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ホツマツタエのおもしろ記事(83)『菊』

2013-02-28 14:06
ホツマツタエのおもしろ記事(83)  



菊は「ここ」「きく」、また「ここな」「ここなし」と表記されている。
菊は皇室の紋章になっているが、ホツマにおいても最も尊ばれている草花である。
菊が尊ばれる理由は、一つにはその香りであるが、なんと「枯れた時の香り」だというのである。


『これ 菊の 時 全ちて 枯るる匂も』ホ15文

  • 菊が天寿を全うした時は、その枯れた匂いも全い(またい)。
 

上記は、人が天寿を全うできずに早死することの弊害を説明する記事に現れる。

『時来ぬ枯は 苦しみて 魂の緒 乱れ 天に和えず 齢 保ちて 天に上がる 時は楽しみ 罷るなり』ホ15文

  • 『時来ぬ枯 (ときこぬかれ)』天寿を全うせずに死ぬこと。
  • 『魂の緒 乱る (たまのを みだる)』魂と魄 (たま・しゐ) を結い合せている魂の緒がもつれる。その結果、魂・魄の結合が解けなくなる。詳しくは『魂魄と魂の緒』を参照。
  • 『天に和えず (あにあえず)』魂・魄の結合が解けないので、魂と魄は本来還るべき「ムナモト (陽の核=日)」と「ミナモト (陰の核=月)」に戻ることができない。


『これ 菊の 時 全ちて 枯るる匂も 人の身も 清糧 食みて 万穂 得て 枯るる匂も 菊ぞ 骸 直ぐに 神形』ホ15文

  • 『全つ (まつ)』は「みつ (満つ)」の変態。「全うする」の意。
  • 『清糧 (すがかて)』すぐれた食物。具体的には穀物・野菜・魚。詳しくは『食と寿命の関係』を参照。「糧 (かて)」は「かつ (交つ・且つ)」の名詞形で「(身に) 合わすもの」の意。
  • 『万穂 (よろほ)』「ほ (穂)」は真榊の穂で、1穂=半寸=1年 を表す。万穂は「万年・万歳」の意。
  • 『骸 (おもむろ)』「おも」は「おむ(放む)」の名詞形で、「おむ」は、ここでは「離れる・退く」の意。「むろ (室)」は「(何かを) 収める空間・入れ物・器」の意。「おもむろ」は「(魂・魄が) 離れた入れ物」で、「ぬけがら (抜け殻)」「なきがら (亡骸)」に同じ。
  • 『神形 (かんかたち)』は「神の現れ」の意で、ここでは「(人の) 本来の姿」「世の垢を離れた純粋な状態」を表す。


また菊は日月の霊種であるので、これを食べると心の目が開いて「陽陰の道」に寄り添い、獣に転生することを防ぐという。
「獣への転生」については『妹背鈴明4~6』『魂魄と魂の緒』を参照。

『人は元 中子・心端 日月なり 直ぐに罷れば 合ひ応え 陽陰の宮居に 還さんと 獣になるを 止むなり』ホ15文

  • 『中子 (なかご)』は「端っこ」の反対語。「中身・奥・心・核」などの意で「こころ」の同義語。ここでは魂の緒によって結合し、人の心となっている魂・魄を言う。
  • 心端 (こころば)は肉体と中子を結ぶネットワークをいう。
  • 『日月 (ひつき)』=陽陰=天地=魂魄=上下(かも)=神(かみ)。
  • 『合ひ応ふ (あひこたふ)』陽陰の本源たる「日月」と、人の心となっている「魂魄」が感応共鳴する。
  • 『陽陰の宮居 (あめのみやゐ)』ムナモト (陽の元)ミナモト (陰の元) と同じ。


『菊 日月の 霊種ゆえ 食えば目の玉 明らかに 合ひ求むなり 陽陰の道 為す人 神に 合ひ求む 故に菊 愛つむ これかな』ホ15文

  • 『霊種 (みたね)』「み (霊)」は「かみ (神)」と同じ。「たね (種)」は「分け・子・末」また「根・苗」の意。
  • 『合ひ求む (あひもとむ)』は「合わせ近寄る・歩み寄る・寄り添う」などの意。
  • 『陽陰の道 (あめのみち)』は「あめなるみち (陽陰和る道)」と同じ。根源神「あめのみをや (陽陰の上祖)」が定めた大宇宙の根本原理。
  • 『為す人 (なすひと)』ここでは「陽陰の道」に寄り添う人。
  • 『神 (かみ)』は本来、陽と陰が分離している非物質状態を言い、「神=上下(かも)=陽陰=日月=天地」であるが、ここでは「世に在る人が理想とする高き存在形態」としてのそれを言っていると思われる。
  • 『愛つむ (めつむ)』は「めづ (愛づ)」の連体形「めでる (愛でる)」の変態。「めづ」は「めす (召す)」の変態で「(心に) 合わす・心寄せる」の意。


また菊は「ここちり (菊散)」と呼ばれる織物の紋様になっている。残念ながらこの紋様の由来については語られていないのであるが、元はアマテルが神を祭る時に召した御衣裳の一つである。
アマテルが世を辞むに際し「サヲシカヤタの冠」と共にウガヤに授けられていることから、最も神聖視された紋であったように思われる。 菊が皇室の紋となっているのは、これを起源とするのだろう。

『小葵の御衣 菊散と 熟果留彩の 三つの紋 神の装ひの 御衣裳なるかな』ホ26文
『カスガは君に 奉る 神のヲシテと サヲシカの 冠と衣裳は 菊散ぞ』ホ28文
『天 祝うなる 御衣の縁は 直御使の 裳裾に充つる 恵み和うなり』フ005



菊の語義を考えてみると「高貴」「究極」とほぼ同義と見て良さそうである。

「ここ」は「こく (焦ぐ・漕ぐ)」の名詞形で、「焦ぐ・漕ぐ」とは「高める・勢いづける・栄す・至らす」などの意である。
またその変態の「きく」は「きく (利く・効く)」の名詞形で、やはり「高める・勢いづける・栄す・至らす」の意。
したがって「ここ・きく」は「高まり・繁栄・至り」などの意となる。

また「ここ」は、「ここのつ (九つ)」の「九」でもある。
「九」が表すものといえば「九重 (ここのゑ)」「九座 (こくら)」「九星 (こほし)」などであり、これはみんな元々開の「アメノミヲヤ」+「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」の9神を表している。この9神は「アメトコタチ (天常立神)」とも呼ばれ、宇宙の中軸に位置し、万物の源となった神々である (フトマニ図)。
だから「9」という数字は「完成・完全・究極」を示す聖数なのである。
この9神の配置を地上に擬えたものが「九重」であり、皇居の別名である。

また「ここ」は「九・九」でもある。
陰暦九月九日は「菊の祝 (ここのいわひ・きくのいわひ)」と称して「収穫・豊作」を祝っている。

『初日 十五日 陽陰の敬い 桃に雛 菖蒲に茅巻 棚機や 菊・栗祝い』ホ1文
『九月は 大年 告げる 菊の御衣 襲 菊・栗 一夜御酒』ミ7文
『九月 満きの 菊 咲き 大年 菊の 散 綿子 ささげて祭る 栗見酒』ミ9文



後世には「菊の宴」「重陽」と称する宮中行事になっている。

【菊の宴】きくのえん -広辞苑より-
陰暦九月九日、宮中で催された観菊の宴。きくのえに。菊の節会(せちえ)。重陽(ちようよう)の宴。菊花の宴。九日の宴。

【重陽】ちょうよう -広辞苑より-
(陽の数である九が重なる意) 五節句の一。陰暦九月九日で、中国では登高という丘に登る行楽の行事がある。わが国では奈良時代より宮中で観菊の宴が催された。菊の節句。九月の節句。重九。



菊を「ここな」「ここなし」とも呼んでいるが、これは

「ここ (高貴・究極・九)」+
「な ( 「なる」 の短縮)」+「し ( 「如く)」 の名詞形の短縮)」

で、「高貴/究極なるさま」「高貴/究極なる如きさま」という意と思われる。



参考サイト:http://gejirin.com/hotuma15.html
     :http://gejirin.com/hotuma26.html
     :http://gejirin.com/hotuma28.html
     :http://gejirin.com/mitinoku.html



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