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ホツマツタエのおもしろ記事(82)『魂魄と魂の緒』

2013-02-27 19:03
ホツマツタエのおもしろ記事(82)  魂魄と魂の緒



「たましい」は、ホツマでは大方「たましゐ」と表記される。
そしてこれは「たま (魂)」と「しゐ (魄)」という2つのものなのだ。

「たま」は「たむ」の名詞形。
「たむ」は「とぶ (跳ぶ・飛ぶ)」の変態で「高まる・上る・勢いづく」の意。
「しゐ」は「しゆ」の名詞形。
「しゆ」は「しむ (凍む)」の変態で「低まる・下る・縮こまる」の意。
だから「たま」は「勢い付いて昇るもの」、「しゐ」は「縮こまって下るもの」なのである。



詳しくは『天地創造』を読んでいただきたいが、根源神アメノミヲヤ (陽陰の上祖) が天地を創造する時、ミヲヤの 「生の一意気 (初の一息)」によって渾然たるエネルギーが2つに分かれ、「陽」と「陰」が生じる。その後、陽と陰は、

『陽は清く 軽く回りて 天と成り 陰は中に凝り 地と成る』ホ14文
『陽 まず 上りて 天となり 陰は 後 下り 地泥の』ホ16文

回り上って天となった陽」と「凝り下って地となった陰」。
これはそれぞれ「たま (魂)」と「しゐ (魄)」の語義と同じである。
然り。「魂=陽」「魄=陰」なのである。



『水・埴 分かれ 陽の空 風 生む 風も 火を生みて』ホ14文
『背のムナモト 日と丸ろめ 妹のミナモト 月と凝り』ホ14文

陰は「水・ 埴」に分れ、陽は「空・風・火」に分れる。
背 (陽) の核は「日」となり、妹 (陰) の核は「月」となる。

よって基本的には、「陽=日=天=上=魂」「陰=月=地=下=魄」である。
だから「魂魄 (たましゐ)」は、「陽陰 (あわ)」「男女 (をめ)」「天地 (あめ)」「日月 (ひつき)」「上下 (かみしも・かも)」「神 (かみ:=上下)」「妹背 (いせ)」などの同義語であるが、「たましゐ (魂魄) 」は、特に人間を構成する「陽」と「陰」を指す名なのである。

注意を要するのは、上記の同義語はいずれも分離状態にある「陽」と「陰」を表す言葉だということである。もし分離している陽と陰が結合した場合、それは目に見える形となって現れる (=物質となる)。したがって結合していない状態の「陽・陰」は、非物質すなわちエネルギーだということである。

エネルギーとは「目には見えないが存在するもの・形なきもの」を言い、ホツマでは「る (霊)」「ち (霊・精)」「き・い (気)」「もの (物)」などと呼んでいる。 そしてエネルギーは大きく「陽・陰」の2つの属性に区別され、陽・陰はさらにそれぞれ「空・風・火」と「水・埴」のエネルギー属性に区別される、ということである。

だから「空・風・火」「水・埴」も、ここでは物質ではなくエネルギー属性を言っている。見えないエネルギーの属性を説明するための方便として「空・風・火・水・埴」に擬えているのである。



『埴 空 受けて穢は石 清は珠 ・・・ 埴 受くる 空・雨水 成る 草木 ・・・ 空・風・火・水の四つが 成る鳥の ・・・ 埴と水・火・風の四つが 成る獣 ・・・ 水・埴 含む 火 成る 貝 ・・・ 水 受く空 火 成る 魚』ホ15文
『空・風・火と水・埴の 五つ 交わりて 人と成る』ホ14文


「空」      +      「埴」= 石や珠。
「空」    +    「水」+「埴」= 草や木。
「空」+「風」+「火」+「水」    = 鳥。
    「風」+「火」+「水」+「埴」= 獣。
        「火」+「水」+「埴」= 貝。
「空」  +  「火」+「水」    = 魚。
「空」+「風」+「火」+「水」+「埴」= 人。


このように、陽エネルギーと陰エネルギーを結合することによって、エネルギーを物質に変換しているのである。この理論を「あめなる道 (陽陰和る道)」と言うが、これは現代の物理学でも通用している理論 (対生成) である。
陽陰は万物万象を生み出す元であるので、「エッセンス・本源・本質」あるいは「ポテンシャル (潜在)」だとも言える。

人の場合は 「魂」=「陽」=「空+風+火」、「魄」=「陰」=「水+埴」と考えて良いだろう。魂と魄が結合して人間ができるのである。

「空・風・火」の非物質的な属性を以て、魂を「精神・心」といった見えないものに、「水・埴」の物質的な属性を以て、魄を「身・肉体」に喩える場合も多い。


Wikipedia -魂魄 (こんぱく) -』には次の説明があって、これはホツマの魂魄の概念に極めて近い。

中国の道教では魂と魄(はく)という二つの異なる存在があると考えられていた。魂は精神を支える気、魄は肉体を支える気を指した。合わせて魂魄(こんぱく)とも言う。魂と魄は易の思想と結びつき、魂は陽に属して天に帰し(魂銷)、魄は陰に属して地に帰すと考えられていた。



魂と魄の結合を媒介しているのが「魂の緒 (たまのを)」である。
人は世に生まれる時、天元神がその人に守 (もり) を付ける。この守を「本つ神の留守 (もとつかみのたえもり)」あるいは「本守 (もともり)」と言う。本守は魂の緒を世に下し、それに16万8千の精霊を添える。その魂の緒が魂と魄を結い合わすことによって人は世での生命を得るという。 魂の緒は16万8千の精霊や世に生きた経験が添うことによって、人間性が形成される部分でもある。

『トホカミ ヱヒタメの 八神は人の 魂の緒を 膨み振らせて 存えを 結び和せば』フ序
『十六万八千の モノ添ひて 人 生まる時 本つ神 その留守が 種降し モノと魂・魄 結ひ和す』ホ14文




そして世での人生が終わると、この結合が解けてふたたび魂と魄に分離し、魂はムナモト (陽の核=日) へ、魄はミナモト (陰の核=月) へ還る。

『魂の緒も 解けてムネカミ ミナモトへ 魂・魄 分けて 神となる』ホ13文



ところが人生を誤り人の本性 (神性) が歪められると、魂の緒が乱れて肉体を離れた後も魂と魄の結合が解けず、故にムナモト・ミナモトに戻れず世に浮遊・徘徊する場合がある。

これには主なる原因が2つあり、一つはこの世に執着がある場合で、この世での栄華がすべてであると信じ込んだ人、愛する者と別れたくない人、事故や暴行などで納得の行かない早死をした人などがこれに当たる。もう一つは肉食や虫食によって獣や虫の属性を帯びてしまい、これが魂の緒を乱した場合である。

どちらの場合も人としての行き来の道 (転生プロセス) から逸脱してしまうので、次の転生では人以外の生き物に生まれる恐れがあるという。

『陰陽を結びて 人心 世に還る時 直ぐなれば また良く生まれ 汚欲は 敢え還らぬぞ』ホ13文
『人も生まるる 道 忘る 例えば 嗜む 枯らし虫 魚・鳥・獣 合い求む』ホ13文
『たとえ命は 惜しまねど 霊 穢れ 故に 魂の緒も 乱れて 元に 還らねば 魂・魄 迷ひ 苦しみて 獣の種を 合い求む』ホ15文
『時 来ぬ 枯は 苦しみて 魂の緒 乱れ 天に和えず』ホ15文




その状況を解決するのが、「ココトムスビ (興台産霊神)」の開発した「魂返し (たまかえし)」である。「魂返し」とは、乱れた魂の緒を解いて迷える魂魄をムナモト・ミナモトに返す方法論である。ただ具体的な方法については言及されていない。

『万者 転れど 魂 返し 乱れ緒 解けば 神となる』ホ8文
『塵と集めて 余に迫り 羨むモノが 交む故に 魂の緒 乱れ みやなくて 末 守らぬを 魂返し なせば 緒 解けて 宮に入る』ホ13文
『アユキ・ワスキの 祭主 頼みてそれの 魂返し なさば苦しむ 魂の緒も 解けてムネカミ ミナモトへ 魂・魄 分けて 神となる』ホ13文




また魂の緒は命を結ぶものであるので、「生命線」「肝」「精魂」の意味に使う場合もある。

『'魂の緒 入れて 皇の 弥々 守らんは' 陽陰の道』ホ23文



魂の緒の介在はクニトコタチの時代には無かったらしく、おそらく人間に男女の別を設ける時に、魂の緒も人に付けられたと推測される。天に還ったキノトコタチ (トヨケの過去世) がこれを司ったと言う。

『二世 ムスビの 百万寿 逝きて魂の緒 和すを聞く』ホ13文
『我が身は ミヤビより 胸に通れば 怪し無く 身を治むれど 心端は 奢りを聞けば 欲しに染む』ホ17文



参考サイト:http://gejirin.com/mitinoku.html
     :http://gejirin.com/hotuma13.html
     :http://gejirin.com/hotuma14.html
     :http://gejirin.com/hotuma15.html   
     :http://gejirin.com/hotuma16.html
     :http://gejirin.com/futomani.html



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