と思われる。「ゑ」は「合・会・相」でやはり「間」の意。したがって「ゑのしま (合の州・間の州・相の州)」=「おの (合野・間野・相野)」であり、これは「さかむ (相模)」の同義の言い換えと推測する。


現在でも相模には橘との関連を示すものが多く残っている。
  • 川崎の歴史は古い、中でも宮前区有馬から中原区一帯は、いにしえから橘樹(たちばな) と呼ばれる地域で、この橘樹という地名も大変古く、日本書紀の安閑天皇元年(西暦534年)条に、国造の地位をめぐる争いの中で橘花が記述されている程です。橘・立花・橘花・橘樹と長い時間の中でその形を変えながらも、昭和12年の市との合併に至るまで、1500年に及ぶ長いあいだ、その地名は使われてきました。
  • 後の10世紀頃まで、武蔵国・相模国の古代産業として、橘があった事が各資料よりわかっています。また、天平13年に創建されたといわれる武蔵国分寺(国指定史跡) からは、「橘」と陰刻印などの入った瓦が多数出土しています。その他にも、万葉集では浦島太郎が行った竜宮城は常世と記されていて、神奈川区には今も浦島寺があり、浦島太郎のゆかりの品々や伝説等が残されております。
  • 川崎市高津区子母口の立花神社(現・橘樹神社) は弟橘媛・倭建命(日本武尊) の二神が祀られており、富士見台古墳が出来たとの説がある景行天皇三十年の後に拝殿として作られたといわれている。
  • 日本書紀内・安閑天皇元年に武蔵国橘花が国造の地位をめぐる争いで登場する。
  • この記述より文献上において武蔵国橘花の名は、実に1500年にも及ぶ長い間使われてきた事が分かる。
  • 安閑天皇十年、梁の人持参せる仏像を、橘氏を以って武蔵国橘花橘陵に御堂を建立安置せしむ。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma04.html
     :http://gejirin.com/hotuma06.html
     :http://gejirin.com/hotuma14.html
     :http://gejirin.com/mikasa-itubun.html
     :http://gejirin.com/hotuma19-1.html
     :http://gejirin.com/hotuma20.html
     :http://gejirin.com/hotuma24.html
     :http://gejirin.com/hotuma28.html



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